シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
英語読解 | 2024 | 通年 | 火2 | 岡村 盛雄 | オカムラ モリオ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-EN1-SE11
履修条件・関連科目等
普通の日本語の能力を必要とする以外は、特にありません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、英文のテクストを読んできちんと他者へ伝わる日本語に訳すことを大きな目標にしたいと思います。テクストには早く読むとき、ゆっくりと読むとき、その中間、の三段階があると思います。この授業ではゆっくりとテクストを読んでいきます。大学の語学の勉強は道具としてそれを使えればいいというものではなく、ものを考えるためのものでなくてはいけません。つまりいわゆる「クリティカル・シンキング」を養うものでなくてはならないと思います。この授業でもすこしでもそれに貢献できればと思います。
授業はゆっくりすすめます。学生に訳してもらうことが中心で、その後で、エッセイの中にある表現を使った英作文の練習と、聞き取り問題をおこないます。
教科書は社会の変化を扱ったエッセイと練習問題で構成されていて、全体が4部で構成されています。今年は後半の「歴史と政治」と「科学と哲学」に関するところを読みます。この教科書は1頁の分量が少し多めなので、各章に授業2回から3回を予定しています。
科目目的
英語の正確な読解能力の基本を身に着け、あわせて基本的な英作文の能力を向上させることを目標にする。授業が終わるころには、教科書程度の英語であれば、辞書を必要とせずに読める、また英語の原書であっても時間をかけて、辞書などを参考にすれば読めるようになりたい。また教科書の著者が言う「批判的思考力」も身につけたい。
到達目標
正確な文法知識に基づいた読解力、英作文の能力の基本を身につける。
大学生としての標準レベルの英文を素材にした英語読解力、基本的な英語表現を使った作文ができるようになる。
授業計画と内容
授業は、単語試験を行ってから、各エッセイを読んで、訳します。その後英作や聞き取り問題をおこないます。授業はゆっくり進むので、各パートを2回から3回で終える予定です。
前期
1回目 イントロダクション 前期授業の予定について説明します
2回目 選挙 世論調査はどこまで正確か?
3回目 選挙 間違った世論調査
4回目 選挙 本文中の表現を参考にした英作問題と聞き取り問題
5回目 民主主義 民主主義の歴史と制度
6回目 民主主義 民主主義の二つの形 民主主義に伴う義務
7回目 民主主義 本文中の表現を参考にした英作問題と聞き取り問題
8回目 戦争 古代ギリシアに学孤ツキディデスの教え
9回目 戦争 リアリストの見た戦争
10回目 戦争 本文中の表現を参考にした英作問題と聞き取り問題
11回目 運 自分の運命は自分で決められる?
12回目 運 50%の技と50%の運 マキャベリの洞察
13回目 プリント オィディプス・コンプレックス 読解と本文中の表現を参考にした英作問題
14回目 前期のまとめ
後期
1回目 イントロダクション 後期授業の予定と前期授業の結果について説明します
2回目 宇宙の始まり 神学と科学が起源を説明する
3回目 宇宙の始まり 科学は万能ではない
4回目 宇宙の始まり 本文中の表現を参考にした英作問題と聞き取り問題
5回目 無 存在と無の問題
6回目 無 鶏と卵のパラドクス
7回目 無 本文中の表現を参考にした英作問題と聞き取り問題
8回目 自由意志 因果論と自由意志の対立
9回目 自由意志 我々は人間なのか、人形なのか
10回目 自由意志 本文中の表現を参考にした英作問題と聞き取り問題
11回目 生きる意味 ホメロスに学ぶ
12回目 生きる意味 結局は我々がそれを決める
13回目 プリント バード・ストライク 読解と本文中の表現を参考にした英作問題
14回目 後期のまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
できる限り英語に触れることがいいと思います。欧米の映画を観たり、洋楽を聞いたりすることも英語の勉強になります。日本人がよくする英語の間違いを指摘するというネイティヴの人が書いた本の中にあった指摘(favoriteはもともと「一番好きな」という意味のなので、most favoriteとネィティブはしないが、日本人はよくする)が『ツィン・ピークス』 の中のセリフで否定されているなどの発見をすることもあります。
映画の字幕を英語にしてみることもいいと思います。フランスのヌーベルバーグ映画で活躍したスェーデンの女優アンナ・カリーナはフランスに来たときはフランス語が全くできなかったそうですが、映画館で同じ映画を繰り返し見ることでフランス語を習得したそうです。こういう語学の習得の仕方もあるそうですので、英語の字幕で英米の映画を見ることもためになると思います。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
中間試験 | 20 | 1年間の授業の半分を終えて、どの程度教科書の英語が訳せるのか(30点)、授業でやっていない英文を予習して訳せるのか(30点)、前期に勉強した英作問題の表現を使って英文を作るれるか(25点)、簡単な英会話を聞いて英単語を聞き取れるか(15点)を試験する。 |
期末試験(到達度確認) | 80 | 1年間の授業なので、この試験を最も重視します。教科書ではなく、普通の原書の英語を、時間をかければ訳せるのか(30点)、教科書の英語を訳せるか(30点)、後期に勉強した英作問題の表現を使って英文を作れるか(25点)、簡単な英会話を聞いて、単語を聞き取れるか(15点)、を試験します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
万が一、オンライン授業になった時は、試験で聞き取り問題は行わない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書 Francois de Soete 『激動の現代社会を読み解く視点』(成美堂)本体価格2000円
その他特記事項
授業には各学期(通年ではなく)3分の2以上出席する(授業が始まって20分たってから来ても出席とはならない)、単語の試験で6割以上の成績をおさめる(こちらは通年でよい)、以上2点は評価の対象になる上で必須条件なので、必ずクリアしてください。
授業には教科書と辞書を持参すること。教科書を忘れた場合は、事前にコピーを取って教室に来るようにしてください。なお、PCやスマフォなどのデジタル機器は、指示がない限り、授業中には使用しないでください。
なお、定期試験は必ず受験してください。無断で休むことは認めません。当日やむを得ない事情が生じた場合でも、必ず連絡をすることを忘れないでください。