シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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心理的アセスメント/心理検査法 | 2024 | 夏季集中 | 他 | 文学部 | 馬淵 聖二 | マブチ セイジ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CY3-P637
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
主に受講生自身を対象に、心理状態の観察及び結果の分析を行う。信頼性、妥当性のあるアセスメントツールの手法に習熟するため、幅広い用途の心理検査(性格検査・知能検査・発達検査)について、国内外で用いられている主要な検査を取り上げ、受講生が検査者あるいは被検者になって実習をおこなう。実習後にレポートを作成することで、各検査実施の技法・態度を習得するとともに、心理アセスメントに対する理解を深める。
科目目的
心理学は大きく,基礎領域と臨床領域とに分けられるが,この科目は臨床領域に位置づけられる。臨床領域は心理アセスメント,心理的支援,その他(地域援助や心理学的教育,研究など)の3つに大きく分類できる。この科目の内容は臨床領域の中でも,その第一(最初に学ぶべきこと)に掲げられることが多い。「公認心理師法」第2条1,および「臨床心理士資格審査規程」第11条においても,それぞれの専門業務のうちの第一に掲げられている。この科目は3年次科目であり,心理学の臨床領域の土台であると同時に,将来,公認心理師や臨床心理士などの専門職になることを目指す学生にとって必要,意義のある科目である。
到達目標
心理検査や心理的アセスメントを,テキストや資料を参照しながら,教員やスーパーバイザーの監督のもとに受講生同士で実施することができる。各心理検査,各心理アセスメントの実施後に,所見レポートを作成することができる。レポート作成の際には所見の根拠を示し,その根拠が検査由来の情報か,その他の(例えば,行動観察由来の)情報かを具体的に示すことができる。
授業計画と内容
1日目
第1回:オリエンテーション:この授業の進め方について
第2回:心理的アセスメントの概要:心理的アセスメント全体についての説明
第3回:生活歴(1):クライエントとの出会い方、生活歴からどう見立てるか
2日目
第4回:生活歴(2):グループワークを行い、クライエントの生活歴からの見立ての練習
第5回:心理検査(1):心理検査の歴史、種類、代表的な人格検査について
第6回:心理検査(2):知能・発達検査について
第7回:心理検査(3):神経心理学的検査について
3日目
第8回:心理検査の解釈(1):人格検査の解釈について、質問紙法
第9回:心理検査の解釈(2):人格検査の解釈について、投映法
第10回:心理検査の解釈(3):心理検査の統合について
第11回:心理的アセスメント:面接で得た情報と、心理検査を統合する
4日目
第12回:心理検査結果の所見作成について
第13回:心理検査のフィードバックについて
第14回:まとめと確認テスト
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
2日目と3日目の間に、心理検査の実施を各自個人で行う
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 10 | 授業最終回で理解度を確認するテストを行う |
レポート | 40 | 自身の検査結果についての所見 |
平常点 | 50 | 出席状況と、グループワークやリアクションシートに対するコミット |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
プリントを配布します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
大学指定のmanabaやWebexを利用。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2005年~2010年 精神科病院常勤心理職
2010年~現在 千歳烏山心理相談室を開業
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
心理検査の実施、所見のまとめ、フィードバックの実務経験を活かして、テキストだけでは理解が困難な内容をわかりやすく伝える授業を行います。
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜お知らせします。
その他特記事項
履修希望者は1回目の授業に「必ず」出席してください。欠席の場合は履修を認めないことがあります。