シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
情報サービス演習(2) | 2024 | 後期 | 火3 | 文学部 | 小山 憲司 | コヤマ ケンジ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-IM2-M410
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「情報サービス演習(1)(2)」は司書養成の構成科目として、「情報サービス論」で学ぶ内容について演習を通して実践的に活用できる能力を養う。本科目は基礎編である「情報サービス(1)」に続く応用編となる。「情報サービス演習(1)」で学んだ基礎的な情報資源に加えて、より多様な情報資源の知識と検索方法を習得し、レファレンス質問回答演習に取り組む。演習に使用する情報資源は印刷物のレファレンス資料、ウェブ情報資源に加えて、中央大学図書館契約の商用データベースも含む。発信型情報サービスについてもパスファンダー作成の演習を通して実践的な能力を養成する。授業はパソコン教室で行い、manabaなどを使用して課題提出やグループワークに取り組む。
科目目的
図書館司書として必要なレファレンスに関する知識および技術を習得することを目的とする。したがって、この科目はカリキュラム履修上の「専門的学識」を基礎とし、「主体性」をもって課題に取り組むことが求められる。また、実務にあたり「幅広い教養」「コミュニケーション力」「複眼的思考」を必要とする科目と位置づけられる。
到達目標
①情報検索の基本的な仕組みを理解し情報検索サービスのプロセスを実行できる。
②基礎なレファレンス情報資源の種類、特徴を理解し活用できる。
③初歩的なレファレンス質問に対し正しいプロセスを踏んで調査を行い、信頼性の高い的確な情報資源を選択して回答できる。
④発信型情報サービスについて理解し、実践できる。
⑤(社)情報科学技術協会主催資格試験「検索検定3級」に合格できる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス、情報サービスの体制作り、レファレンスサービス演習の準備
第2回 データベースを用いた海外情報資源の探し方(「情報サービス演習(1)」の展開)
第3回 データベースを用いた新聞記事の探し方(「情報サービス演習(1)」の展開)
第4回 データベースを用いた雑誌記事の探し方(「情報サービス演習(1)」の展開)
第5回 データベースを用いた企業情報の探し方(「情報サービス演習(1)」の展開)
第5回 発信型情報サービスの種類と概要
第6回 パスファインダーの作成演習(1):パスファインダーの企画、情報収集
第7回 検索検定3級の概要と解説
第8回 パスフィアンダーの作成演習(2):パスファインダーの編集、校正
第9回 レファレンスコレクションを評価する(1):評価方法とその理論
第10回 レファレンスコレクションを評価する(2):評価の実施とふりかえり
第11回 現代社会の諸課題と情報サービス(1):求められる情報サービスとは
第12回 現代社会の諸課題と情報サービス(2):情報サービスの実践と課題
第13回 次世代図書館に求められるもの
第14回 まとめ、全体のふりかえり
なお、第2回から第5回は、順番の入れ替えや内容の変更を伴うことがある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 30 | 科目の目的、到達目標に記した内容を達成できているかどうかを期末レポートにより評価する。 |
平常点 | 70 | 授授業中課題および宿題の提出状況および内容、授業への参加・貢献度を基準とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:参加率が7割に満たない場合は成績評価の対象外とする。
検索検定3級合格も加味する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
①受講生からの質問はメール、manabaの掲示板などを用いて回答する。
②オフィスアワーを設ける。具体的な時間は、初回の授業で連絡する。
③授業で課した課題は授業内で取り上げ、解説する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
次のことを予定している。
①授業で用いたスライド資料、配布資料等は、manabaに掲載する。
②授業中、あるいは授業後にresponを用いて、アンケートやふりかえりを行う。また、回答結果を受講生と共有する。
③事前課題、もしくは事後課題として、映像資料を配信する。
④宿題、および期末レポートは、manabaを用いて回収する。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当者は、1997年4月から2006年3月まで、東京大学附属図書館等において、図書館職員として図書館サービス、情報組織化、電子情報資源の提供などの実務経験を有する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
図書館実務にかかる話題にも適宜触れながら、授業を展開する。
テキスト・参考文献等
(1) テキスト
・原田智子編著.『三訂情報サービス演習』樹村房, 2021. (現代図書館情報学シリーズ, 7). ISBN:978-4-88367-337-7
(2) 参考文献等
次に掲げる図書のほか、授業で適宜紹介する。
・山崎久道, 原田智子編著.『情報サービス論』改訂. 樹村房, 2019. (現代図書館情報学シリーズ, 5) ISBN:978-4-88367-295-0
・原田智子編著.『検索スキルをみがく : 検索技術者検定3級 公式テキスト』第2版. 樹村房, 2020. ISBN:978-4-88367-340-7