シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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経済学史 | 2024 | 後期複数 | 月3,木1 | 経済学部 | 益永 淳 | マスナガ アツシ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-EH2-05XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
経済学の母国ともいわれるイギリスに主に焦点をあわせながら、18世紀後半から20世紀後半までの経済学の歴史を講義します。
具体的には、(1)18世紀の重商主義・重農主義、18世紀から19世紀前半のアダム・スミスらの古典派経済学とその批判、(2)19世紀後半以降のミクロ経済学と20世紀前半以降のマクロ経済学(ケインズ経済学と反ケインズ経済学)、(3)19世紀後半から現在までの異端派経済学の諸潮流(マルクス、シュンペーター、ポスト・ケインズ派、制度と進化の経済学など)という順序で講義を進めていきます。
講義の内容は経済学の歴史的な流れが中心になりますが、多くの受講者の関心にも配慮し、経済学の歴史と現在とのつながりについてもできる限り言及するつもりです。また、講義中に経済学の歴史にちなんだ画像を可能な限り紹介することによって、視覚的な方法を通じても経済学の歴史を理解してもらえるように努めます。
なお、授業期間中にこの授業のテキストを執筆した他大学の先生をゲストスピーカーにお招きして履修者の前でお話いただくことも予定しています。(変更の可能性あり。変更が生じた場合には「コースニュース」でお知らせいたします)。
科目目的
経済学の歴史を通じて市場経済の機能と限界を学ぶ
到達目標
経済学の歴史を通じて市場経済の機能と限界を学ぶとともに、現在の経済学および経済問題に対する各自の理解を深めること。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 重商主義
第3回 重農主義
第4回 スミスの経済学の時代背景と『道徳感情論』
第5回 スミスの経済学』 分業・価値・価格論
第6回 スミスの経済学 分配論と政府の役割
第7回 リカードウの経済学 価値・地代論
第8回 リカードウの経済学 賃金・利潤・外国貿易論
第9回 マルサスの経済学 人口の原理と有効需要
第10回 J.S.ミルの経済学 生産論と分配論
第11回 J.S.ミルの経済学 社会主義論と政府の役割
第12回 フランスの経済学 セーの経済学と初期社会主義
第13回 ドイツ歴史学派の形成と展開
第14回 限界革命の経済学
第15回 ゲストスピーカー① [予定:木村雄一先生(日本大学)]
第16回 マーシャルの経済学 需要曲線と供給曲線
第17回 マーシャルの経済学 企業と外部性
第18回 ケインズの経済学 『一般理論』以前
第19回 ケインズの経済学 『一般理論』:非自発的失業と有効需要の原理
第20回 ケインズの経済学 『一般理論』:流動性選好利子論
第21回 反ケインズ経済学 ハイエク
第22回 反ケインズ経済学 フリードマン
第23回 マルクスの経済学 史的唯物論と剰余価値論
第24回 マルクスの経済学 現代的展開
第25回 シュンペーターの経済学 新結合
第26回 ゲストスピーカー② [予定:瀬尾崇先生(金沢大学)]
第27回 ポストケインズ派の経済学
第28回 制度と進化の経済学
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の講義前に、前回に講義した内容をレジュメでしっかりと復習してから出席してください。それによって講義内容の理解がいっそう深めるはずです。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 授業で扱った内容を正確に理解しているか |
期末試験(到達度確認) | 70 | 授業で扱った内容を的確に理解したうえで、それをキーワードを過不足なく盛り込む(必要に応じた図示も含む)ことによって自分の文章で論理的に表現することができるか |
成績評価の方法・基準(備考)
(1) (manabaをつうじた全5回の)確認テスト 30%
(2) (持込み不可の)学期末テスト 70%
学期末テストの追試は大学の規程にしたがって実施します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
中間テストの点数の公表はmanabaをつうじて行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
以下のテキストを使用して授業を行います。
・木村雄一・瀬尾崇・益永淳『学ぶほどおもしろい 経済学史』晃洋書房、2022年.
その他特記事項
特になし
参考URL
特になし