シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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西洋経済史 | 2024 | 前期複数 | 月4,木2 | 経済学部 | 柴田 英樹 | シバタ ヒデキ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-EH1-06XX
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
最初の5回は西洋哲学の基本事項を学びながら、マルクスの独自の弁証法を概観し、この授業の基本視角を習得していただきます。
その後は古代から現代にいたるまでのヨーロッパを中心とした経済史的発展を概観していきます。
資本主義に先立つ時代を扱う10回目までの授業では、古代・中世・近世の社会経済の近現代との相違点を明らかにしながら、資本主義的生産様式が成立するための要件を考えます。
11回目位以降は近・現代を取り扱います。前近代的な封建社会が崩壊して誕生した国民国家が、すべての国民を政治的に解放するものであった一方で、前近代社会から持ち越された社会の不平等な側面を経済の領域に残すものであり、それが資本主義的生産様式の存続に不可欠であったことを論じていきます。
近現代の国民国家の性格を理解するための好例として、ナチス政権の成立、第二次世界大戦後の冷戦、冷戦後のアメリカの覇権構造を取り上げます。
科目目的
ヨーロッパ、特にドイツを中心に、経済史的発展過程を古代から現代にいたるまで一貫した視点から理解し、現代経済社会を歴史の中に位置づけて理解できるようになることがこの授業の目的である。
到達目標
西洋哲学史の基礎知識を取得し、それを基にマルクスの弁証法・価値形態論・階級存在論の基礎を理解することで、この授業の基本視角を学び、古代から現代までの経済史的発展過程を体系的に理解できるようになること。
授業計画と内容
1.オリエンテーション
2.社会的統合原理を巡って
3.ヘーゲルのキリスト教批判
4.実存主義
5.価値形態論と宗教批判
6.本源的蓄積と階級社会
7.中間総括(1)哲学史における弁証法的唯物論
8.ローマ帝国とゲルマン社会
9.古典荘園と封建制
10.中世中期の社会
11.中世後期の社会
12.主権国家の登場
13.イギリス産業革命
14.ドイツの工業化
15.金融資本の成立
16.社会民主党史
17.ユンカー
18.イギリスの覇権
19.中間総括(2)現代国家の問題の事例としてのナチス政権の誕生と冷戦
20.ワイマール共和国の誕生
21.相対的安定期から世界恐慌へ
22.ナチスの台頭
23.戦後処理
24.西ドイツの高度成長
25.低成長と新自由主義
26.東ドイツ史
27.ドイツ再統一とEU
28.アメリカの覇権
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
事前に教科書を読んできていただくと、授業の理解に大いに役立ちます。
授業を受けた後は、教科書や授業で使用した資料等を再度検討し、ノートにまとめていただければ、さらに理解が深まることでしょう。
また、時間に余裕があれば、授業中に紹介する参考文献等にも目を通していただきたいと思います。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 期末試験 |
平常点 | 50 | オンライン小テスト |
成績評価の方法・基準(備考)
可能であれば中間試験を行う。その場合、中間試験(25%)、オンライン小テスト(25%)、期末試験(50%)の総合点で評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
柴田英樹『西洋経済史講義――史的唯物論入門(第2版)』学文社,2020年
参考書
授業中に毎回紹介する。
その他特記事項
特になし
参考URL
特になし