シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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家族心理学(社会・集団・家族心理学Ⅱ) | 2024 | 前期 | 木5 | 文学部 | 大野 祥子 | オオノ サチコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CY2-P632
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この科目では家族心理学の基本的な理論と概念を学び、現代の家族の問題を実証的・分析的に考えます。家族という人間の営み・家族関係にまつわる心理は社会文化的に規定されるものです。現代家族の人間関係の中で人が何を感じながら生活し、発達していくのかを概観して、人間にとって家族とはどのような意味を持つのかを考えます。
科目目的
家族心理学の理論・概念について実証的・分析的に学ぶことを通して、家族という集団のもつ性質を理解するとともに、家族にまつわる出来事や心理と時代的・社会的な文脈の関連を理解し、現代家族の課題について考えたいと思います。また、自分自身の体験や将来展望と照らし合わせることで、自らの家族体験を社会的な視野をもって相対化することを目指します。
到達目標
(1)家族という営みに現れる家族メンバーの心理・対人関係を多角的に理解し、学術的な用語を使って記述・説明できること。(2)現代の家族をとりまく社会・文化的状況を理解し、家族が抱える問題を背景の社会的文脈と関連づけて説明できること。(3)家族の多様性を理解し、人間の発達にとっての家族の意味・機能について自分の体験にとらわれずに考えることができること。
授業計画と内容
第1回 家族とは何か
第2回 現代の家族
第3回 家族の多様化
第4回 個人のライフコースと家族形成
第5回 育児という営み
第6回 親役割とジェンダー
第7回 家族役割分担とカップル関係
第8回 ワーク・ライフ・バランス
第9回 家族ライフサイクル
第10回 現代の親子関係
第11回 親子関係と家族システム
第12回 家族システム論(1)技法
第13回 家族システム論(2)概念
第14回 家族コミュニケーション
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
事前に準備する課題がある場合は授業内で指示します。
それ以外は授業後の復習が中心になります。
授業でとりあげた用語・概念をふりかえって理解度を確認し、理解不足の場合は授業資料や授業内で紹介する参考文献にあたって復習しておくこと。
授業中に紹介する学術論文や参考文献、資料をにあたり、発展的な学習をすること。
授業中に紹介するWebサイトを活用し、現代の家族にまつわるデータを調べてみること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業後の課題として、理解度チェック、調べ物、データの考察、自分の考えを論じるなどの提出を求めます(回によって内容は異なります)。 (1)授業内容を理解し、学術的な用語を使って記述・説明できたか、(2)現代の家族をとりまく社会・文化的状況について理解し、家族にまつわる心理との関連を説明できたか、(3)自分の体験にとらわれず、根拠を挙げて論理的に自分の考えを述べることができたか、という観点から評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
指定しません。毎回レジュメを配布します。
【参考文献】
中釜洋子・野末武義・布柴靖枝・無藤清子.(編).(2019).『家族心理学:家族システムの発達と臨床的援助[第2版]』.有斐閣. ISBN 978-4-641-18446-6
平木典子・中釜洋子・藤田博康・野末武義.(2019).『家族の心理:家族への理解を深めるために[第2版]』.サイエンス社. ISBN 978--4-7819-1448-0
根ケ山光一.(2021).『「子育て」のとらわれを超える:発達行動学的「ほどほど親子」論』. 新曜社. ISBN 978-4-788517134
高橋惠子.(2019).『子育ての知恵:幼児のための心理学』.岩波新書. ISBN 978-4-00-431760-9
ほかは授業内で紹介します。