シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 経営組織論 | 2026 | 秋学期複数 | 水3,水4 | 商学部 | 木全 晃 | キマタ アキラ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-MN3-12XL
履修条件・関連科目等
特にありません.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
同一の業種・規模であっても,存続・成長する組織がある一方で,衰退・撤退する組織がある.その重要な差異の一つに組織のマネジメントの違いが挙げられます.この講義は,ますます複雑化,複層化する現代の経営組織の諸問題に対処するうえで,いわば実体がよくみえる“メガネ”(理論や思考の枠組み)を身につけることを目的とします.このため,抽象的概念を扱うことが多くなりますので,実体のみに興味をもつ受講者には不向きかも知れません.本講義は主に,組織理論のパラダイムからすると,機能主義アプローチを概説するものです.つまり,客観的現実の世界に足場をすえて組織行動をとらえます.その際,前半では理論のみならず事例を交えながら,マクロ的視点から組織および組織と環境のマネジメントの原理について考えます.後半では,主体を個人のレベルに措定するミクロ的視点に立ち,いくつかの原理について概観したのち,解釈主義アプローチをみます.そこでは主観的現実の世界に足場を置いて認知図式,日常の構成,実践などのキーワードから組織の意味を議論するとともに,これら機能主義と解釈主義を乗り越えるべく立ち上がった関係性を基礎とする社会構成主義について皆さんと考えます.
科目目的
この科目は経営系の商学部分野別専門科目です。
組織理論における機能主義アプローチを中心としながらも,解釈主義アプローチを理解することで,ポストモダンの多元的,多義的な組織理解が求められる現代社会に皆さんが船出するうえでの予備知識を,自ら「腑に落ちる」ものとして身につけることを目的とします.
到達目標
以下の事項を,自らの「腑に落ちる」言葉で説明できるようになること.1)組織とは何か,2)現代組織のマクロ的,ミクロ的課題とは何か,3)機能主義と解釈主義の世界の見方の違いはどこにあるか,4)こうしたテーマを考える際の“メガネ”(理論や思考の枠組み)にはどのようなものがあるか.
授業計画と内容
受講者の習得および理解の度合いに従い,またパンデミック等の不測の事態により,授業計画は随時,修正することがあります.
第1回 イントロダクション1:組織とは何か,マクロ―ミクロ組織論,機能主義と解釈主義
第2回 機能主義アプローチの源泉1:科学的管理法とフォーディズム
第3回 機能主義アプローチの源泉2:意思決定と官僚制
第4回 機能主義アプローチの源泉3:協働の科学
第5回 伝統的組織論の小括
第6回 マクロ組織論―組織デザイン1:分業と調整,構造
第7回 組織デザイン2:現代の組織編制とジレンマ
第8回 知識創造とケイパビリティ1:情報・知識・理論の連鎖,SECIモデル
第9回 知識創造とケイパビリティ2:モノづくりの暗黙知,想像すること―創造すること
第10回 組織と環境1:コンティンジェンシーモデル,分化と統合,不確実性の削減
第11回 組織と環境2:トンプソンモデル,情報処理モデル
第12回 組織と戦略1:組織間関係,資源依存モデル
第13回 組織と戦略2:戦略選択,ライフサイクルとポピュレーションエコロジー
第14回 組織風土・文化1:風土論と文化論,「強い文化」論
第15回 組織風土・文化2:国レベルの文化,異文化マネジメント,組織文化分析
第16回 ミクロ組織論―パーソナリティと情動,認知,学習
第17回 モチベーション1:内容理論とプロセス理論
第18回 モチベーション2:内発的動機付け,動機づけと職務設計
第19回 リーダーシップ1:特性理論と行動理論,コンティンジェンシー・アプローチ
第20回 リーダーシップ2:サーバントリーダーシップ, コンフリクトとパワー
第21回 機能主義アプローチの小括
第22回 組織理論の多様性1:組織理論のパラダイム,主観-客観,秩序-変革
第23回 組織理論の多様性2:パラダイムの源流,現象学的還元,時間性,シンボル化能力
第24回 解釈主義アプローチ1:認識図式,ESRモデル,実践としての学習
第25回 解釈主義アプローチ2:日常世界の構成,主観的現実と社会化
第26回 社会構成主義1:ポストモダン,方法論的個人主義と関係主義、vs.間人主義
第27回 社会構成主義2:現実の重複的,多層的構造とイデオロギー
第28回 講義の総括
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定した参考書,紹介した参考文献を自らの興味に従ってプロアクティブに収集・閲覧すること.事前に配布するレジュメ(テキストに相当)に眼をとおし不明な用語について検索すること.日常の経営行動に関するニュースをチェックし問題意識を醸成することを推奨します.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 60 | 持ち込み不可の筆記試験を行う予定です. |
| レポート | 40 | 講義中にレポートを書いてもらうことがあります(不定期,回数は未定.手書き,筆記具を持参のこと).小テスト・実習を行った場合の評価点はここに含めます. |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
受講者数によっては,グループワークや実習,プレゼンテーションを取り入れることがあります.
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:特に教科書(テキスト)は使用しません.配布資料で講義を進めます.
参考書:髙木俊雄・四本雅人著『マクロ組織論』学文社,2019年.竹内倫和・福原康司著『ミクロ組織論』学文社,2019年.高橋正泰・木全晃編著『組織のメタファー』文眞堂,2022年など.このほか講義時に随時,参考文献を紹介します.