シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 科学と人間2 | 2026 | 秋学期 | 火3 | 法学部 | 海部 健三 | カイフ ケンゾウ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OS1-002L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
自然科学に関する情報で溢れている現代社会において、科学を正しく理解することの重要性は、いくら強調しても、強調しすぎることはないでしょう。科学を理解するための鍵は、科学的知見をもたらす科学研究が、実際にどのように行われているのか、正確に知ることです。このため本科目では、自然科学の研究が実際にどのように進められているのか、いくつかの重要なテーマに沿いながら、具体的な学術論文に基づいて解説します。
講義では、以下のテーマについて、それぞれ複数の学術論文を取り上げます。
テーマ1:研究計画の設計
テーマ2:統計学的検定
テーマ3:モデル選択
テーマ4:科学と政策決定
紹介する学術論文については、その研究手法を説明し、批判的に内容を吟味します。取り上げるのは自然科学系の学術論文ですが、人文社会学系の論文やレポートを書く場合にも参考になる内容であると考えています。学術論文の紹介では、以下の点を重視します。
(1)学術的な位置付けと社会的意義、リサーチクエスチョンの明確性
(2)研究手法の適切性
(3)統計学的手法の適切性
(4)結果と結論の整合性
(5)リサーチクエスチョンと結論の整合性
(6)引用文献の適切性
(7)段落構成
なお、英文の論文も扱いますが、授業は日本語で行います。和文・英文ともに、講義の前に論文を熟読してくることが求められますが、講義中に内容を説明します。
科目目的
自然科学に関する情報で溢れている現代社会において、科学を正しく理解することは非常に重要性です。科学を理解するための鍵は、科学的知見をもたらす科学研究が、実際にどのように行われているのか、正確に知ることです。このため本科目では、自然科学の研究が実際にどのように進められているのか理解するとともに、批判的思考を身につけることを目的とします。
春学期開講の「科学と人間1」では、総論として自然科学研究について解説しています。本科目「科学と人間2」では、より具体的な科学研究の進め方について理解するため、科学研究における重要なテーマを設定し、各テーマについて複数の学術論文を紹介しながら理解を深めます。
到達目標
本科目では、自然科学研究の進め方について理解を深めるとともに、批判的思考を身につけることを目標とします。
具体的には、以下の項目を達成することを目標とします。
(1)自然科学分野の学術論文について
- 自然科学分野の学術論文の構造を理解すること
- 引用文献の重要性について理解すること
- 学術論文を批判的に読む力を身につけること
(2)自然科学の研究手法について
- 自然科学研究における統計学的分析の重要性を理解すること
- モデル選択の仕組みについて理解すること
- 自然科学研究における「正さ」について理解すること
授業計画と内容
導入
第1回 導入・自然科学系学術論文の役割と構造
テーマ1:研究計画の設計
第2回 研究の目的と手法 論文1「動物の地震予知能⼒に関する研究」
第3回 比較とコントロール 論文2「ガム咀嚼による学生の授業中睡眠に対する抑制効果と前日睡眠時間との関連」
第4回 比較とコントロール 論文3「Agonistic behaviour of wild eels and depressed survival and growth of farmed eels in mixed rearing experiments.」
テーマ2:統計学的分析
第5回 統計学的検定 論文4「脳血流変化に基づく色の興奮・鎮静作用の検証」
第6回 統計学的検定 論文5「超音波テレメトリーを用いた,汽水湖におけるニホンウナギの生息場所利用の把握」
第7回 回帰分析・外れ値の検定 論文6「The IUCN Red List and newspaper coverage of threatened freshwater eel species in Japan: A variable but limited influence」
テーマ3:モデル選択
第8回 統計モデル 論文7「Head-shape polymorphism in Japanese eels Anguilla japonica in relation to differences of somatic growth in freshwater and brackish habitats」
第9回 変数選択 論文8「Cumulative effects of low-head weirs on distributions of catadromous freshwater eels in five rivers in Japan.」
第10回 モデルの比較 論文9「Stock assessment of Japanese eels using Japanese abundance indices」
テーマ4:科学と政策決定
第11回 論文10「Discrimination of wild and cultured Japanese eels based on otolith stable isotope ratios.」
第12回 論文11「Updated stock assessment of Japanese eels using Japanese abundance indices.」
第13回 論文12「A decade after being listed as Endangered: Japanese eel stock inferred from fishery-dependent and independent monitoring records.」
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
一つの論文について一回の授業を使って解説するため、履修者は一週間に一本の自然科学系の学術論文を予習する必要があります。あらかじめ論文を予習していることを前提として授業を行うため、予習に十分な時間を確保できない場合は履修しないことをお勧めします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 100 | 記述式の試験で理解度を問います。 記述式の期末試験で評価します。自筆のノートのみ持ち込み可とします。コピーや印刷物は一切持ち込み禁止です。 |
成績評価の方法・基準(備考)
受講者数によっては、評価方法を変更する場合があります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストなし。参考文献は授業中に紹介。