シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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文化政策論 | 2024 | 後期 | 金2 | 文学部 | 今野 真理子 | コンノ マリコ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-RS3-U404
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
文化・芸術とは人の生活や社会の中でどのような役割を担っているでしょう。この授業では文化政策の入門的な概論として、日本の国や地方自治体、あるいは海外の文化政策の具体的な施策を参照しながら、それらにどのような社会的背景や課題、実践があるのか、学んでいきます。また、芸術文化の創造基盤を支える仕組みや制度について、共に考えていきます。
科目目的
芸術文化と社会の関係性を広い視野で捉え、自分はどのような立場で文化政策を考えられるか、思考を深める機会とします。
到達目標
文化政策の概観を理解し、社会の一当事者として文化・芸術の役割を考える力を身に着ける。
授業計画と内容
おもに以下のトピックを扱います。
*内容や順番を変更、調整することがあります。
*状況に応じて、ゲストスピーカーによるレクチャーを行うことがあります。
*提出された課題やコメントは、授業内で共有することがあります(基本的に匿名で扱います)。あらかじめご了承ください。
*フィールドワークの報告共有の授業は、事前課題として都内文化施設・事業を各自でスケジュールを調整し、視察した報告を授業で共有することを想定しています。交通費、入場料は自己負担の場合があることを、あらかじめご了承ください。
01.イントロダクション(講師の自己紹介、授業の目的や進め方、フィールドワークの報告共有の授業について事前課題を説明します。また、学生の皆さんの関心事項を伺います)
02.日本の文化政策(1)(政策、法制度、文化予算、それらの変遷など)
03.日本の文化政策(2)(地域の文化政策など)
04.都市の文化政策(主に東京都、オリンピック・パラリンピック文化プログラムなど)
05.アーツカウンシルとは
06.フィールドワークの報告共有(事前課題として都内文化施設・事業を視察し、その運営実態に注目すること。視察報告を授業で共有する)
07.諸外国の文化政策(アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、韓国など)
08.芸術文化支援(助成制度、企業メセナなど)
09.国際文化交流
10.芸術文化創造の実践者たち
11.文化セクターにおけるキャリア形成
12.文化事業運営におけるファンドレイジング
13.芸術文化は不要不急か?-コロナ禍の芸術文化への影響
14. まとめ・ディスカッション
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
フィールドワークの視察報告の授業では事前課題として視察対象の文化施設や事業の運営体制に注目し、その実態の把握に取り組んでみてください。
また、報道される様々な芸術文化関連のニュースにアンテナを張ってみてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業のコンスタントな出席やリアクションペーパーの提出、事前資料の読み込みやフィールドワークの視察報告、ディスカッションへの参加などから総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
ダンスカンパニー、国際文化交流機関、国際舞台芸術祭、国際美術展、公共劇場にて文化事業の企画制作運営や助成プログラム運営、東京都にて文化政策検討に関する会議運営等に関わる。2014年4月より公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京に入職。助成プログラムや人材育成事業(アーツアカデミー)の運営を担当、2023年4月からは同年10月オープンした東京芸術文化相談サポートセンター「アートノト」の講座事業担当として在職中。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
上記実務経験を通じて、将来、文化セクターにおけるキャリア形成の参考になるような受講内容も盛り込む予定です。
テキスト・参考文献等
レジュメ・資料はPDFのファイルでmanabaを通じて提供する予定です。
参考文献は授業中に紹介します。
その他特記事項
参考URL
アーツカウンシル東京 https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/
東京芸術文化相談サポートセンター「アートノト」https://artnoto.jp/