シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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理科教育法1 | 2024 | 前期 | 金6 | 理工学部 | 村石 幸正 | ムライシ ユキマサ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-TC3-B214
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中学校・高等学校における理科の目標、学習内容、観察・実験の位置づけ、指導方法等に関して学び、理科教育についての課題意識を高めるため、グループ協議などを通して、自分が受けてきた教育だけではなく様々な学校での理科教育の情報を共有するとともに、多様な発想や考え方に基づく授業の構成やあり方について学んでいきます。
科目目的
中学校・高等学校における理科の目標、学習内容、観察・実験の位置づけ、指導方法等に関して学び、理科教育についての課題意識を高めます。また、授業を行うための実践的な方法,及び技法を身につけます。
特に、実際の授業が出来る学習指導案が作成できるようになることを目指します。
到達目標
1.中学校学習指導要領に示された理科の目標及び主な内容、高等学校学習指導要領に示された理科の目標、各科目の目標や主な内容を理解する。
2.学習項目と物理・化学・生物・地学それぞれの学問の領域との関係を理解し、教材研究に活用することができる。
3.授業の内容、目的、教材に即した学習指導案が作成できる。
中学校学習指導要領(H29)、高等学校学習指導要領(H30)に基づき編集される検定教科書は、ICTの活用を意識したものとなっています。この、主たる教材である教科書の編集意図を生かして学習指導案を作成することを目指します。
授業計画と内容
第1回:イントロダクション(授業の目的、内容、進め方、評価について)
第2回:理科教育の意義と必要性、理科教員の資質と専門性
第3回:理科教育の変遷、学習指導要領の変遷
第4回:中学校理科の目標、主な内容、全体構造
第5回:高等学校理科の構成・目標、各科目の目標、主な内容、全体構造
第6回:学習項目の指導上の留意点と教科書(生徒の認識・思考、学力等の実態を視野に入れた授業設計)
第7回:観察・実験の意味・意義、安全管理
第8回:学習指導計画と授業技術(1) 学習指導案の構成、授業計画・授業準備の進め方
第9回:学習指導計画と授業技術(2) 教材研究(効果的な活用方法)とそれに基づく授業設計
第10回:学習指導計画と授業技術(3) 観察・実験(演示実験と生徒実験)
第11回:学習指導計画と授業技術(4) 板書計画、ICTの効果的な活用とそれに基づく授業設計
第12回:学習指導計画と授業技術(5) 学習指導案の作成
第13回:理科の評価の考え方、最近の理科教育研究の動向
第14回:全体のまとめ、自分の課題と目指すものの確認
定期試験は実施しない
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
復習:中学生・高校生の時の理科の授業を思い出しながら毎回の授業を振り返り、不明な点が
あれば質問してください。
予習:次回の内容について、手元の教科書や資料に目を通しておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 課題レポートを課します |
平常点 | 70 | manabaのアンケート機能を用いて、「今日の授業で学んだこと」についてまとめをし、作業を行います。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が75%に満たない者、課題レポートを提出しない者はE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
毎回、質問欄を設け、次回の授業の冒頭で回答します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
実際の授業指導案を作成していきます。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
中学校学習指導要領(H29)、高等学校学習指導要領(H30)に基づき編集される検定教科書は、ICTの活用を意識したものとなっています。この、教科書の編集意図を生かした授業づくりを目指します。
また、授業で使えるネット上のさまざまなサイトを紹介・活用します。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
高等学校、中高一貫校の教員経験
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実際の授業で活かせる現実的な生徒とのやりとりや、学習指導案の作成について、指導していきます。
テキスト・参考文献等
教科書
『未来へひろがるサイエンス2』 大矢禎一, 鎌田正裕 [ほか]著 (新興出版社啓林館)
・中学校用の検定教科書なので,(生協の書店で販売をしてもらうことを前提として,生協と相談の上)授業開始後に購入の案内をします。
必要な資料は事前にmanabaにアップしますが、授業時にも適宜配付します。
・中学校学習指導要領(平成29年3月告示 文部科学省)
・高等学校学習指導要領(平成30年3月告示 文部科学省)
・中学校学習指導要領(平成29年3月告示)解説理科編(平成29年6月 文部科学省)
・高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)解説 理科編・理数編(平成30年7月 文部科学省)
・『評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料 中学校 理科』
国立教育政策研究所教育課程研究センター (教育出版)2012年1月1日
・『評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料 高等学校 理科』
国立教育政策研究所教育課程研究センター (教育出版)2012年7月20日
・『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 中学校 理科』
国立教育政策研究所教育課程研究センター (東洋館出版社)2020年7月1日
・『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 高等学校 理科』
国立教育政策研究所教育課程研究センター (東洋館出版社)2021年11月19日
・『学習評価の在り方ハンドブック 小・中学校編』国立教育政策研究所教育課程研究センター
令和元年6月 https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/gakushuhyouka_R010613-01.pdf
・『学習評価の在り方ハンドブック 高等学校編』 国立教育政策研究所教育課程研究センター
令和元年6月 https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/gakushuhyouka_R010613-02.pdf
その他特記事項
毎回記入してもらうアンケートには、「本時でわかったこと、学んだこと」(授業のまとめ)を記してもらうとともに、『今日の授業を受けて、「まだわからない事」「新たに浮かんだ疑問」「その他の質問」』を記入する欄を設けています。
質問は、次の授業の冒頭で回答・説明します。