シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会情報学演習(1)(6) | 2024 | 通年 | 水4 | 文学部 | 辻 泉 | ツジ イズミ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-SI3-L801,LE-SI4-L806
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ:「 ポピュラー文化とメディア」
本ゼミの目的は、ポピュラー文化の実態を通して現代社会を理解することである。そのように、ごく身近な現象から社会全体を見通していくことが、文化社会学の醍醐味である。
現代のポピュラー文化は、メディア文化、消費文化、集団文化といった特徴を持つが、この点は、ファンやマニア、オタクといわれる人々のふるまいを考えると分かりやすいだろう。様々なメディアに接しながら、モノや情報を消費しつつ、それを仲間とともに楽しむ・・・といったふるまいは、多くの人々にもあてはまるものである。
このようにポピュラー文化とは楽しいものであるが、ただ、それを楽しんで終わらせてしまうのではなく、むしろ研究対象として大真面目に考えられるメンバーとともに、その実態を掘り下げていきたいと考えている。
科目目的
・文化社会学、メディア論に関する専門的な文献の購読
・個々人のオリジナル研究とそのバックアップ(論文作成・調査の実施に必要な方法論の復習を含む)
・ゼミ生間の交流促進(就活その他へのバックアップも含む)
到達目標
3年生の最終目標はゼミ(準備)論の提出。4年生になってから卒論や卒業研究論文で慌てることのないように、少しずつでも準備をすすめていく。
4年生の目標は、オリジナリティあふれる卒業研究論文や卒業論文の完成。
いずれにせよ、ゼミ中は必ず発言し、自分の意見を他の人に伝えると同時に、自分とは違う、他の人の考え方があることを理解し、視野を広げていくことを目指す。
授業計画と内容
文献講読を中心に、ゼミ生各自のオリジナル報告を適宜行ってもらう。
1.文献購読・ゼミ討論について
ポピュラー文化とメディアに関する研究文献を指定し、毎回報告者およびコメンテーターを決めて、議論を進めていく。文献購読に基づくゼミ討論は、複数の班に分かれ、役割を分担し、いくつかの論点についてゼミでディスカッションを行う。当然のことながら、報告者・コメンテーター以外の出席者も、文献を読んできた上で、活発に発言すること。
2.オリジナル報告について
4年生は卒論・卒業研究論文に向けて、3年生はその準備段階としてのゼミ(準備)論文に向けて、各自が設定したテーマに基づくオリジナル報告を行う。
<前期>
・4年生のオリジナル報告
・3年生のオリジナル報告
・ゼミ討論 の順に進める予定
<後期>
・ゼミ討論の続き
・3年生のゼミ(準備)論に向けたオリジナル報告
・4年生の卒論指導 の順に進める予定。詳細は以下の通り。
<前期>
第1回 前期イントロダクション
第2回 オリジナル報告~4年卒論を中心に(1)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第3回 オリジナル報告~4年卒論を中心に(2)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第4回 オリジナル報告~3年ゼミ論を中心に(1)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第5回 オリジナル報告~3年ゼミ論を中心に(2)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第6回 班決め、テキストの確定など(グループワーク)
第7回 A班 発表とディベート(一回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第8回 B班 発表とディベート(一回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第9回 C班 発表とディベート(一回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第10回 D班 発表とディベート(一回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第11回 A班 発表とディベート(二回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第12回 B班 発表とディベート(二回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第13回 C班 発表とディベート(二回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第14回 D班 発表とディベート(二回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
<後期>
第15回 後期イントロダクション
第16回 A班 発表とディベート(三回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第17回 B班 発表とディベート(三回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第18回 C班 発表とディベート(三回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第19回 D班 発表とディベート(三回目)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第20回 振り返り・ディベートの総括(グループワーク)
第21回 オリジナル報告~3年ゼミ論を中心に(1)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第22回 オリジナル報告~3年ゼミ論を中心に(2)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第23回 オリジナル報告~3年ゼミ論を中心に(3)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第24回 オリジナル報告~4年卒論を中心に(1)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第25回 オリジナル報告~4年卒論を中心に(2)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第26回 オリジナル報告~4年卒論を中心に(3)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第27回 オリジナル報告の意見交換(グループワーク)
第28回 全体の総括・まとめ
※ただし受講生数やその他の事情により、相談の上で内容を変更することがありうる。
(文献購読以外に、論文作成方法・調査の実施方法などの復習回を設けることもありうる)
※4年の卒論、卒研論指導については、授業時間外に指導を行う場合がある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 3年生は、前期末レポートおよび後期末ゼミ論の提出が課されます。4年生は、卒業論文または卒業研究論文の提出が必要です。 |
平常点 | 50 | 毎回の授業への出欠・議論への参加状況、報告分担の実施状況などから総合的に判断します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
タブレットまたはスマートフォンを用いて、コメントや課題の提出を行うことがあります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<参考文献>
・文化社会学関連
南田勝也・辻泉編『文化社会学の視座』ミネルヴァ書房
高野光平・加島卓・飯田豊編『現代文化への社会学―90年代と「いま」を比較する』北樹出版
宮台真司監修『オタク的想像力のリミット』筑摩書房
宮台真司・辻泉・岡井崇之編『男らしさの快楽』勁草書房
馬場伸彦・池田太臣編『「女子」の時代!』青弓社
・メディア論関連
橋元良明『メディアと日本人』岩波書店
土橋臣吾・南田勝也・辻泉編『デジタルメディアの社会学』北樹出版
岸博幸『ネット帝国主義と日本の敗北』幻冬舎
・論文作成、調査方法関連
小林盾『ライフスタイルの社会学―データからみる日本社会の多様な格差』東京大学出版会
小林盾編『嗜好品の社会学―統計とインタビューからのアプローチ』東京大学出版会
大谷信介・木下栄二・後藤範章・小松 洋編『新・社会調査へのアプローチー論理と方法 』ミネルヴァ書房
※上記の文献の中から受講者と相談の上、2~3冊程度をテキストとして指定する予定。
その他特記事項
・ゼミであるので、毎回出席すること。
(原則として遅刻は2回で欠席1回としてカウントし、またやむを得ない理由による欠席の場合は、届けを沿えて半期で3回までとし、それ以上は自動的に不可とする。)
・また、必ずゼミの準備をしてくること。
(ゼミの準備を怠った場合は、1回あたりマイナス20点とする)
・その他ゼミ関連の行事にも毎回参加すること。夏休みには可能な限り合宿を行いたい。
※なお、2024年度のこの授業は、基本的には、対面授業で行われる予定です。授業中は、私語・スマートフォンの私的利用などは厳禁です。