シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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近現代文学(1)B | 2024 | 後期 | 水1 | 文学部 | 宇佐美 毅 | ウサミ タケシ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A212
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
学部1、2年生を主な履修対象としているので、日本の近現代文学を研究するとはどのようなことなのかを基礎から学ぶことにします。講義内容が抽象的にならないように、村上春樹の作品を具体的にとりあげながら講義します。
村上春樹作品は個々に独立していながらも、相互に関連しあっています。そこで今年度は村上春樹作品を一作品ずつ分析していくのではなく、毎回異なる分析のテーマを設けて、村上春樹作品共通の特徴を考察していきます。多くの村上春樹作品を取り上げますが、特に『ノルウェイの森』に触れることが多いので、『ノルウェイの森』は講義の早い段階で読んでおいてください。
文学部国文学専攻以外の他学部・他専攻の学生の履修も歓迎します。
科目目的
村上春樹作品を通して、日本の近現代文学を研究するのに必要な方法や考え方を学びます。
到達目標
文学作品(小説その他)を研究するのに必要な、知識・姿勢・考え方を身につけることを目標とします。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス・村上春樹作品の軌跡
第2回 村上春樹初期作品と「読者の眩惑」
第3回 村上春樹作品と「人の死」
第4回 村上春樹作品と「恋愛像」
第5回 村上春樹作品と「男性性」「女性性」
第6回 村上春樹作品と「作中人物のことば」
第7回 村上春樹作品と「一般読者」
第8回 村上春樹作品と「嘘」
第9回 村上春樹作品と「阪神淡路大震災」
第10回 村上春樹作品と「地下鉄サリン事件」
第11回 村上春樹作品と「インターテクスチュアリティー」
第12回 村上春樹作品と「国語教科書」
第13回 村上春樹作品と「マスコミ報道」
第14回 授業のまとめ
授業形態は講義形式になりますが、毎回respon等を通じて、履修者の皆さんの意見を発信してもらうように心がけます。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
『ノルウェイの森』(講談社文庫など)を読んだ上で講義に臨んでください。また、配布されたレジュメを講義後に十分理解するよう努めてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 試験は、講義内容に基づいて学期末に一度おこなう予定です。 |
平常点 | 50 | 平常点は単なる出席点ではなく、毎回の授業内容を理解した上で、respon等を通じて各自の考えを発信するなど、授業への取り組み度を総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
試験においても、通常のrespon等においても、「講義を理解していること」「自分の考えを明確に示していること」を重視します。つまり、知識量や単純な暗記を求めるのではなく、理解に基づいた自分なりの考察をすることを重視します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業で得られた履修者からの発信内容(respon等)について、講義者がコメントを加えることがあります。
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
講義内容に関するルプープワークや、履修者の意見の発信を求めることがあります。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業内でアンケートをおこない、その場でスマホ等によるresponの回答を求めることがあります。また、その回答の集計を表示して、講義者がコメントをすることがあります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストではありませんが、『ノルウェイの森』(講談社文庫など)に言及することが多いので、読んでおくと授業を理解しやすくなります。他にも村上春樹作品をいくつか読んでおくことをお勧めします。
その他特記事項
・村上春樹作品を通して文学研究について考えてみたい、という姿勢があれば、村上春樹作品を多く読んでいる必要はありません。また、村上春樹作品については好き嫌いが大きい傾向がありますので、村上春樹作品が嫌いでもかまいません。
・授業には毎回出席することが基本ですから、欠席は多くても3回までと思ってください。内容は入門レベルの授業ですが、履修は100分間の授業に集中できる人に限ります。
・教室内では、responで回答するためにスマートフォンを使用できる時間を設けます。一方それ以外の時間は、PCやスマートフォンの使用を禁止します。講義を理解するのに集中する時間と、スマートフォンを用いて調べたり自分の意見を発信したりする時間とを、授業時間内で明確に区分するようにします。
・公欠等の理由のある欠席については、原則として学期末にまとめて所定の方法で届出をしてもらいます。緊急に対応が必要な場合を除き、個別指導欄などを使って毎回個別に連絡をすることはしないでください。届出方法は授業内で説明します。なお、公欠等の理由のある欠席について一定の配慮をしますが、配慮のためには、授業後にresponの回答をすることなどが必要です。成績評価の欄にあるように、単純な「出席点」というものはこの授業にはありませんので、公欠届を出すことでそのまま平常点がつくわけではありません。