シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
教育思想史 | 2024 | 後期 | 金4 | 文学部 | 堤 優貴 | ツツミ ユウキ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-ED2-N403
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、教育思想史の基礎的な知識を復習しつつ、近代批判(あるいはポストモダニズム)以降の枠組みを用いて教育についての理解を深めていくことを目的としています。ルソーやフーコーといったフランス思想史の大物を主軸としつつも、幅広く教育思想史(研究)に影響を与えた思想や学説を取り上げていく予定です。教育思想史そのものを学ぶというよりも、教育思想史をどのように見るのかという〈視点〉を得ることを目指しています。そのため、前提として教育原理の基礎知識を身につけていることが好ましいですが、授業内でも近代教育思想史の復習を行う予定ですのでご安心ください。フーコーやデリダといったスター哲学者を扱う予定なので、幅広く、思想や哲学に興味がある方の受講も歓迎です(ただし、あくまで近代教育思想史の基礎を身につけることを前提としています)。
科目目的
教育思想史の方法について理解するとともに、現代の教育思想の歴史的基盤を相対化することができる。
到達目標
1)教育思想史の意義と方法について理解している。
2)現代の教育課題について教育思想史の方法で考察することができる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション:「モダンとポストモダン」
第2回 アリエス『〈子供〉の誕生』
第3回 デリダ:声と文字
第4回 アレント1:「悪の凡庸さ」について
第5回 アレント2:『人間の条件』「教育の危機」
第6回 新教育運動:デューイとベルクソン
第7回 フロイト・ニーチェ:言語論的転回へ
第8回 ハイデガーとアレント:私と公共性
第9回 新教育以後の教育思想について
第10回 フーコー1『言葉と物』まで
第11回 フーコー2『監獄の誕生』以降
第12回 デリダとドゥルーズ : 脱構築と生命
第13回 ランシエール『無知な教師』
第14回 ポストモダンの教育思想
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 70 | 学期末レポート |
平常点 | 30 | 毎授業時に提出するリアクションペーパーの内容 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:下司晶『ポストモダンの教育思想』勁草書房。
参考文献:教育思想史学会編『教育思想事典増補改訂版』勁草書房、2017年。