シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先端産業論 | 2026 | 後期 | 月5 | 経済学部 | 北嶋 守 | キタジマ マモル | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-ID3-30XX
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
最近のグローバルなビジネス環境の変化と産業の新潮流、進行しつつある第4次産業革命と脱炭素化(カーボンニュートラル)の潮流、生成AIが産業に及ぼす影響、日本の企業・産業の現状と課題(強みと弱み)、独自の価値を創出している企業の取り組み、産業競争力強化のための課題、企業や個人が第4次産業革命期に生き残るための課題などについて、担当教員(機械振興協会経済研究所在籍、国内外で調査を実施)の研究経験を踏まえた豊富な事例解説を交えつつ、広い視野から考察、学習していきます。
なお、生成AI(フィジカルAIを含む)は全ての産業分野に影響を与える技術であることから、各先端産業の講義の中で、適宜、その活用状況や影響等について説明する予定です。
科目目的
産業の新潮流、産業最前線のトピック、日本の産業・技術の特徴、注目すべきビジネスモデルなどについて、事例を取り上げながら学習します。世界のビジネス環境の変化と現代の日本が直面する課題を理解し、その中で日本の企業・産業が進むべき方向性や、次世代産業の姿について考察することを主眼とします。
特に、デジタル技術の進化・普及、第4次産業革命期の到来に伴う「全産業デジタル化」の進展(コロナ禍がそれを加速させ、生成AIの登場で新局面に突入した)、気候変動対策に関する脱炭素化の国際潮流などを背景に、グローバルな競争環境とビジネスのルールが変化したことを認識した上で、日本の産業・企業が発展するための課題について考察します。その中で、技術を収益につなげて事業化・産業化するポイント、競争力の源泉、これから伸びる産業の姿、等について自分の頭で考える力を養います。
ところで、21世紀を生きる学生諸君は、3つの技術の方向性の影響を受けることになります。イントロダクションでは、その問題に触れてみたいと思います。
また、社会科学が「科学」であるとするならば、それはどのような思考法を必要とするのか、「概念」の役割とは何かといった方法論についてもイントロダクションで述べたいと思います。
到達目標
授業を通じて、今、産業界でどのような新潮流が起きているのか、環境が大きく変化する中で企業や個人が生き残るためには何が必要かについて深く理解すること(それを自分の頭で考え、人に説明できるようになること)を目指します。この目標に到達できれば、ビジネスパーソンとしてのサバイバル能力とウエルビーイングの向上につながる知識や思考態度が身に付きます。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション:社会科学的思考法、概念の役割、技術の3つの方向性
第2回 スマート農業:ICT(情報通信技術)、RT(ロボット技術)の活用状況
第3回 SDV・モビリティ産業:SDVによって変わる自動車産業の構造
第4回 SDV・モビリティ産業:モビリティの多様性とベンチャー企業
第5回 航空・宇宙産業:航空機・同部品産業の動向と日本企業
第6回 航空・宇宙産業:宇宙ビジネスの動向とベンチャー企業
第7回 介護福祉機器産業:在宅用介護機器の動向とフィジカルAI
第8回 介護福祉機器産業:施設用介護機器の動向とフィジカルAI
第9回 再エネ機器産業:小水力発電の歴史と現在の動向
第10回 再エネ機器産業:地熱発電・熱利用と地域活性化
第11回 再エネ機器産業:バイオマス発電・熱利用と地域活性化
第12回 再エネ機器産業:洋上風力発電の国内先端地域の動向
第13回 再エネ機器産業:次世代太陽光発電の普及可能性
第14回 総括:講義内容のまとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1.各回授業の配付資料(授業前日までにmanabaにアップロードします)を各自ダウンロード・印刷して手元に置いて見ながら、授業を受講してください。事前に読み込む必要はありませんが、授業後に適宜、読み返して復習してください。
2.授業に関する質問やコメントを、随時、manabaのアンケート機能を利用して受けつけます(提出は任意です)。
3.義務ではありませんが、シラバスの参考文献欄に記載した参考図書の中から、興味がわく本を選んで読まれることを推奨します。
4.授業時間外の日常、新聞、雑誌、ウェブ、小説、漫画、テレビ(ニュース、ドキュメンタリー、ドラマ、バラエティー等)などの各種メディアで見聞きする情報の中に、本授業で取り上げる「産業の新潮流を読み解くキーワード」に該当・関連する事例がたくさんあるはずです。履修期間中、日常生活の中で、それを意識して見つけ出すトレーニング(頭の中であれこれ考えを巡らせるだけで十分効果があります)をすることをお勧めします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 80 | 期末レポート課題の提出 |
| 平常点 | 20 | 授業への積極的関与度得点(質の高い質問・コメント、授業効果向上につながる質問等を行った受講生を対象に加点を行う) |
成績評価の方法・基準(備考)
【成績評価の前提条件】
出席を重視します。
出席が5回以下の受講生は、期末試験(レポート)の提出の有無に関係なく、評価は「F」とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
・30年以上に亘り、国内外で産業調査を実施。
・機械振興協会経済研究所(政府系シンクタンク)の調査研究部長、所長代理など研究マネジメントを担当しながら、個別研究にも従事。
・専門は産業論、産業クラスター論、中小企業論。
・産業クラスター論をテーマにした研究で学術博士(東京大学)を取得。
・国内外でインタビュー調査をした企業は数百社にのぼる。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
上記の実務経験を活かし、グローバルな産業の潮流、企業が直面している問題、喫緊の経営課題や有効なビジネスモデル等について、生きた知識として最新の動向を解説していきます。
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず、毎回講義資料を配布しますmanabaのコースコンテンツにアップロード)
<主要参考文献・資料>
・森谷正規(1998)『文明の技術史観』(中央公論新社)
・北嶋 守(2017)「中小企業基盤技術のスマート農業分野への適用状況の分析」『機械経済研究』48
・機械振興協会経済研究所(2025)『SDV 時代の製品開発革新とモビリティ産業の課題』
・機械振興協会経済研究所(2025)『コロナ後における航空宇宙部品の展開』
・北嶋 守(2021)「日本における介護ロボットの普及課題」『産業学会研究年報』36
・北嶋 守(2020)「医療・介護福祉機器開発における強い紐帯と弱い紐帯の力」『産業学会研究年報』 35
・北嶋 守・髙橋美樹(2024)『脱炭素社会の地域イノベーション』(同友館)
・北嶋 守(2025)「洋上風力産業クラスター形成の知識創造マトリックス」『機械経済研究』56
・機械振興協会経済研究所(2025)『次世代型太陽電池産業におけるサプライチェーンの構築と課題』
・機械振興協会経済研究所(2025)『大規模発電用再生可能エネルギー導入拡大に伴う定置用蓄電池』
他
その他特記事項
特になし
参考URL
特になし