シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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理科教育法2 | 2024 | 後期 | 金6 | 理工学部 | 村石 幸正 | ムライシ ユキマサ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-TC3-B215
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中学校・高等学校における理科教育の目標、学習内容、観察・実験の位置づけ、指導方法等に関して学び、理科教育についての問題意識を高めます。また、模擬授業を通して理科教員としての授業力を身につけます。
模擬授業は、事前のグループ討議・模擬授業実施・事後の振り返りとグループ討議をセットにして実施し、授業改善の視点を身に付けます。
科目目的
これまで学んだ、中学校・高等学校における理科教育の目標、学習内容、観察・実験の位置づけ、指導方法をもとに、模擬授業を通して理科教員としての授業力を身につけます。
到達目標
1.中学校学習指導要領に示された理科の主な内容、高等学校学習指導要領に示された各科目の主な内容を理解し、全体構造を理解し、各項目の指導上の留意点を理解する。
2.理科の学習に際しての評価の考え方を理解する。また、発展的な学習内容について探求し、学習指導への位置付けを考察することができる。
3.模擬授業などを通して教育実習に向けての授業力を身につける。
中学校学習指導要領(H29)、高等学校学習指導要領(H30)に基づき編集される検定教科書は、ICTの活用を意識したものとなっています。この、主たる教材である教科書の編集意図を授業設計に生かしてICTの活用を意識した学習指導案を作成し、模擬授業で実践し、振り返る、という経験を通して、授業力を身に付け、高めていきます。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション(授業の目的、内容、進め方、評価について)
第2回 小・中・高での授業の振り返り(学校の教育目標と理科の授業の関係)、理科の評価
第3回 マイクロティーチングについて、教材の効果的な活用法
第4回 マイクロティーチングによる模擬授業(1) 物理的分野(指導上の留意点を踏まえて)
第5回 マイクロティーチングによる模擬授業(2) 化学的分野(指導上の留意点を踏まえて)
第6回 マイクロティーチングによる模擬授業(3) 生物的分野(指導上の留意点を踏まえて)
第7回 マイクロティーチングによる模擬授業(4) 地学的分野(指導上の留意点を踏まえて)、まとめ
第8回 1コマの授業の構成要素(ICTの活用を含む)の確認、学習指導案の作成とグループ内での検討
第9回 模擬授業(評価の検討を含む)(1) 教材研究(1) 観察・実験
第10回 模擬授業(評価の検討を含む)(2) 教材研究(2) 教室での授業
第11回 模擬授業(評価の検討を含む)(3) 発展的な学習内容の位置付けと扱い(1) 身近な教材
第12回 模擬授業(評価の検討を含む)(4) 発展的な学習内容の位置付けと扱い(2) 新しい教材
第13回 模擬授業のまとめ、最近の理科教育の動向とそれを受けた授業設計の向上
第14回 全体のまとめ、自分の課題と授業改善
定期試験は実施しない
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習:次回の内容について、手元の教科書や資料に目を通しておいてください。
勉強することの楽しさ・面白さは,テストで点数をとる・いい成績を取ることとは違うものだと思います。模擬授業の実践を通して、そのことを改めて考えてみましょう。
復習:中学生・高校生の時の理科の授業を思い出しながら毎回の授業を振り返り、不明な点があれば質問してください。
その他:他の学生が行った、マイクロティーチングの模擬授業、フルセットの模擬授業の評価をする。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 課題レポートを課します |
平常点 | 70 | 毎回提出する「今日の授業で学んだこと」:40% 模擬授業および模擬授業者に対する評価コメント:30% |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が75%に満たない者、課題レポートを提出しない者はE判定とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
毎回記入してもらうアンケートには、「本時でわかったこと、学んだこと」(授業のまとめ)を記してもらうとともに、『今日の授業を受けて、「まだわからない事」「新たに浮かんだ疑問」「その他の質問」』を記入する欄を設けています。
質問は、次の授業の冒頭で回答・説明します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
マイクロティーチングの模擬授業、フルセットの模擬授業を行う。授業者以外は生徒役。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
模擬授業では、授業者自身が積極的にICTを活用してもらいたい。
また、ICTを活用した授業の紹介も行う。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
高等学校、中高一貫校の教員
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
中高の教員経験を生かして、模擬授業に際して実践的に指導をしていきます。
テキスト・参考文献等
教科書
〔中学校 理科〕:全員
『未来へひろがるサイエンス2』 大矢禎一, 鎌田正裕 [ほか]著 (新興出版社啓林館)
〔高等学校 理科〕:自分の専攻・専門の科目の教科書を1つ選択
『物基702 新編物理基礎』(東京書籍)
『化基702 新編化学基礎』(東京書籍)
『生基702 新編生物基礎』(東京書籍)
・中学校、高等学校用の検定教科書なので,(生協の書店で販売をしてもらうことを前提として,生協と相談の上)授業開始後に購入の案内をします。
参考書
・中学校学習指導要領(平成29年3月告示 文部科学省)
・高等学校学習指導要領(平成30年3月告示 文部科学省)
・中学校学習指導要領(平成29年3月告示)解説理科編(平成29年6月 文部科学省)
・高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)解説 理科編・理数編(平成30年7月 文部科学省)
・『評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料 中学校 理科』
国立教育政策研究所教育課程研究センター (教育出版)2012年1月1日
・『評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料 高等学校 理科』
国立教育政策研究所教育課程研究センター (教育出版)2012年7月20日
・『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 中学校 理科』
国立教育政策研究所教育課程研究センター (東洋館出版社)2020年7月1日
・『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 高等学校 理科』
国立教育政策研究所教育課程研究センター (東洋館出版社)2021年11月19日
・『学習評価の在り方ハンドブック 小・中学校編』
国立教育政策研究所教育課程研究センター 令和元年6月
https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/gakushuhyouka_R010613-01.pdf
・『学習評価の在り方ハンドブック 高等学校編』
国立教育政策研究所教育課程研究センター 令和元年6月
https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/gakushuhyouka_R010613-02.pdf