シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
情報システム設計 | 2024 | 前期 | 水2 | 文学部 | 常川 真央 | ツネカワ マオ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-IM2-M103
履修条件・関連科目等
『プログラミング(1)』『プログラミング(2)』を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
様々な情報システムの特徴と応用について学び、その仕組みと構造を理解して、いかにして設計するのかを学ぶ。具体的には、要求工学およびソフトウェア工学における要求定義と設計に関する理論と技術について習得する。
科目目的
本科目は専攻カリキュラム(2021年度以降)において、「データサイエンス・情報システム学系統」の「情報システムを企画・設計できる能力」を習得するための科目として位置づけられている。図書館情報学コースでは、2年次の必修科目である。情報システムの設計基礎を学ぶことを目的とする。さらに、情報システムとは何か、その基礎的な概念を学び、社会を情報システムとして捉え、論じる思考を身につけることを目的とする。
到達目標
1. 情報システムとは何か、社会での役割とともに理解している
2. 情報システムの開発モデルや設計技法、その他本科目で提示した知識に基づき、要求定義と簡易な設計を行うことができる
3. 他者とチームを組み、情報システムの要求定義・設計を進めることができる
授業計画と内容
第01回 情報システムとは何か/情報システム設計の実務
(情報システムの定義・事例/情報システムのライフサイクル)
第02回 要求定義の基礎
(機能要求/非機能要求/ステークホルダー分析)
第03回 ビジネス要求(1) 現状システムの理解
(ビジネスプロセス分析)
第04回 ビジネス要求(2) 現状システムの分析
(ビジネスプロセス図/AS-ISのシステム)
第05回 ビジネス要求(3) ゴールの分析
(ゴール指向要求分析/ゴールツリー)
第06回 ビジネス要求(4) 将来システムの構想
(TO-BEのシステム)
第07回 まとめ(1) ビジネス要求
(中間試験)
第08回 システム要求(1) ユースケース分析
(ユースケース/UML/ユースケース図/ユースケース記述)
第09回 システム要求(2) アクティビティ分析
(アクティビティ図)
第10回 システム要求(3) UI/UXの設計
(UI/UX/画面設計/画面遷移図/画面レイアウト/モックアップ)
第11回 システム要求(4) 品質特性の検討
(品質特性/情報セキュリティ/スケーラビリティ)
第12回 要求の仕様化
(ビジネス要求仕様書/システム要求仕様書)
第13回 要求の確認
(仕様書レビュー)
第14回 まとめ(2) システム要求と仕様化
(期末試験)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
中間試験 | 30 | 第01回から第06回までの授業内容の理解度を問う試験を実施する。 |
期末試験(到達度確認) | 30 | 第08回から第13回までの授業内容の理解度を問う試験を実施する。 |
平常点 | 40 | 授業への出席、貢献、受講態度ならびに課題の提出状況によって評価する。授業への出席、貢献、受講態度はResponや、課題の提出状況で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
参加を確認できない授業が4回を超える者、中間・期末試験のいずれも受験していない者は成績評価の対象外とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Responを通じた学生からのフィードバックを授業に反映する。また、適宜Manabaにおける小テスト機能やレポートなどを利用して理解度の確認を図る。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
・ アジア経済研究所図書館においてデジタルライブラリーならびに機関リポジトリ等の情報システム設計・調達・運用業務に従事
・ 国立情報学研究所において研究データ管理に関する学術情報システムの設計・開発業務に従事
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
学術情報システムの設計・構築経験に基づいた事例紹介などを行う。
テキスト・参考文献等
(テキスト)
高橋真吾, 衣川功一, 野中誠, 岸知二, 野村佳秀. 『情報システムデザイン : 体験で学ぶシステムライフサイクルの実務』 東京, 2021,共立出版. ISBN:978-4-320-12466-0
(参考文献)
岸知二, 野田夏子. 『ソフトウェア工学』 近代科学社, 2016, 東京. ISBN:978-4-7649-0509-2