シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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漢文学A | 2024 | 前期 | 月1 | 文学部 | 増野 弘幸 | マスノ ヒロユキ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A217
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
説明は講義形式、作品は受講者指名による講読形式にて進めて行く。中国最初の詩集である『詩経』より始め、漢代に至るまでの文学作品を詩を中心に時代毎に特徴、背景を考えながら、受講者と共に意見を出し合いながら見てゆく。
科目目的
国文学、日本語を形成する上で漢文及び漢文訓読の果たした役割は大きく、その影響は当然ながら近現代の国文学作品や日本語にも大きな影響を与えている。本科目では、国文学を読み解く、また、国語学を学ぶ上で重要な漢文訓読の手法を中心に作品を読み解きながら会得することを目指す。
到達目標
授業で取り上げた文学作品の読解が充分に出来る様になり、更に作品の持つ時代背景、中に籠められた意味についても深く理解出来る様にしたい。また、授業以外で出会う漢文資料について訓読や理解をある程度行える様にしてゆきたい。
授業計画と内容
1 漢文訓読に関する基礎的知識の確認。
2 基本文型Ⅰ、Ⅱを利用した作文による語順の把握。
3 基本文型Ⅲ、Ⅳを利用した作文による語順の把握。
4 基本文型Ⅴおよび応用を利用した作文による語順の把握。
5 『詩経』の詩の特徴説明と作品の鑑賞。
6 『詩経』の詩の特徴説明と「桃夭」の鑑賞。
ここでは朱熹の注を併せて読み、注に基づいての詩の解釈の方法も訓練する。
7 『詩経』の詩の特徴説明と「采葛」の鑑賞。
ここでは詩序毛伝鄭箋ならびに朱熹の注を併せて読み、注釈による違いを理解する。
8 『楚辞』の特徴説明と「漁夫之辞」、「離騒」の鑑賞。
9 漢代の辞賦について。
10 漢代の楽府の特徴説明を作品の鑑賞。
11 漢代楽府詩の読み取り。
12 古詩十九首の特徴説明と作品の鑑賞。
13 古詩十九首の特徴説明と読み取り。
14 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 漢文の訓読力、解釈力、理解力について授業を通じてどの程度自身の学力となったかについて評価する。 |
平常点 | 20 | 毎回課される小テストの提出状況とその提出による出席状況を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
小テストにおいて目立った犯しやすい誤りなどあった場合、また、掲示板での質問について参加者が共有した方が良いと判断した場合には、コースニュースを通じて周知する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
プリントを使用する。参考文献については授業時に紹介する。
その他特記事項
訓読は日頃の修練の積み重ねであるので、授業の進行に合わせてテキストの漢文を辞書を用いながら読む努力を続ける。