シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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放送論 | 2024 | 前期 | 月2 | 文学部 | 深澤 弘樹 | フカサワ ヒロキ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-ME2-L410
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
20世紀に登場した放送メディアは大きなインパクトを社会にもたらした。本講義では、こうした放送メディアの系譜を振り返るとともに、放送の特性を踏まえて、その社会的影響や果たしてきた役割を学ぶ。講義の流れとしては、まずラジオからテレビへと発展した歴史を学び、放送メディアが社会にいかに影響を及ぼしたのかを理解する。そして、放送をめぐる制度のほか、現在のテレビ視聴の特徴、番組の特性を概観する。さらには、放送と通信の融合が進行する現在、インターネット社会のなかでの放送メディアのあり方についても考える。
なお、授業は講義形式を採用するが、オンデマンド形式でパワーポイントのプレゼンテーションを配信する(パワーポイント、mp4ファイル)。なお、第1回の講義はWebexによるリアルタイム配信を行う予定だが、その場合は録画しておき、講義後にアップする。
科目目的
本科目は、文学部の学位授与の方針で示された「卒業するにあたって備えるべき知識・能力・態度」のうち、「専門的学識」を高めることを狙いとしている。本科目での学習を通して、情報コミュニケーションで重要な位置を占める放送メディアの特質のほか、放送の理論、意義、役割や実態を理解することを目的とする。以上により、社会情報学専攻が重視する「高度情報社会で活躍する人材の育成」に寄与したい。
到達目標
本講義では、以下を目標とする。
①放送メディアの歴史的経緯や現状を踏まえ、放送の果たすべき役割を説明できる。
②映像や音声などを構成要素とする放送の特性を理解し、放送された番組をより深くクリティカルに視聴し、評価することができる。
以上によって、情報化社会に対応できる能力を身につける。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス:授業概要・スケジュール説明
第2回 テレビ視聴の現在
第3回 ラジオの誕生と発展
第4回 テレビの誕生
第5回 テレビの発展
第6回 放送の定義と放送規律
第7回 放送の現況
第8回 放送の産業構造・視聴率
第9回 ドキュメンタリーという表現技法
第10回 アナウンサーの仕事・役割
第11回 「物語」としてのスポーツ実況
第12回 コミュニティメディアとは何か
第13回 放送と通信の融合とは
第14回 総括・まとめ:放送の現在と今後
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | レポートでは、指定された書式を守っているか、放送の基礎知識を十分理解しているか、必要十分な資料を適切に用いているか、提示したテーマについて自身の意見を論理的に説明していて、結論に説得力があるか等を評価する。レポートでは字数や必要な文献数など細かな条件を示すつもりである。 |
平常点 | 30 | 授業への参加度合い、授業ごとの課題の内容によって評価する。その場合は授業の理解度・着眼点を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:授業参加率が70%に満たない者(オンライン上で指定された課題を出さないものは欠席とみなす)、レポートを出さないものは評価の対象としない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員は、1992年4月から2010年3月までの18年間、山梨放送に勤務し、アナウンサーとして放送業界に身を置いた。その間、テレビ、ラジオのニュース、情報番組、スポーツ中継等に携わった。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
授業では、様々な番組やスポーツ実況を担当した経験を踏まえて講義を行う。山梨放送時代の経験を話すことにより、講義を分かりやすく放送の現場に即した内容にするよう努めるほか、理論と実践の架橋を試みる。
テキスト・参考文献等
特定のテキストは使用せず、パワーポイントの資料を配布して授業を進める。参考書は授業のなかで随時紹介する。