シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
障害者・障害児心理学/障害児心理学 | 2024 | 前期 | 火4 | 文学部 | 糸井 千尋 | イトイ チヒロ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CY3-P617
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では、「障害」についての基礎知識を学び、障害児者および周囲の人々の生活や心理を想像できる力を身につける。障害児者や周囲の人々の心理や支援方法についての知識を学び、「障害」についての理解を深める。
科目目的
障害のある子どもや成人が、現代社会の中で障害のない者と共に生き、それが自然な社会生活を営むことであるという原点に立ち、障害児者の心理を知ると同時に、障害の理解やノーマライゼーションを達成するための支援のあり方についても考えを深めることを目的とする。加えて、多様性のある児者についても検討したい。また、この講義を受講することがきっかけで、障害児者と関わる学校の教師、施設職員や研究員等の職に就く卒業生も増えてきている。将来の進路のガイドとしても役立ててほしい。
到達目標
障害のある子どもや成人の心理を知ると同時に、障害の基礎的な理解や障害児者への支援、加えてそれらの方々を支える関係者・諸機関について知識を深めることにある。
授業計画と内容
第1回 授業オリエンテーションおよび障害の定義・支援分野に関する小講義
第2回 乳幼児における障害とその支援
第3回 視覚障害・聴覚障害
第4回 肢体不自由
第5回 知的障害
第6回 発達障害(1) 自閉スペクトラム症
第7回 発達障害(2) 注意欠如・多動症
第8回 発達障害(3) 学習障害
第9回 思春期から成人期に見られる障害とその支援
第10回 精神疾患(1) うつ病、統合失調症
第11回 精神疾患(2) 不安症、強迫症、ストレス性障害
第12回 精神疾患(3) 摂食障害、パーソナリティ障害
第13回 高次脳機能障害・認知症
第14回 まとめ:地域社会と障害
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | 1.課題の質問を理解して解答できたか。 2.適切な文字数の範囲で答えることができたか。 3.必要な専門用語を用い、説明することができたか。 4.期日までに提出できたか。 |
平常点 | 50 | 1.授業への出席 2.理解が不十分な点を質問することができたか。 3.諸事情で出席やレポートが提出できない時に相談等の対応の努力をすることができたか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者はE判定とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
脳外科での脳腫瘍患者への神経心理学検査
精神科・心療内科での心理検査、心理相談
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
精神科・心療内科での心理・生活・就労相談等の経験を活かし、「障害」に関する基礎的な知識や捉え方に関する授業を行います。
テキスト・参考文献等
講義の内容が多岐にわたるため、テキストは使用しない。補助資料を授業前に公開する。授業の中で必要に応じ、参考図書・文献を提示するが、参考書の一部として下記の図書をあげておく。
<参考書>
柘植 雅義 (著), 石倉 健二 (著), 野口 和人 (著), 鷲塚 伸介 (著)その他『第13巻 障害者・障害児心理学 (公認心理師の基礎と実践)』(遠見書房)
その他特記事項
本講義は半期の授業であるため、出席し続けることが学習の大きな力となる。根気強くかつ意欲的に取り組むことを期待する。なお、出席者から出された意見・質問等には、一部ではあるが次回の授業の最初にフィードバックを行う。