シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 演習1 | 2026 | 通年 | 火5 | 経済学部 | 中川 康弘 | ナカガワ ヤスヒロ | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
※選考方法は経済学部事務室が公開する情報をご確認ください。
<履修条件>
日本語、外国語とその教育に関する全般的な興味のほか、ことばの使用に日頃から関心を持っていること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
2024年度の国際交流基金調べで、海外日本語学習者数は143の国・地域で400万人を超えました。また文化庁「国語に関する世論調査」では、ことばのゆれが報告される一方、「日本語が乱れている」と感じる日本人は減少傾向にあります。
日本語教育学は、国内外の学習者の多様化、日本語によるインターアクションと世代差、性差、地域差との関係、さらにはアイデンティティの承認や言語の市場価値、権力といった政治性も射程に入れた学問領域です。ゼミでは、日本語使用の実態と諸政策を軸に日本語教育を社会的な文脈でとらえていきます。
科目目的
文献購読とディスカッション、ゲスト講義と見学調査、そして国内外の実態調査と、教室内外におけるアクチュアルな学びを通じて、自らの日本語使用と、日本語を取り巻く社会の関係を探求します。そのうえで、各自が、日本語規範に潜む政治性や、思考を停止させるマジックワード、さらにはステレオタイプを誘導する言葉遣いを批判的にとらえ、社会を複眼的にみる目を養うことを本科目の目的とします。
到達目標
ふだんづかいの日本語に対する感覚を磨き、言語使用の諸相や言語教育・言語政策に目を向けることで、熟達した日本語使用者になることを目指します。そしてプレゼン、論文作成等の日本語運用力の向上を視野に入れつつ、私たちの社会活動の根本をなすことばを、調査研究という視座からとらえることで、さまざまな価値観、背景をもつ人々との共生の可能性を模索するマインドが育まれるようになることを目標とします。
授業計画と内容
【演習1】(2年次)
<前期>
第1回 オリエンテーション:文献紹介と分担決め/ディスカッション・スターターの確認と共有
第2回 『日本語は空気が決める』:第二章「地域に根ざした言葉」発表とディスカッション
第3回 第三章「話し手に根ざした言葉」発表とディスカッション
第4回 第四章「聞き手に合った言葉」発表とディスカッション
第5回 第五章「状況に合った言葉」発表とディスカッション
第6回 第六章「伝達方法に合った言葉」発表とディスカッション
第7回 第七章「日本語の人称表現」発表とディスカッション
第8回 第八章「言葉と言語」発表とディスカッション
第9回 第九章「言葉と文化」発表とディスカッション
第10回 第十章「言葉の変化」発表とディスカッション
第11回 第十一章「言葉と政治」発表とディスカッション
第12回 ゲスト講義
第13回 ゲスト講義のフィードバック
第14回 総括:【演習1】後期に向けての準備作業
<後期>
第15回 後期の授業方針の確認
第16回 演習1ミニ研究テーマにかかるプレゼン:グループ1
第17回 演習1ミニ研究テーマにかかるプレゼン:グループ2
第18回 演習1ミニ研究テーマにかかるプレゼン:グループ3
第19回 言語調査の方法論の基礎
第20回 調査倫理に関する基本知識
第21回 パイロット調査報告1と考察視点に関する意見交換
第22回 パイロット調査報告2と考察視点に関する意見交換
第23回 パイロット調査報告3と考察視点に関する意見交換
第24回 調査報告1:グループ1のプレゼン
第25回 調査報告2:グループ2のプレゼン
第26回 調査報告3:グループ3のプレゼン
第27回 各グループのプレゼンの全体総括
第28回 【演習2】に向けての準備作業
【演習2】(3年次)
<前期>
〇論文の書き方
第1回 【演習2】前期の授業方針の確認
第2回 研究とジャーナリズムの違い
第3回 「論文」の文法:問い・答え・論証
第4回 言語研究の方法論
第5回 資料・参考文献を収集する
第6回 概要(アブストラクト)をまとめる
第7回 構成(アウトライン)を定める
第8回 引用の仕方
第9回 課題論文①
第10回 課題論文①についてのプレゼンと討論
第11回 課題論文②
第12回 課題論文②についてのプレゼンと討論
第13回 課題論文の総括
第14回 【演習2】後期に向けての準備作業
<後期>
〇演習論文(卒業論文)作成に向けての準備
第15回 【演習2】後期の授業方針の確認
第16回 演習論文(卒業論文)で扱う予定の各ゼミ生の小テーマ決め
第17回 小テーマについての意見交換:グループ1
第18回 小テーマについての意見交換:グループ2
第19回 小テーマについての意見交換:グループ3
第20回 調査概要の整理
第21回 調査中間報告:グループ1
第22回 調査中間報告:グループ2
第23回 調査中間報告:グループ3
第24回 論文の概要・表記について
第25回 論文の構成について(プレゼン)
第26回 研究計画の発表1
第27回 研究計画の発表2
第28回 【演習3】に向けての準備作業
【演習3】(4年次)
<後期>
〇演習論文(卒業論文)の完成
第1回 【演習3】の授業方針の確認
第2回 論文執筆状況の報告
第3回 論文の一部分の草稿のプレゼン(グループ1)
第4回 論文の一部分の草稿のプレゼン(グループ2)
第5回 論文の一部分の草稿のプレゼン(グループ3)
第6回 各グループのプレゼンについての全体討論と意見交換
第7回 クラスにおける論文要旨の執筆作業(グループを再編成してのピアライティング)
第8回 論文要旨・先行研究・言葉の定義についての確認のためのグループ活動
第9回 論文全体の草稿のプレゼン(グループ1)
第10回 論文全体の草稿のプレゼン(グループ2)
第11回 論文全体の草稿のプレゼン(グループ3)
第12回 各グループの論文要旨プレゼンについての全体討論と意見交換
第13回 完成原稿提出前の最終確認
第14回 完成原稿の提出
*各演習において、学修進度に応じて、内容が変更する場合がありえます。
*状況に応じて、国内外での実態調査や見学調査を行う予定です。
*通常授業のほかに、学生からの要望に応じて、面接ないしメールによる論文作成指導を行います。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・授業で扱う文献を事前にしっかり読んでください。また、授業時のプレゼン・討論に備え、ディスカッションポイントを押さえるために、日ごろから問いを立てる習慣をつけてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 70 | 指定課題、提出論文の質により評価する |
| 平常点 | 30 | 授業中の積極的な意見表出、ゼミ活動への貢献度により総合的に評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
【演習1‐3共通の評価基準】
・指定文献を複眼的に読み、適切かつ独自性のある問いを立てられるようになったか
・議論に積極的に参加し、他のゼミ生の意見に耳を傾けながら、自分の考えを言語化できるようになったか
・調査の方法論を理解し、調査活動をデザインできるようになったか
・自分なりのテーマを設定し作法に基づき調査を行い、その成果を伝えられるようになったか
・序論的研究としての演習論文を完成できたか
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【授業で使用するテキスト】
・石黒圭『日本語は空気が決める 社会言語学入門』光文社新書(2013年)
【参考文献】
・牛窪隆太『ことばと公共性:言語教育からことばの活動へ』明石書店(2024年)
・大塚生子『イン / ポライトネス研究の新たな地平』三元社(2023年)
・三木那由他『ことばの展望台』講談社(2022年)
・庵功雄・イ ヨンスク・森篤嗣編『「やさしい日本語」は何を目指すか』ココ出版(2013年)
・ネウストプニー,J.V.『言語研究の方法』くろしお出版(2002)