シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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データベース/データベース技術 | 2024 | 後期 | 土2 | 文学部 | 鈴木 俊裕 | スズキ トシヒロ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-IM2-M403
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
情報の蓄積と検索にはデータベースが必要である。そのデータベースの基本概念やモデル、情報の整理方法や管理システム(DBMS)について学習する。また、分散データシステムについても触れる。
科目目的
この科目は、学生が学位授与の方針で示す「専門的学識」を習得することを目的としている。データベースの必要性から管理システム(DBMS)の基本技術の習得を目的とする。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とする。
・データベースの目的を理解し、他者に説明できるようになる。
・リレーショナルデータモデルを理解し、効率的な設計を行うことができる。
・SQLを理解し、要件に応じたSQLを作成することができる。
・トランザクションやインデックス等のリレーショナルデータベースの基礎を理解する。
・分散データシステムの基礎を理解する。
授業計画と内容
1) ガイダンス・データベースとは何か
本講義のガイダンスと、データベースとは何か・その必要性について説明する。
2) リレーショナルデータモデル、リレーショナルデータベースの操作
前半でデータベースのデータモデルの1つである「リレーショナルデータモデル」について説明する。
後半ではリレーショナルデータベースを操作する方法について説明する。ここでの説明は6回目以降の講義で説明するSQLの基礎となる。
3) リレーショナルデータベースの設計 (1)
リレーショナルデータベースの設計について説明する。
主にリレーションの正規化理論について扱う。
4) リレーショナルデータベースの設計 (2)
同上
5) SQL (1)
リレーショナルデータベース言語である「SQL」について説明していく。
実際にSQLを体験しながら理解していくことを狙いとする。
6) SQL (2)
同上
7) ビューの作成、データベースのセキュリティ、プログラムからデータベースを扱う、クライアント/サーバシステム
仮想的な表の概念であるビューやデータを安全性を担保するためのセキュリティ機能について説明する。
また、Ruby言語を用いてプログラムからデータベースを扱う方法を説明する。
最後に、3層クライアント/サーバシステムやODBC/JDBCについて説明する。
応用として、OLTP(OnLine Transaction Processing)やOLAP(OnLine Analytical Processing)についても触れる。
8) ファイル編成とアクセス法、問い合わせ最適化
ファイル編成(ファイルの中にどのようにレコードを格納していくか)とそのアクセス法(ファイルの中からどのようにレコードを見つけ出すか)について説明する。
また、問い合わせの最適化について説明する。
9) トランザクション (1)
データベースのトランザクション機能について説明する。
10) トランザクション (2)
同上
11) 分散データシステム (1)
データベースを複数の環境に分散させる分散データシステムについて説明する。
12) 分散データシステム (2)
同上
13) 分散データシステム (3)
同上
14) 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 最終レポートの完成度により評価をする。 |
平常点 | 40 | 授業への参加の状況を基準とします。ただし、出席率が70%に満たない者はE判定とする。 |
その他 | 30 | 授業内容の理解度をはかる小テストを複数回行い、その得点により評価をする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
大規模トラフィックを伴うWebサービス(ブログ、SNS等)におけるデータベース設計、アプリケーション開発・運用に8年間携わる。オープンソースソフトウェアであるApache HBaseのコミッタを担当している。現在は、分散データシステムにおけるトランザクションマネージャの開発に従事している。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験から得た知見を、授業の内容と絡めて説明する。
テキスト・参考文献等
・テキスト
講義資料はmanabaのコースコンテンツとしてアップロードします。
・参考文献(参考図書)
データベースがわかる本 (なるほどナットク!)、小野哲/関口由美子 著、オーム社、https://www.amazon.co.jp/dp/4274079775
マンガでわかるデータベース、高橋 麻奈/あづま 笙子/トレンドプロ 著、オーム社、https://www.amazon.co.jp/dp/4274066312
リレーショナルデータベース入門[第3版]、増永 良文 著、サイエンス社、https://www.amazon.co.jp/dp/4781913903
データ指向アプリケーションデザイン ―信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理
https://www.amazon.co.jp/dp/4873118700
詳説 データベース ―ストレージエンジンと分散データシステムの仕組み
https://www.amazon.co.jp/dp/4873119545
その他特記事項
パソコンの基本操作を習得している。
Microsoft PowerPointの基本操作を習得している。