シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英語読解 | 2024 | 通年 | 火4 | 文学部 | 大厩 諒 | オオマヤ リョウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-EN1-SE11
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業のテーマは二つである。
1.英語のテクストを文法的に正確に読み解くこと。
単語のニュアンス、文の構造、関係詞や副詞のかかり方、不定詞の用法などを明らかにし、
テクストを丁寧に読み進める。
2.1に基づいて、哲学の主要な分野である形而上学の基本的な問題を検討し、思考を深めること。
テクストには、英語圏で定評のある入門書シリーズのなかから、形而上学の巻を用いる。
授業においては、受講者が各自疑問を持ってテクストを主体的に読み解いてもらう。
科目目的
英語で書かれた哲学に関する文章を、文法的に正確に読めるようになること。
外国語文献を読みながら哲学的問題について考え、議論する基礎を身につけること。
到達目標
英語の基本的な文法事項に基づいて、文章が読解できるようになること。
外国語で書かれた文献を読み、内容を正確に読み取れるようになること。
哲学の基本的な問題について、内容と自分の考えを説明できるようになること。
授業計画と内容
1. 授業方針の説明 ガイダンス
2. テーブルとは何か 基体説
3. テーブルとは何か 束説
4. テーブルとは何か 両説の検討
5. テーブルとは何か 結論
6. 円とは何か プラトン主義
7. 円とは何か 唯名論
8. 円とは何か 内在的実在論
9. 全体は部分の総和にすぎないのか 原子論
10. 全体は部分の総和にすぎないのか 全体論
11. 全体は部分の総和にすぎないのか 結論
12. 変化とは何か 耐続説
13. 変化とは何か 延続説
14. 変化とは何か 結論
15. 原因とは何か 導入
16. 原因とは何か 規則説
17. 原因とは何か 単称主義
18. 原因とは何か 結論
19. 可能性とは何か 導入
20. 可能性とは何か ルイス説
21. 可能性とは何か アームストロング説
22. 可能性とは何か 結論
23. 無とは何か 否定的性質
24. 無とは何か 不在による因果
25. 無とは何か 否定文の真理
26. 無とは何か 結論
27. 形而上学とは何か 第一哲学と自然主義
28. 総括
※受講者の理解・議論の進行・要望等によって変更になることがありうる。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習:分からない単語を調べ、文構造、とくに文型を把握する。そのうえで訳文を作る。知っている単語でも、念のため辞書にあたり、より適切な用法がないかを調べる。本文の内容理解に努める(議論の流れの把握、段落ごとの接続の確認、論証・具体例の検討など)。
復習:授業で読んだ箇所を読み直し、不明点がないかを確認する。もし不明点があれば、文法書などにあたり調べてみる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業で扱った話題について自身の考えが論述できているか。 |
平常点 | 50 | 授業内での発言、発表、取り組みの様子。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席数が全体の3分の2を下回る場合は、レポートや平常点にかかわらず、単位取得を認めない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
Stephen Mumford, Metaphysics: A Very Short Introduction. Oxford University Press, 2012.
(邦訳:スティーヴン・マンフォード『哲学がわかる 形而上学』 秋葉剛史・北村直彰訳、岩波書店、2017年)
テクストは初回授業時に配布する。
邦訳は必要に応じて各自で入手すること。
以下が優れた入門書として推奨される。
・秋葉剛史・倉田剛・鈴木生郎・谷川卓『ワードマップ現代形而上学: 分析哲学が問う、人・因果・存在の謎』、新曜社、 2014年
・倉田剛『現代存在論講義 I —ファンダメンタルズ』新曜社、 2017年
その他特記事項
遅刻厳禁。
授業内容に関わる質問や議論は歓迎する。
履修者全員が授業前に内容の復習と予習をしておくこと。