シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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博物館展示論 | 2024 | 後期 | 土2 | 文学部 | 納 美保子、合田 恵美子 | オサメ ミホコ、ゴウダ エミコ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-MG2-2317
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この科目では、展示を作り上げる学芸員に必要とされる基礎について、視聴覚教材等を用いながら講義する。また、実際の博物館や博物館類似施設を題材として、博物館展示の意義や課題を具体的に考える。さらに、展示制作過程の一部を実際に体験し、履修者による発表や相互評価を行う。
科目目的
展示の歴史、展示メディア、展示の諸形態などに関する理論および方法に関する知識・技能に対する理解を深め、博物館の展示機能に関する基礎的能力を養うことを目的とする。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とする。
・博物館の展示機能について、その歴史や形態、効果等を踏まえて理解できるようになる。
・展示の企画から制作までの一連のプロセスを計画し、運営できるようになる。
・展示評価の意義と方法を理解した上で、他者の展示を客観的に評価・検討できるようになる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス:博物館展示論で何を学ぶか(合田)
第2回 展示の方法と理論① 日本における博物館展示の歴史(合田)
第3回 展示の方法と理論② 展示企画の実際(合田)
第4回 展示計画と制作① 展示が出来上がるまでのプロセス、企画、デザイン、施工等(納)
第5回 展示の方法と理論③ 展示のターゲット、展示の諸形態と効果(合田)
第6回 展示計画と制作② 展示資料の見せ方、実物展示とデジタル技術について(納)
第7回 展示の方法と理論④ 展示の解説活動(合田)
第8回 展示計画と制作③ 各種資料の展示演出(納)
第9回 展示の方法と理論⑤ 博物館展示と法令(合田)
第10回 展示の方法と理論⑥ 展示評価の方法と意義(合田)
第11回 展示計画と制作④ 展示制作に関わる関係者(他館・専門業者等)との協働(納)
第12回 展示の方法と理論⑦ 博物館展示と社会(合田)
第13回 展示に関わる課題の評価および討論(合田・納)
第14回 博物館展示論のまとめ・社会動向から見る博物館展示の将来像(合田)
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・事前に資料が配布された場合はそれを読み込んで講義に参加すること。
・博物館・美術館を自主的に可能な限り多く観覧すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 博物館の展示機能についての基礎知識を理解した上で、自ら展示を企画・運営できるかを評価します。 |
レポート | 40 | 博物館展示の企画立案ができるかを評価します。 |
平常点 | 10 | 主にリアクションペーパーの記入内容によって、講義内容の理解度や積極的な学習態度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が70%に満たない者(公欠等やむを得ない場合を除く)、講義内で指定された授業回を理由なく欠席した者、課題を提出しない者はE判定とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaのレポート機能をリアクションペーパーとして用い、講義に対する反応を把握しながら講義内容を深めていく。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
合田:埋蔵文化財行政(1998年4月~現在)、文化事業企画(2008年4月~2011年3月)
納:博物館展示制作(2010年4月~現在)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
・文化財行政全体から見た博物館展示の位置づけについて講義する。
・博物館展示の実例を解説しながら、展示制作のプロセスについて講義する。
テキスト・参考文献等
テキストは指定しない。参考文献は必要に応じて講義中に指示する。
その他特記事項
第1回授業時にオリエンテーションを行うので、履修を希望する者は必ず出席すること。