シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会科教育法Ⅰ | 2024 | 前期 | 金3 | 教職 | 濵谷 佳奈 | ハマタニ カナ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-TC3-A903
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
◎社会科教育の理論と実践の基礎を学ぶ授業[社会科教育法Ⅰ―社会科教育の基礎・基本と授業づくりの準備]として、学習指導要領の目標・内容・方法を踏まえながら、広い視野から社会科教育に関連する諸事項を考察・理解し、社会科教員として必要な基礎的・基本的な資質・能力を身に付ける。特に、ⅠとⅡを通じて、「主体的・対話的で深い学び」(問題解決学習)の意義の理解及びその授業化への手立てを段階的に学習する。
新免許法の科目区分「各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)」の「一般目標」では「(1)社会科の目標及び内容」、「(2)社会科の指導方法及び授業設計」の2つが示され、背景となる学問領域や様々な学習指導理論との関連に配慮することを求めている。社会科教育法Ⅰでは、これら(1)(2)の基礎編の学習内容を実践的に学習する。
具体的には以下の通りである。
・社会科の目的やそれに沿った授業の在り方を理解する。
・教育実習や教育現場での授業実践の基礎・基本を習得する。
・学習指導案づくりの基礎を身につける。
・学習指導要領を読み、社会科の目標・内容・方法・評価を理解する。
・「おもしろい授業」とは何かを考え、授業を構想する。
・授業研究を通し、様々な授業方法と「おもしろい社会科授業づくり」の基本を学ぶ。
・生徒が知的に活動するALによる社会科授業づくりを構想し、実践する。
・学生同士の集団活動において、自らの思考力・構想力を発揮し、意欲的に協働する。
科目目的
生徒の公民としての資質・能力の基礎を育む実践的指導力のある社会科教員になるために必要な知識や技能を理解し、それを実際に活用できるようにする。
到達目標
(1)社会科の目的やそれに沿った学習の在り方を理解し、説明することができる。
(2)「おもしろい授業とは何か」を理解し、説明することができる。
(3)社会科教育の目標・内容・方法・評価を理解し、説明することができる。
(4)AL(「主体的・対話的で深い学び」)を取り入れた授業づくりのための教材研究と学習指導案づくりができる。
(5)学生同士の集団活動において、自らの思考力・構想力を発揮し、意欲的・積極的に協働することができる。
授業計画と内容
① 「おもしろい授業とは?」、オリエンテーション
② 「社会科をなぜ学ぶ?」(現代社会を学ぶ社会科)
③ 「社会科はいつ、なぜ生まれたのか?」(近代教育の課題と社会科) *グループワーク
④ 「初期社会科の特色とは?」、社会科の変遷(課題解決学習と系統学習)
⑤ 「経験主義に基づく社会科学習とは?」(様々な学習方法)
⑥ 「新しい学習指導要領とは?」(都立入試問題から考える)
⑦ 「授業の基礎技術とアクティブ・ラーニングとは?」 *グループワーク
⑧ 「マス・メディアは中立か、教育の公平性とは何か?」 *グループワーク
⑨ 「統計やグラフは正しいのか?」(統計・グラフの重要性) *グループワーク
⑩ 中間まとめ
⑪ 「社会科公民的分野の見方・考え方とは?」(政治と憲法との関係)
⑫ 「学習指導案はどのように書くのか?」(モデル授業紹介) *グループワーク
⑬ 「学習指導案の評価はどのように行うのか?」(授業指導案の検討) *グループワーク
⑭ 「模擬授業はどのように行うのか?」(模擬授業の実践) *実習・グループワーク
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 社会科の意義や初期社会科の特色、社会科授業での資料活用の重要性や考慮すべき「公平性」、そして学習指導要領の内容について、講義内容をもとに適切に説明することができるかどうかを評価します。 |
レポート | 30 | 学習指導案を、その形式と内容、並びに「主体的・対話的で深い学び」になっているかどうかで評価します。 |
平常点 | 20 | 授業への参加や受講態度について、グループワークやディスカッションなどの活動状況をもとに評価します。 |
その他 | 20 | 授業課題について、授業内容に基づいた内容を記述することができるかどうかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
作成した学習指導案について、グループごとに相互評価を行うとともに、グループ内模擬授業を実施する。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
「授業の基礎技術」の授業において、ICT危機の活用に関する指導を行うとともに、教員による示範授業などにおいて、ICTを使った映像資料や統計資料などの活用方法の紹介を行う。また、学生による模擬授業の実践において、タブレット端末やパワーポイントの活用を奨励する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
○『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編』(文科省著、東洋館出版社、2018)204円
<参考文献>
○授業で適宜紹介する。
その他特記事項
常に社会科教育にかかわる情報収集に努め、時事問題を考察する習慣を付けるとともに、授業で活用できる教材収集に努めること。