シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
数学科教育法2 | 2024 | 後期 | 金5 | 理工学部 | 加々美 勝久 | カガミ カツヒサ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-TC3-B211
履修条件・関連科目等
中学校、高校の数学と大学の総合教育科目程度の知識が必要である。各自の数学的専門知識も必要とする。模擬授業の担当・実施と4分の3回以上(11回以上)の出席を必須条件とする。
授業開始後30分未満までの出席は遅参を認める。それ以降遅参は、授業への参加はできるが、欠席扱いとする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
文科省検定済中学2年数学科の現行教科書を用いて「図形領域」を学習指導案を作成し、模擬授業を全員が実施し、授業について相互評価を行う。
科目目的
教職課程において各教科の指導法に位置付けられており、当該教科における教育目標を理解し、学習指導要領に示された当該教科の学習内容について、基礎的な学習指導理論を理解し、背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う、模擬授業を実施し教育実習時に実践できる実力を身に付けることを目的とします。
到達目標
「数学教育の目的」「数学的な見方・考え方」などが理解できたうえで、情報機器を使った学習指導案の作成と模擬授業が実施できること。パワーポイントなどを使って模擬授業が出来ることが望ましい。
①生徒の認識・思考などの発達段階、学力等の実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解している。
②教科の特性に応じた情報機器及び教材の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用することができる。
③学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計と学習指導案を作成することができる。
④模擬授業の実施とその振り返りを通して、言語活動および授業改善の視点を身に付けている。
⑤当該教科における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組むことができる。
授業計画と内容
第1回:オリエンテーション,模擬授業の役割分担等
第2回:「模擬授業」図形の性質の調べ方
第3回:「模擬授業」平行線と角
第4回:「模擬授業」同位角・錯角
第5回:「模擬授業」多角形の角
第6回:「模擬授業」<多角形の内角の和>
第7回:「模擬授業」<多角形の外角の和>
第8回:「模擬授業」<合同な図形の性質>
第9回:「模擬授業」<三角形の合同条件>
第10回:「模擬授業」<図形の性質の確かめ方>
第11回:「模擬授業」<証明の方法>
第12回:「模擬授業」<図形の性質のまとめ>
第13回:「模擬授業」<星形五角形の角の和>
第14回:まとめと到達度確認
☆模擬授業は教育実習時に授業を行うことを想定して行う。模擬授業担当時の服装は男性はスーツ、女性はそれに準ずるもので行う。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
中1、中2、中3及び高1、高2、高3の内容を教科書で復習して欲しい。
模擬授業実施のための教材研究を行う。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 20 | 模擬授業実施の振り返り |
レポート | 20 | 模擬授業の学習指導案の作成と提出 |
平常点 | 30 | 模擬授業の実施 |
その他 | 30 | 模擬授業の振り返り |
成績評価の方法・基準(備考)
模擬授業の学習指導案は教育実習時に即戦力となるよう密案での作成練習とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
模擬授業を中心に行う。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
プレゼンテーションソフトやデジタル教科書の活用
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
都立高等学校における数学科教員として担任及び教科指導にあたる。
お茶の水女子大学附属中学校での数学科教員として23年間担任及び教科指導に当たる。
同校副校長(公立学校校長職相当)として、7年間勤務。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
現場での学習指導の経験及び授業研究をとおしての、実践的指導を行う。教育実習生の指導経験に基づく実践的な指導を行う。
テキスト・参考文献等
教科書:松山善男・佐藤宣明共著「数学科教育の研究」(学術図書)
学校図書株式会社 文部科学省検定済教科書 中学校数学2
参考書:文部科学省「中学校学習指導要領解説 数学編(平成29年7月)」