シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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図書・図書館史 | 2024 | 前期 | 木1 | 文学部 | 山口 洋 | ヤマグチ ヒロシ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LI2-M414
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、図書と図書館の歴史について、世界史を念頭に置きつつ、日本における図書と図書館の歴史を解説する。また日本の図書や図書館に影響を与えた中国の図書や図書館についても触れる。併せて図書館司書として必要な知識の習得や考え方の養成も目指す。さらに、今日の公共図書館のあり方についても歴史的な観点から考察する。また随時、図書館における諸問題についても時事的な情報の解説も含め紹介する予定である。
科目目的
今日の図書館がどのような歴史的背景をもって誕生し、発展してきたのか。その流れを概観し、併せて図書館司書として必要な知識の習得を目指す。
到達目標
①図書館の歴史を概観することで現在の図書館の仕組みや役割を理解する
②図書などの記録メディアの変遷と図書館の関わりを理解する
③司書として必要な知識を習得する
授業計画と内容
第1回ガイダンス
図書の歴史を学ぶ意味:図書館には歴史がある
具体的な授業の進め方の紹介、テキスト、参考書の紹介
第2回 記録メディアの歴史1(情報の記録化):世界史にみる図書の成立と書写材料
第3回 記録メディアの歴史2(紙の登場と図書の変化)
製紙技術の登場と普及は図書にいかなる影響を与えたか?
第4回 印刷技術の登場 印刷技術はどの様に始まったのか?その影響を考える
第5回 図書館の始まり
西アジア~地中海世界 アッシリア帝国からローマ時代までの図書館を概観する
第6回 図書館の発展
ヨーロッパ世界及びイスラーム世界における展開
ヨーロッパ中世・イスラーム世界~近世の図書館の歴史を概観する
第7回 中国における図書館の歴史
中国古代の図書と文庫形成 中国における目録学成立 目録と分類の歴史を概観する
第8回 日本における図書館の歴史1
漢籍輸入の歴史 漢籍とは何か?古代における漢籍輸入 文庫の形成と展開
第9回 日本における図書館の歴史2
江戸時代 江戸時代の漢籍輸入と出版
第10回 アメリカにおける公共図書館の誕生から発展
第11回 日本における図書館の歴史4
近代日本の図書館事情 明治から昭和初期、植民地図書館まで
第12回 日本における図書館の歴史5
図書館法成立から、中小レポートから市民の図書館まで 日野市立図書館の実践
第13回 日本における図書館の歴史5
図書館作り運動 浪江虔の事跡 多摩地区の図書館運動
第14回 総括・まとめ
授業の総括とレポートの提出
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講前
①図書館の歴史を学ぶため、世界史や日本史のあらましを確認しておくこと
(高等学校の世界史・日本史教科書、もしくは各国史の概説書を適宜読んでおくとよいでしょう)
②シラバスや配信された授業教材を使って、事前学習(授業テーマに関するキーワード確認)
テキスト指定の『図書館情報学基礎資料』を使って事項の確認をしておく
受講後
③授業内容の復習、紹介された各種文献を読み込みを行い、受講報告をmanabaアンケート機能から提出する
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 数回の小レポート、最後の最終レポートを課し、本授業の内容についての理解度を確認します 小レポート30% 最終レポート30% |
平常点 | 40 | 毎回の受講報告(コメントペーパーやmanabaアンケート機能など)を以て、学習状況を把握します |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
大学図書館勤務18年
町田市図書館協議会委員10年(うち、8年は委員長)
町田市生涯学習審議会委員5年
日野市立図書館協議会委員副委員長(現職)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
図書館司書資格を有し、図書館勤務経験のある担当教員が、実務経験を踏まえて講義する
図書館協議会委員の経験から公立図書館サービスの歴史や現状についても紹介する
テキスト・参考文献等
テキスト:今まど子、小山憲司編著『図書館情報学基礎資料』(樹村房,2022)
(最新版または、旧版でも可能)
参考書:竹内さとる著『生きるための図書館』(岩波新書,2019)
参考書: 前川恒雄・石井敦著『図書館の発見』新版(NHKブックス)NHK,2006)
参考書:小黒浩司編著『図書・図書館史』 (JLA図書館情報学テキストシリーズ3;11)日本図書館協会,2013.1
その他特記事項
manabaを利用するので、アクセスできるようにしておくこと。
公共図書館に関する最新情報なども積極的に情報提供する予定。