シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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教育学演習(1)/教育学演習(1)(7) | 2024 | 通年 | 木2 | 文学部 | 高木 雅史 | タカギ マサシ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-ED3-N801
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
第二次世界大戦後の戦後教育史を検討する。教育学研究室が所蔵している教育学研究会刊行の月刊雑誌『教育』の記事を取り上げ、過去にどのような事象が教育問題として議論されていたか、今日に何が引き継がれたり何が変化したのかという歴史的視点からの検討を試みる。
教育学研究室には、高度経済成長半ばにあたる1965年以降の雑誌『教育』のバックナンバーがほぼ全冊所蔵されている。本演習は基本的に2000年以前を対象とし、前期に1986年から2000年、後期に1965年から1985年の記事を検討対象とする。前期対象の時期は20年から35年くらい以前の時期に相当する。後期に扱う最も古い1965年は55年以上前にあたる。前期から後期へ時代を遡るという方法により、より現代から離れた問題を扱うことになるわけであり、このことから教育問題を歴史相対化する力量形成の深化を図る。
なお、「授業計画と内容」の「発表とディスカッション」に記した詳細は、あくまで発表テーマの例示(参考)である。具体的なテーマや使用する記事については、発表者各自の意向を尊重し、私(高木)との相談を経て決定する。
科目目的
戦後教育史の流れを押さえながら、過去の教育問題の論じられ方や帰趨を探求することによって、教育問題の構造・特質に関し、歴史相対的な広い視野から理解・洞察できるようになることを目的にしている。
到達目標
現在の教育問題について検討する際に、歴史的経緯を踏まえながら説明できるようになること。
授業計画と内容
〈前期〉
1 授業の目標と進め方について
2 雑誌『教育』バックナンバー(1986年~2000年)の探求と発表テーマ決定
3 発表テーマの追求と発表準備
4 発表とディスカッション①教育改革:雑誌『教育』の特集例(以下、同様):「教育改革」の展望と教育実践
5 発表とディスカッション②教育と法:憲法と憲法学習
6 発表とディスカッション③教師論:現代に生きる教師の苦悩と希望
7 発表とディスカッション④授業方法:誰もが使える教育技術とは
8 発表とデスカッション⑤教育内容:文学の授業における感動と分析
9 発表とディスカッション⑥学力・能力:能力による差別
10 発表とディスカッション⑦道徳教育:いまなぜ道徳・奉仕活動なのか
11 発表とディスカッション⑧性教育:いま、問われる「性と教育」
12 発表とディスカッション⑨学校参加:生徒の学校参加・地域参加
13 発表とディスカッション⑩高校教育:高校教育における「総合」とはなにか
14 前期のまとめと後期への課題の確認
〈後期〉
1 授業の目標と進め方について
2 雑誌『教育』バックナンバーの探求(1965年~1985年)と発表テーマ決定
3 発表テーマの追求と発表準備
4 発表とディスカッション①学校支援:雑誌『教育』の特集例(以下、同様):子ども支援・教師支援のネットワーク
5 発表とディスカッション②家庭教育:揺れる家族と子育て
6 発表とディスカッション③子ども論:ファミコン・パソコンと子どもたち
7 発表とディスカッション④青年論:生き方を模索する青年たち
8 発表とディスカッション⑤地域教育:地域文化活動と教育
9 発表とディスカッション⑥少子化と教育:少子化と学校の未来像
10 発表とディスカッション⑦グローバル社会と教育:グローバル化と在日の子どもたち
11 発表とディスカッション⑧環境と教育:環境教育、その危うさと可能性
12 発表とディスカッション⑨情報化と教育:学校の情報化と情報教育
13 発表とディスカッション⑩科学技術の進展と教育:脳科学との対話
14 後期のまとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 期末レポートの内容に基づいて評価する。 用語・概念・事実を正確に理解し、適切に資料を利用し、論理的に説明できているか。 |
平常点 | 70 | 発表内容、ディスカッションへの参加状況、毎回のリアクションペーパーに基づいて評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〈参考文献〉:片桐芳雄・木村元編著『教育から見る日本の社会と歴史(第2版)』八千代出版、2017年3月、2,400円(+税)〔ISBN:978-4-8429-1698-9〕