シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
臨床心理学概論/心理学概論(2) | 2024 | 後期 | 木1 | 文学部 | 菊地 創、山科 満 | キクチ ソウ、ヤマシナ ミツル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CY1-P104
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
講義形式で精神医学や臨床心理学という学問分野を概観し、そこで扱われる様々なテーマに触れることを通じて、これらの分野についての基礎的な知識を習得する。理解を深めるために担当教員の臨床心理士や公認心理師としての実務経験を踏まえながら、心理臨床の実際事例も紹介する.初回から第7回までは山科が、第8回以降は菊地が担当する。
科目目的
精神医学および臨床心理学における基本的な知識を習得し、かつそれらの学問領域の「考え方」を理解する。
到達目標
精神医学、臨床心理学の基礎的な知識を習得した上で、それらの学問領域の「考え方」を理解することが目標である。その上で、心理学専攻の学生にとっては、2年次以降の学びの基礎となる重要な事柄が詰め込まれた講義内容となるため、授業で取り上げられる事柄に関する知識は漏れなく習得することも目標となる。
授業計画と内容
第1回 心理学・臨床心理学・精神医学の関係 オンデマンド配信の動画を視聴してください。
第2回 心理療法の出発点―フロイトに 同
第3回 思春期の子どもの心理・性的発達 同
第4回 抑うつの心理学―科学的心理学モデル 同
第5回 性格について―気質論と科学的性格論 同
第6回 いわゆる発達障害について 同
第7回 前半のまとめ(中間試験) 課題配信型授業を行います。
第8回 精神分析、クライエント中心療法 オンデマンド配信の動画を視聴してください。
第9回 認知行動療法、その他の技法 同
第10回 エビデンスに基づく支援 同
第11回 トラウマの理解と支援 同
第12回 アディクションの理解と支援 同
第13回 認知症の理解と支援 同
第14回 まとめ 課題配信型授業を行います。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
中間試験 | 30 | 第7回では、山科の担当部分について試験を実施します。基本的な知識、および「こころの健康」を理解する上で必須となる「考え方」の獲得度合いを評価します。 |
期末試験(到達度確認) | 20 | 第14回では、菊地の担当部分について試験を実施します。基本的な知識、および「こころの健康」を理解する上で必須となる「考え方」の獲得度合いを評価します。 |
平常点 | 50 | 毎回の出席、授業後の小テストの点数で評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
山科担当分(第1回〜第7回):manaba上での毎回の小テスト(6回分の素点合計を14点満点に圧縮)と第7回目にmanabaを用いた中間テスト(30点満点)を行います。
第1回~第6回については、動画の視聴確認のためにresponを用いたチェックを行います(各回1点)。
菊地担当分(第8回~第14回):manaba上での毎回小テスト(6回分の素点合計を24点満点に圧縮)と第14回にはmanabaを用いての期末試験を行います(配点20点)。
第8回~第13回については、動画の視聴確認のためにresponを用いたチェックを行います(各回1点)。
山科担当分、菊地担当分それぞれを50点満点で採点し、100点満点で60点以上を合格とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
動画の収録に当たっては、manaba, responに寄せられた前回授業に対する質問の一部を取り上げ、コメント・解説を加えることでさらなる学びの機会とします。単なる興味本位の質問は取り上げませんが、全体の学びの深化に繋がる感想・質問であれば、個人的な事柄であっても歓迎します(ただしあくまでも一般論として回答します)。自分の診断についての質問などにはお答えできません。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
responを用いて、コメント・質問を積極的に受け付け、次回の授業で取り上げていきます。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
山科は精神科医として30年以上、さまざまな分野・場所で臨床活動を行ってきました。また、2006年に臨床心理士資格を取得し、精神分析的心理療法の実践とスーバービジョン経験を重ねてきました。某大学の学生相談室附属の診療所で精神科医として大学生の診療にも携わっています。
菊地は、心理職として精神科病院(7年)、児童相談所(5年)、その他(保健所デイケア、学生相談室など)での実務経験があります。また、臨床心理士、公認心理師の資格を有しています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
山科は、上記の経験に基づいて、臨床現場で得られた事例などを紹介し、解説を加えます。
菊地は、上記の経験に基づき、臨床現場で出会う個別事象と科学的心理学の関係について、解説を加えます。
テキスト・参考文献等
<参考文献>兵藤宗吉・緑川晶編著「心の科学」[第2版]ナカニシヤ出版
その他特記事項
各回の動画は、授業時間(木曜日9時)にアップします。視聴の期限は、翌週水曜日23時59分までとします。その時間までに視聴を終えて小テストの課題も提出してください。7回目、14回目の試験も同様に、翌週水曜日23時59分までに提出を終えてください。
試験は、ページを開いたところから制限時間がありますので、時間内に解答を終えて提出してください。時間を過ぎると提出できなくなります。
多人数が受講する状況であるため、個人的な事情へ対応の幅は極めて限られます。傷病による場合は、1週間にわたって入院が必要であったり症状が持続していたなどの場合に、別途課題などの対応をします(感染予防のための自宅待機は配慮対象とはしません)。忌引き、体育連盟の対外試合なども、1週間以上を要する特殊な場合に対応します。合理的配慮の提供は、学部事務室が発出する合理的配慮願いがあれば、個別に検討します。