シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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発達と学習の心理/教育心理学(教職) | 2024 | 前期 | 水5 | 教職 | 芳賀 道 | ハガ ミチ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-TC1-C104
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
教育とはさまざまな人が、専門的な知識をもってかかわり、人間の発達に即しつつ成長に資することである、といえます。子どもの発達や学習のメカニズムはいうに及ばず、教師や親が子どもをどう支援するかを知ることが大切です。さらには、学校で発生する集団的な課題や個人の問題の理解まで、重要な基礎知識は多岐にわたります。本講義では発達段階における心理的特性を踏まえた学習活動を支える指導の基礎となる考え方を理解・習得していきます。
科目目的
この科目は、教職課程において教育の基礎的理解に関する科目の一つとして位置づけられており、生徒の心身の発達及び学習の課程について、基礎的な知識を身に付け、各発達段階における心理的特性を踏まえた学習活動を支える指導の基礎となる考え方を理解することを目的とします。
到達目標
生徒の心身の発達及び学習の過程について、基礎的な知識を身につけ、発達段階における心理的特性を踏まえた学習活動を支える指導の基礎となる考え方を理解します。
授業計画と内容
第1回:発達の概念:教育においてなぜ発達を理解する必要があるのか
第2回:発達の要因:遺伝要因と環境要因
第3回:代表的な発達理論と教育への意義:ピアジェとヴィゴツキー
第4回:乳幼児期の発達(運動、言語、認知、社会性)
第5回:児童期の発達(運動、言語、認知、社会性)
第6回:青年期の発達(運動、言語、認知、社会性)
第7回:学習の理論と教育への応用①:古典的条件づけ、オペラント条件づけ
第8回:学習の理論と教育への応用②:認知学習の過程、観察学習、スキル学習
第9回:学習と記憶
第10回:動機づけ-理論的な考え方と学校教育での意義-
第11回:学習と知能
第12回:子どもの発達と学校における学習目標と学習評価
第13回:発達を踏まえた教育と学習①:発達的視点からの集団・学級づくり
第14回:発達を踏まえた教育と学習②:発達と子どもの主体的な学び
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
「自分が教員であればどう対応するか」という視点を持って授業を聴き、疑問に思ったことや興味・関心を持ったことについては、自分なりに調べ考えを深めるようにすること。
子どもや教育に関するニュースや記事に関心を持つこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 期末試験は、いくつかのテーマを提示するので、そのうち1つを選択し論述してもらいます。選択したテーマについて、正しい知識が身に付いているかどうか、自分が教育者であった時に、その知識を生かして的確な対応を考えることができる基礎力が備わっているかどうかについて評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
学期末試験で評価します。但し、出席率が75%に満たない者についてはE判定とします。
詳細は初回授業時に説明します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
基本的には毎授業後、感想や質問、意見等をコメントペーパーに書いて提出してもらいます。特に質問や意見については、次回の授業時に全体にフィードバックするようにします。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
臨床心理士・公認心理師として心理の仕事に就いています。
現在は、私学の附属幼稚園、小学校、中学校、高等学校でスクールカウンセラー、日野市でLD(学習障害)児の個別指導(NPO法人ことばのいずみ教室)をしています。
また、不登校中学生の適応指導教室での相談員、大学学生相談室でのカウンセラーをしていたこともあります。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
現在、学校や子どもに関わる心理臨床の現場を複数持っています。これらの臨床の経験を踏まえ、事例などを交えて講義していきます。特に子どもの発達、発達障害、子どもを取り巻く問題に焦点を当てて授業を進めていきます。
テキスト・参考文献等
テキスト:なし。毎授業で資料を配布します。
参考文献:教育心理学 (よくわかる!教職エクササイズ) 森田健宏 (監修), 田爪宏二 (監修, 編集) ミネルヴァ書房 (2018/4/15)
その他の参考文献は授業で紹介します。