シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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図書館情報学概論 | 2024 | 前期 | 水1 | 文学部 | 小山 憲司 | コヤマ ケンジ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LI1-M101
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル機器、Wi-Fiをはじめとするネットワーク環境が身近となった今日、図書を中心とした情報を収集し、整理・保存し、利用者に提供してきた図書館は、今後どのような役割を果たしていくべきであろうか。また、そのためにはどのような機能を有し、どのように運営していかなくてはならないであろうか。この科目では、現代社会における図書館の意義と役割、基本理念、それらを実現するための諸機能等について、図書館の抱える今日的課題についても触れながら、総合的に学習する。
科目目的
この科目は図書館情報学を学ぶための導入科目であり、カリキュラム履修上の「専門的学識」「幅広い教養」および「複眼的思考」と関連する科目として位置づけられる。図書館に関する基本的な知識や概念、専門用語の修得はもちろん、図書館を取り巻く環境やさまざまな課題をも理解することで、図書館情報学を探究する姿勢を身につけることを目的とする。
到達目標
この科目では、具体的に次のことを目標とする。
①図書館の意義と役割について理解し、説明できる。
②図書館の基本機能について理解し、説明できる。
③図書館の種類と特徴について理解し、説明できる。
④図書館を支える法制度、基本理念に関する基礎的知識を修得し、説明できる。
⑤専門職としての図書館員の役割について理解し、説明できる。
⑥図書館における現代的課題について多様な視点を理解し、概説できる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 情報社会における図書館
第3回 図書館が扱う情報とはなにか
第4回 図書館の基本機能(1):収集、整理
第5回 図書館の基本機能(2):蓄積・保管、検索、利用
第6回 各種図書館とサービス対象者(1):公共図書館
第7回 各種図書館とサービス対象者(2):公共図書館におけるサービスの展開
第8回 各種図書館とサービス対象者(3):国立国会図書館
第9回 各種図書館とサービス対象者(4):学校図書館
第10回 各種図書館とサービス対象者(5):大学図書館、専門図書館
第11回 図書館を支える法制度と基本理念(含グループワーク)
第12回 図書館経営と司書(含グループワーク)
第13回 図書館における現代的課題(含グループワーク)
第14回 まとめ、前期授業のふりかえり
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
①事前課題として、配布資料の閲読、映像の視聴、宿題を課す(課さないこともある)。
②事後課題として、小テスト、ふりかえり(コメントペーパーの提出)、映像の視聴、宿題を課す(課さないこともある)。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 科目の目的、到達目標に記した内容を達成できているかどうかを期末レポートにより評価する。 |
平常点 | 70 | 授業中課題および宿題の提出状況および内容、授業への参加・貢献度を基準とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:参加率が7割に満たない場合は評価の対象外とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
①受講生からの質問は授業中のほか、メール、manabaの掲示板などを用いて回答する。
②オフィスアワーを設ける。具体的な時間は、初回の授業で連絡する。
③授業で課した課題は授業内で取り上げ、解説する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
①授業で用いたスライド資料、配布資料等は、manabaに掲載する。
②授業中、あるいは授業後にresponを用いて、アンケートやふりかえりを行う。また、回答結果を受講生と共有する。
③事前課題、もしくは事後課題として、映像資料を配信する。
④宿題、および期末レポートは、manabaを用いて回収する。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当者は、1997年4月から2006年3月まで、東京大学附属図書館等において、図書館職員として図書館サービス、情報組織化、電子情報資源の提供などの実務経験を有する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
図書館実務にかかる話題にも適宜触れながら、授業を展開する。
テキスト・参考文献等
(1) テキスト
・今まど子, 小山憲司編著.『図書館情報学基礎資料』第5版. 樹村房, 2024. ISBN:978-4-88367-386-5
(2) 参考文献
次に掲げる図書のほか、授業中に適宜指示する。なお、これらは購入する必要はない。中央図書館、あるいは身近な公共図書館なども活用して、利用してほしい。
・高山正也, 岸田和明編著.『図書館概論』改訂. 樹村房, 2017. (現代図書館情報学シリーズ, 1). ISBN:978-4-88367-271-4
・菅谷明子著.『未来をつくる図書館:ニューヨークからの報告』岩波書店, 2003. (岩波新書, 新赤版837). ISBN:978-4-00-430837-9
・常世田良著.『浦安図書館にできること』勁草書房, 2003. (図書館の現場, 1). ISBN:978-4-326-09827-9
・ジョン・ポールフリー著, 雪野あき訳.『ネット時代の図書館戦略』原書房, 2016. ISBN:978-4-562-05284-4
・猪谷千香著.『つながる図書館 : コミュニティの核をめざす試み』筑摩書房, 2014. (ちくま新書, 1051). ISBN:978-4-480-06756-2
・大橋崇行著.『司書のお仕事』1-2巻. 勉誠出版, 2018-2020. (ライブラリーぶっくす). ISBN:978-4-585-20061-1, 978-4-585-20075-8
・門井慶喜著.『おさがしの本は』光文社, 2011. (光文社文庫). ISBN:978-4-334-76322-0
・高田大介著.『図書館の魔女』1-4巻. 講談社, 2016. (講談社文庫, [た127-1]-[た127-4]). ISBN:978-4-06-293365-0, 978-4-06-293366-7, 978-4-06-293387-2, 978-4-06-293388-9
・日本図書館協会用語委員会編.『図書館用語集』4訂版. 日本図書館協会, 2013. ISBN:978-4-8204-1311-0
・日本図書館情報学会用語辞典編集委員会編.『図書館情報学用語辞典』第5版. 丸善出版, 2020. ISBN:978-4-621-30534-8
・日本図書館情報学会編. 『図書館情報学事典』丸善出版, 2023. ISBN978-4-621-30820-2.
・日本図書館協会図書館ハンドブック編集委員会編.『図書館ハンドブック』第6版補訂2版. 日本図書館協会, 2016. ISBN:978-4-8204-1609-8
その他特記事項
授業で扱う内容は、現在の図書館活動そのものである。関連文献を提示したり、課題を課したりするので、それらを活用して復習することはもちろん、自らが図書館に積極的に足を運ぶことで、実際の活動を確認、検討することを期待する。