シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物理2 | 2024 | 後期 | 木2 | 理工学部 | 高瀬 浩一 | タカセ コウイチ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-BP1-NZ04
履修条件・関連科目等
特に無し
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
巨視的な系を、その系を特徴づける「状態量」によって現象論的に記述することを試みる。ここでは先ず、状態量としての「エントロピー」を導き、エントロピーによって「自然の不可逆性」が表現されることを学ぶ。
科目目的
熱力学の基礎概念を学ぶ。
到達目標
高校までの物理では「不可逆変化」を説明することはできなかった。この授業では「不可逆変化」の主役となる「エントロピー」について学び、「不可逆変化」の起源を理解することを目的とする。
授業計画と内容
第1回 熱力学の基礎知識
第2回 状態量の数学的取扱:定義と物理的な意味
第3回 状態量の数学的取扱:状態関数の計算
第4回 熱と分子運動
第5回 比熱と内部エネルギー
第6回 熱力学第一法則
第7回 中間試験
第8回 熱力学第二法則(カルノーサイクル)
第9回 可逆過程と不可逆過程
第10回 エントロピー:定義とその性質
第11回 エントロピー:色々な場合のエントロピー計算
第12回 ヘルムホルツの自由エネルギー
第13回 ギブスの自由エネルギーとエンタルピー
第14回 到達度確認
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
教科書は指定しないので、図書館や本屋あるいは古本屋などに、何度も通い自分にあった本を見つけること。授業中の板書には、書き間違いなどがある可能性があるので、自宅での復習で式変形を必ず見直しておくこと。また、その内容や物理の考え方もしっかり身に付けること。わからない箇所は、次回の授業中等で質問をし、理解を深めるように努力すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 50 | 100点満点の試験を実施する。中間試験終了時、試験の結果が19点以下のものは、期末試験には進めない。 |
期末試験(到達度確認) | 50 | 中間試験が20点以上のものが受験できる。 100点満点の試験を実施する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
中間と期末の合計が60%を超えたものを合格とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
課題、レポート等のフィードバックは、できるだけ授業時間内に行う。
授業時間内で実施できない場合、Manabaに掲載する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
(1)熱力学・統計力学 (グライナー物理テキストシリーズ)
(2)熱力学(基礎物理学選書)
この授業は、主に(1)と(2)の本を参考に組み立てられている。特に(2)は、初心者にもわかりやすく解説してあるので、大学1年生にはちょうど良いと思われる。(1)に関しては、より詳しく書かれており、(2)よりレベルが上がる。また、本の2/3は統計力学について書かれているので、熱力学・統計力学を体系立てて学びたいものに向いていると思われる。
(3)演習熱力学(キャンパス・ゼミ)
熱力学の基礎的問題が丁寧に解説されている。誰もが読めるお勧めの1冊。
(4)大学演習 熱学・統計力学 裳華房
熱力学・統計力学演習書の王道である。この1冊が理解できるのであれば、どこの大学院も合格できるほど問題量とその質は充実している。初心者には、少しレベルが高いかもしれない。