シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会科教育法Ⅱ | 2024 | 後期 | 金3 | 教職 | 濵谷 佳奈 | ハマタニ カナ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-TC3-A904
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
◎社会科教育の基礎理論を背景に、より実践化をねらいとする授業[社会科教育法Ⅰの授業を踏まえた授業づくり・授業研究の実際]として、学習指導要領の目標・内容・方法を踏まえながら、広い視野から社会科教育に関連する諸事項を考察・理解し、社会科教員として必要な基礎的・基本的な資質・能力を身に付ける。特にⅠとⅡを通じて「主体的・対話的で深い学び」(問題解決学習)の授業化への手立てを学習する。
新免許法の科目区分「各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)」の「一般目標」では「(1)社会科の目標及び内容」、「(2)社会科の指導方法及び授業設計」の2つが示され、背景となる学問領域や様々な学習指導理論との関連に配慮することを求めている。社会科教育法Ⅱでは、社会科教育法Ⅰを踏まえ、「一般目標」の(1)より(2)の方に傾斜をかけて指導する。
具体的には以下の通りである。
・教育実習や教育現場での授業実践の基礎・基本を習得し、実践する。
・社会科各分野の目標を理解し、授業づくりに生かす。
・ALによる「おもしろい社会科授業」の学習指導案づくりを行い、実践する。
・学生同士の集団活動において、自らの思考力・構想力を発揮し、意欲的に協働する。
科目目的
生徒の公民としての資質・能力の基礎を育む実践的指導力のある社会科教員になるために必要な知識や技能を理解し、それを実践に活かせるようにする。
到達目標
(1)社会科の目的やそれに沿った学習の在り方を理解し、説明することができる。
(2)ALによる「おもしろい社会科授業」の学習指導案を作成し、実践することができる。
(3)模擬授業の実践と相互評価を適切に行うことができる。
(4)学生同士の集団活動において、自らの思考力・構想力を発揮し、意欲的・積極的に協働して活動することができる。
授業計画と内容
① オリエンテーション、学習指導案の評価と改善
② 教材研究の重要性:教材から学習課題を設定する
③ 学習方法の工夫(様々な学習方法とALによるルールづくりの授業紹介)
④ 学習内容の構造化(憲法の意義を学ぶ)
⑤ 課題解決学習(1):ハンセン病問題の実態把握、学習課題の設定
⑥ 課題解決学習(2):ハンセン病の学習課題の追究、追究活動のまとめ
⑦ 現代社会の課題から歴史を学ぶ(1):中国残留孤児問題の実態把握
⑧ 現代社会の課題から歴史を学ぶ(2):中国残留孤児問題から近現代史を学ぶ
⑨ 時代を大観する歴史学習(1):歴史的な見方・考え方、時代区分と日本の政治の変遷
⑩ 時代を大観する歴史学習(2):絵画資料から学ぶ時代の変化
⑪ 地理的分野の授業づくり(1):地理的な見方・考え方、自然や地形を基にした教材開発
⑫ 地理的分野の授業づくり(2):生活・文化・歴史を基にした教材開発
⑬ 現代の課題を授業化する(1):授業構想の相互評価と改善
⑭ 現代の課題を授業化する(2):授業案の発表
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 学習指導案づくりを行う。学習指導案の形式と内容が適切であるか、また学習活動が「主体的・対話的で深い学び」になっているかどうかで評価します。 |
平常点 | 20 | 授業への参加や受講態度について、グループワークやディスカッションなどの活動状況をもとに評価します。 |
その他 | 50 | 授業課題について、授業内容に基づいた内容を記述することが出来るかどうかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
前期に作成した学習指導案については、個別にフィードバックの機会を設ける。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
作成した学習指導案について、グループごとに相互評価を行うとともに、グループ内模擬授業や全体の場での模擬授業を実施する。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
「授業の基礎技術」の授業において、ICT危機の活用に関する指導を行うとともに、教員による示範授業などにおいて、ICTを使った映像資料や統計資料などの活用方法の紹介を行う。また、学生による模擬授業の実践において、タブレット端末やパワーポイントの活用を奨励する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
※『社会科教育法Ⅰ』と同じ―『社会科教育法Ⅱ』では実践的な扱いを重視する
<テキスト>
○『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編』(文科省著、東洋館出版社、2018)204円
○『中学校学習指導要領 社会の授業づくり』(原田智仁著、明治図書、2018)1,944円
<参考文献>
○『「公民的資質」とは何か―社会科の過去・現在・未来を探る―』(唐木清志編著、東洋館出版社、2016)
○『社会科教育の今を問い、未来を拓く』(日本社会科教育学会編、東洋館出版社、2016)
その他特記事項
常に社会科教育にかかわる情報収集に努め、時事問題を考察する習慣を付けるとともに、授業で活用できる教材収集に努めること。