シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
福祉心理学 | 2024 | 後期 | 金2 | 文学部 | 四ノ宮 美惠子 | シノミヤ ミエコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CY2-P613
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
福祉心理学は、社会福祉分野における心理社会的課題について心理学的視点から研究するとともに、心理学的手法を用いた支援を研究する応用心理学の一つです。福祉の現場では、2000年以降少子高齢社会や人口減少社会への突入による社会構造や社会情勢の変化に伴い、問題はより多様化、重層化の様相を呈しており、待ったなしの支援が求められています。本授業では、福祉の現場で起こっている問題とその社会的背景、社会福祉の理念や法制度についての理解を深めながら、必要とされている心理学的支援について学びます。
科目目的
福祉心理学は、児童、障がい者、高齢者などの様々な生きづらさや生活上の困難を抱えている人々を対象に、ウェルビーイングを実現することをめざす学問です。支援者として学んでおきたい福祉の理念、現場で必要とされる法制度や心理支援に関する基礎的な知識を学び、社会福祉分野における公認心理師の役割についての理解を深めることを目的とします。
到達目標
公認心理師養成カリキュラムに則り、以下を到達目標とします。
① 福祉現場において生じている問題及びその背景について理解し、説明することができる。
② 福祉現場における心理社会的課題及び必要な支援について理解し、説明することができる。
③ 虐待及び認知症を含む社会福祉分野の基本的知識を習得し、説明することができる。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション・福祉とは
第2回 日本における福祉制度
第3回 公認心理師として福祉分野に関わる際の大事な視点
第4回 児童福祉と心理支援
第5回 虐待
第6回 非行
第7回 障害者福祉と心理支援 ①発達障害
第8回 障害者福祉と心理支援 ②高次脳機能障害
第9回 障害者福祉と心理支援 ③精神障害及び障害者ピアサポート
第10回 障害者の就労支援
第11回 ひきこもりと心理支援
第12回 高齢者福祉と心理支援
第13回 認知症
第14回 家族・介護者への支援・全体まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 70 | 最終レポートで評価します。①課題の意図を理解してまとめられているか。②論理的でわかりやすい説明ができているか。③問題意識をもとに学習したことを展開できたか。 |
平常点 | 30 | 授業への参加、受講態度(小レポートを含む)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者についてはE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
臨床心理士、公認心理師として、リハビリテーション病院において身体障害や高次脳機能障害のある患者等に対する心理臨床業務のほか、福祉分野では視覚障害、脊髄損傷などの身体障害、発達障害、高次脳機能障害のある方の就労支援、自立訓練事業等に従事。また、心理職のほかPT、OT、STなどのリハビリテーション専門職に対するスーパーヴィジョン等に従事。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
主として障害のある方やそのご家族への支援経験を踏まえて、社会福祉の現場が抱える心理社会的課題を提議し、共有します。
テキスト・参考文献等
テキストとして下記にあげた『福祉心理学』と配布するレジュメを用いて授業を進めます。
テキスト:山中克夫、四ノ宮美惠子、宮本信也編『福祉心理学』 医歯薬出版株式会社,2022年 ISBN:978-4-263-26652-6
授業やレジュメの中で、必要に応じて参考図書や文献を提示します。