シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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図書館・情報センター経営論 | 2024 | 前期 | 金1 | 文学部 | 長谷川 幸代 | ハセガワ ユキヨ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LI2-M302
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代社会における図書館の社会的意義を明らかにしたうえで、図書館や情報に関連した法律や制度について解説する。社会における、組織の経営やマーケティングについて概説し、そのうえで各種図書館、情報センターの経営について理解を深める。また、図書館に対する社会のニーズや利用者の背景による利用要因などについての解説をもとに、今後の情報センターの運営のあり方を展望する。
科目目的
本科目では、司書資格のための「基礎科目」に位置付けられており、高度・多様化する情報化社会で図書館や情報センターが機能していくための、制度や経営における基本的事柄を修得する。
図書館に関する法律、関連する領域の法律、図書館政策、図書館経営の考え方、職員や施設等の経営資源、サービス計画、予算の確保、調査と評価、管理形態等について理解し、発展的に考えていく能力を身に着けることを目的とする。
到達目標
図書館や情報センターの社会的なニーズを把握したうえで、経営資源やマーケティングの基礎を適用した経営について説明できる。合わせてサービス等の成果について、図書館の評価方法や指標、統計を用いて俯瞰して論じることができること。
図書館や情報に関わる法律や制度の基本を理解し、実際に配慮する点について考察し、説明することができること。
授業計画と内容
第1回 経営(マネジメント)、マーケティングとは何か
第2回 経営資源
第3回 営利組織・非営利組織の経営
第4回 マーケティングの戦略と計画の策定(市場細分化等)
第5回 図書館と取り巻く法律や制度(図書館法、望ましい基準等)
第6回 公共性と公共図書館の経営
第7回 大学図書館・専門図書館の経営
第8回 図書館の経営評価
第9回 図書館利用に関わる要因と社会の現状
第10回 図書館の予算と管理形態
第11回 図書館と情報に関わる法律(著作権法、個人情報保護法、プライバシーの権利)
第12回 情報政策(情報関連の政策、情報の発信・取扱の注意と規制)
第13回 ニーズの発掘と図書館運営
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 図書館や情報センターにおける、経営の資源、方法、評価について、基礎的事項を理解した上で説明できるかを評価します。 図書館及び情報に関する法律、基準、政策について理解したうえで、運営上どのように配慮すべきかの論述の度合いを評価します。 |
平常点 | 50 | 授業参加、受講態度、授業で提出した記述等を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・テキスト
・テキストは指定しない
・必要な資料は授業で適宜紹介する
・参考文献
糸賀雅児,薬袋秀樹編.『図書館・制度経営論』樹村房,2013.(現代図書館情報学シリーズ,2)
永田治樹編著.『図書館・制度経営論』日本図書館協会,2016.(JLA図書館情報学テキストシリーズⅢ,2)
今まど子,小山憲司編著.『図書館情報学基礎資料 第4版』樹村房, 2022.
植松貞夫ほか著.『よい図書館施設をつくる』日本図書館協会,2010.(JLA図書館実践シリーズ,13)
Philip Kotlerほか著.井関利明訳.『非営利組織のマーケティング戦略』第一法規株式会社,2005.
片山善博、糸賀雅児著.『地方自治と図書館 「知の地域づくり」を地域再生の切り札に』勁草書房,2016.
その他特記事項
・現代社会と図書館や情報センターについて、関連付けて考察すること。図書館に関する知識のみでなく、幅広く社会との関わりについて理解するよう努めること。
・私語やPC、スマートフォンの個人的な利用は慎むこと。