シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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読書と豊かな人間性 | 2024 | 後期 | 火6 | 文学部 | 野村 晴美 | ノムラ ハルミ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LI2-M419
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
読書に関わるさまざまな題材を比較検討しながら、「読書」で「豊かな人間性」を育むことができるのか、というテーマについて考える。また、講義と並行して、受講生による発表(本の紹介)や「読書の楽しさを伝えるための実践」を実際に企画、発表し、子どもたちに本の魅力を伝えるための工夫や心構え、技術について体験的に学ぶ。「読書を楽しむ」という視点を重視した演習中心の授業になる予定である。
科目目的
読書の楽しさを知り、それを児童、生徒に伝える「伝え方」についても学ぶ。
・様々な「読書の楽しさの伝え方」について、現在活用されている実践例を参考に、「読書の楽しさを伝える」実践を企画して発表したり、他の受講生の発表を見ることで伝え方のスキルを磨く。
・多くの本を知るために、他者の発表や教員による本の紹介から得た情報を選書に活かせるよう蓄える。
・読書が楽しいという実感を得ることで、それを読書指導に活かせるよう、この時間を楽しむことに重点を置きたい。
到達目標
・読書の楽しさを伝えるために有効な伝え方を知る。
・読書を楽しむ姿勢を身につける。
・子どもたちが読書を楽しむために図書館としてできる支援について学ぶ。
授業計画と内容
1.学校図書館における読書の現状とオリエンテーション
2.学校図書館と読書 児童生徒向け図書の種類と活用の概論
発表 「自己紹介」のかわりに本で自分らしさをアピール!
3.読書教育を考える①子どもの読書を巡る状況
高校生に人気の本 高校生の読書におけるキーワードを探る
4.読書教育を考える②ヤングアダルト本とは何か
演習:読書活動推進計画書の作成~職員会議に計画書を出してみよう~
5.読書教育を考える③読書の段階的指導とは
演習:読書活動推進するための企画を練ろう
6.読書の指導方法①さまざまな伝え方の検討
演習:読書の魅力を伝える実践例紹介と体験
7.読書の指導方法②読み物以外の本の活用
演習:読書の魅力を伝える実践の計画の検討とリレー小説体験
8.読書の指導方法③絵本の力
演習:読書の魅力を伝える実践案の策定と読書を楽しむ体験(アニマシオン他)
9.「何か面白い本ない?」に答えるコミュニケーション術①
面白い本を紹介するには レファレンスロールプレイ1 何か面白い本ない?に答える
10.「何か面白い本ない?」に答えるコミュニケーション術②
レファレンスと地域連携 レファレンスロールプレイ2 オススメ本を教えて!
11.学校図書館ができる支援と読解力アップの鍵
演習:PISA型読解力を考える 読解力問題を体験しよう
体験:学校図書館で行う読書イベント
12.読書に関わるさまざまな実践の紹介
演習:ビブリオバトルをやってみよう クリスマスイベント体験
13.実践発表 「読書の魅力を伝える実践」のプレゼンテーション 1
14.実践発表 「読書の魅力を伝える実践」のプレゼンテーション 2
読書で豊かな人間性は育めるのか? まとめ
3回目~12回目まで毎回、テーマ別オススメ本のプレゼンテーションを交代で実施
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
様々な本を読み楽しむ。
他者の発表へのコメントをマナバから記載することと、自分の発表した本の書誌事項をマナバに記載する。
その他、各テーマについてマナバより意見や感想を投稿する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 20 | 試験に替えて、読書実践を企画し発表の形式を予定。併せて簡単なレポート(企画書)も提出。発表&企画書提出が単位修得の必須条件。 |
レポート | 15 | 途中、2、3回のミニレポートを課す予定。 |
平常点 | 30 | 毎回のワークシートや本の紹介を評価の対象とする。授業の中での積極的な発言も評価の対象とする。マナバへの書き込みは平常点として加算。 |
その他 | 35 | 出席を重視する。原則として2/3以上の出席必須。ただし、事情により登校できない場合にもオンラインなどの対応はしていく。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席2/3以上、かつ、最終の発表&企画書提出が必須条件で、その他のポイントを加えて60点以上で単位修得を認める。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
神奈川県立高校の学校図書館に学校司書として勤務(1987年~)する教員が担当する。大学の授業から得た知見を現場に活かす図書館運営をしている。教科とのコラボによる読書イベントや、ブックスタンドの作成と本の紹介など実践にも力をいれる図書館活動を行っている。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
授業全般に渡り、実際の実務経験を活かした内容であり、また。大学での授業で得た知見を現在の職務に取り入れ実践につなげてきた。現場の状況の報告や現職者ならではの経験も伝えていく授業としたい。
本の読み聞かせや、読書を楽しむためのイベントの紹介を実演を交えて行っていく。
テキスト・参考文献等
テキスト・参考文献については授業開講時に指示する。
その他特記事項
司書、司書教諭としての資質で「コミュニケーション能力」がとても重要であるので、授業でもコミュニケーションを重視し、毎回全員が発言する場面を設定する予定である。積極的な参加、発言を期待します。
純粋に「読書」を楽しみたい、読書を楽しくする方策を知りたいという学生の参加も歓迎します。