シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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教育制度学 | 2024 | 後期 | 月5 | 文学部 | 池田 賢市 | イケダ ケンイチ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-ED2-N303
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
学校制度を支えている原理および法規定について学習したうえで、今日的な制度問題について考えていく。また、国際的な教育情勢も学習の対象としていく。最終的には、自分の考える課題・問題に対応した教育改革案を提出してもらう。
科目目的
公教育制度は、教育の目的を実現するために、公の規定で定められた組織(人と物との体系的な配置)である。この講義では、この定義を踏まえ、学校教育制度に主な焦点を当て、その法制およびさまざまな教育改革(案)について検討し、権利保障としての教育制度のあり方の今日的問題を明らかにしていく。
到達目標
・教育法の法体系について理解し、活用することができる
・各教育段階の学校制度の構成要素の概要を説明することができる
・現在の各教育段階の学校制度の状況について、歴史的観点から説明することができる
・各学校が連関した学校系統の成立について歴史的に説明することができる
・学校体系の諸類型について歴史的に説明すると同時に、それぞれの特性を指摘することができる
授業計画と内容
1 教育制度の定義と考え方
2 義務教育制度の原理
3 学校体系(系統)構築の原理
4 学力をめぐる諸課題
5 義務教育制度の今日的課題(不登校問題、教育機会確保法の問題点を含む)
6 入試制度をめぐる問題
7 高等教育(大学等)制度の歴史と課題
8 特別支援教育の法制と歴史的検討及び国際比較(インクルーシブ教育を含む)
9 学習指導要領の変遷(含.道徳教育の教科化の課題)
10 校則の見直し問題と子どもの権利
11 教員養成制度の法制と課題
12 日本における教育改革(案)の検討
13 国際条約にみる教育制度上の課題
14 まとめ・到達度の確認
なお、その時々の新聞報道等、実際の教育改革の動きも授業に組み入れていくので、上記の順番は変更することもある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 教育制度に関する知識等、到達目標に達しているかどうかを確認する。この試験が60%の得点未満の場合には、平常点とレポートがすべて提出されていても、単位は認められない。 |
レポート | 30 | 期末に「私の教育改革案」というレポートを提出してもらう。書き方等については授業中に指示する。 |
平常点 | 20 | 課題を4回程度出すので、その提出状況と内容を評価する。なお、提出は、授業時間内を原則とするが、課題によっては一週間後の提出という場合もある。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:『学びの本質を解きほぐす』(池田賢市著、新泉社、2021年刊、2000円+税)
参考文献は随時授業時間内で紹介する。なお、次のものはあらかじめ参考文献として挙げておく。
『教育の法と制度』(藤井穂高編著、ミネルヴァ書房、2018年刊、2200円+税)。