シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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電気・電子材料 | 2024 | 後期 | 金4 | 理工学部 | 松永 真理子 | マツナガ マリコ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-EL3-5C21
履修条件・関連科目等
本科目を履修するにあたり予め受講が必要な科目はない.物理および化学の初歩的な知識があることが望ましい.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
電気電子情報通信分野で使用される電子デバイスは金属,半導体,磁性体,誘電体などの機能材料(電気電子材料)で構成されている.このような電気電子材料の物性を正しく理解することはこれらの応用技術と言える電気電子工学の発展につながる.本講義では,各種機能材料を工学応用するために必要な素養をつけることを目的に,機能材料の物性に寄与する電子配置,原子間結合,原子配列と結晶構造について大学レベルの知識を交えて復習した後,電気電子材料を例にとり,材料の電気電子物性と工学的機能の関係を概説する.
科目目的
電気電子情報通信分野で使用される電子デバイスを構成する機能材料(金属、半導体、磁性体、誘電体などの機能材料)の物性,およびこれらの材料を工学応用するために必要な知識を学習し,電気電子工学の発展に貢献できる素養を身につける.電気・電子材料を通して,これまで履修してきた電気機器, 電子デバイス,電子回路などの関連科目の知識が結びつき,電気電子工学が体系的に捉えられるようになることを期待する.
到達目標
機能材料の構造と基本特性を理解し,電気電子工学分野(電気機器,電子デバイスなど)へ応用するための基礎知識を習得する.
授業計画と内容
第1回 電気・電子材料と材料の分類法、原子内の電子配置
第2回 原子間結合、原子配列
第3回 結晶 結晶構造
第4回 結晶 結晶面、結晶方位、結晶欠陥
第5回 導電体材料と抵抗材料 導電体中の電気伝導、導電率に影響を及ぼす因子(温度ら)
第6回 導電体材料と抵抗材料 種類と応用
第7回 導電体材料と抵抗材料 その他の機能(超伝導材料を含む)
第8回 半導体材料 基本物性と機能
第9回 半導体材料 その他の機能、作成法
第10回 誘電体材料と絶縁材料 物性と応用例
第11回 磁性材料 物性
第12回 磁性材料 応用例
第13回 有機・高分子材料
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義への理解度を高めるため予習や復習を目的とした課題を課すことがある.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 期末試験の点数で70点満点で評価する。 |
平常点 | 30 | 受講状況および講義内で出す課題の内容をそれぞれ10点、20点の計30点で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
課題や試験のフィードバックは,提出された課題の内容を踏まえて,授業内で重要事項を再度説明したり,学生が勘違いしやすい箇所を指摘する.授業内で解説しきれない内容は適宜manabaを使用してフィードバックを行う.
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
講義中または課題として演習に取り組んでもらい、理解度を確かめた上で、授業内で解説したり,類似問題に取り組むなどして(反転授業)正確な理解ができるようにする.
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
クリッカーを使い学生の理解度をその場で確認し,授業者の理解度に合わせて臨機応変に説明をするように心がける.
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
電気電子工学分野の材料研究の実務経験者として指導を行う.
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験を元に重要と思われる電気電子工学分野の機能材料,および材料設計に役立つ知識を選定し,それらを重点的に授業で扱う.
テキスト・参考文献等
参考文献
・コロナ社「現代電気電子材料」
・コロナ社 電気・電子系教科書シリーズ「電気・電子材料」
その他特記事項