シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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乳幼児心理学 | 2024 | 後期 | 月5 | 文学部 | 都地 裕樹 | ツジ ユウキ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-DP3-P615
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
生涯発達において質的にも量的にも、もっとも著しく変化すると考えられる乳幼児期における心理学的な発達についての知見を知覚・認知を中心に概観する。乳児がどのように知覚認知能力を獲得するかを最新の研究成果を交えながら明らかにしながら、主に生後1年の間に見られる顔認知能力・社会性の発達について概観する。必要に応じて最新の文献や映像資料をみながら理解を深め、視知覚機能および社会的認知能力の重要性について検討する。
科目目的
本講義では、乳幼児の心理学的特徴と、それにアプローチするための研究法を概観し、心の成り立ちを科学的に理解するための一助となる知見と姿勢を得ることを目的とする。
到達目標
主に乳児期の顔認知や社会性の発達過程を理解することを目標とする。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 乳児の知覚世界を探る方法:選好注視法と脱馴化法、脳活動計測
第3回 乳児の視知覚能力の発達
第4回 顔を見ること①:基本的な顔処理メカニズム
第5回 顔を見ること②:顔認知能力の発達を支える脳機能の発達
第6回 音を聞くこと:音知覚・音声知覚の発達
第7回 乳児の多感覚知覚
第8回 乳児期の言語発達
第9回 社会性の発達①:乳児期からの発達
第10回 社会性の発達②:乳児期から幼児期へ
第11回 知識の発達
第12回 発達と障害①:自閉症
第13回 発達と障害②:ADHD
第14回 総括とまとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 期末試験を課す。 期末試験に出席しない場合、単位は認めない。 |
平常点 | 60 | 毎回の授業の最後にレポートを課し、期限内に提出した場合、採点する。 ただし、全体の2/3以上の提出がなければ、平常点は0点とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業資料はオンデマンド形式で公開する。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
乳児の発達に関する研究に従事している。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
本授業では乳児の発達研究からわかった知見を取り扱う。
テキスト・参考文献等
授業ではテキストを使用しない。
自学用に下記の参考図書をすすめる。
〈参考文献〉山口真美・金沢創編著『知覚・認知の発達心理学入門―実験で探る乳児の認識世界』 北大路書房(2008)
〈参考文献〉山口真美・金沢創 『乳幼児心理学 』放送大学教育振興会(2012)