シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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経済数学 | 2024 | 前期複数 | 火4,火5 | 経済学部 | 福住 多一 | フクズミ マサカズ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-TE2-11XX
履修条件・関連科目等
ミクロ経済学・マクロ経済学およびこれらを応用する経済学全般の履修を推奨します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
経済学は要所で数学を用います。経済学を学ぶ際に、数学でつまづくことのないようにします。高校1年生レベルの数学で経済学に用いられているものから、順に数学の経済学への応用の仕方を学んでいきます。経済学への応用例を解説しながら、学部レベルの経済学で用いられている数学ほぼすべてをカバーします。
科目目的
ミクロ経済学、マクロ経済学、これらを応用するあらゆる経済学の基本を学ぶために最低限必要な数学の使い方を学びましょう。
到達目標
学部レベルのミクロ経済学・マクロ経済学、さらに
それらを応用する経済学分野全般を、皆さんが学習する際に
数学と経済学の考え方が結びつかずに、
困ってしまうことがないようにするのが目標です。
授業計画と内容
第1回 1次関数と市場メカニズム
第2回 グラフと余剰
第3回 2次関数の基本
第4階 2次関数と独占市場
第5回 2次関数と寡占市場
第6回 複利計算と指数関数
第7回 対数関数
第8回 指数・対数と利子率・割引率
第9回 数列と貯蓄
第10回 割引率と債券価格
第11回 1変数関数の微分(微分とは何か?)
第12回 微分の公式(合成関数の微分、積の微分)
第13回 微分の公式(指数関数、対数関数の微分)
第14回 微分の応用 関数の最大化・最小化
第15回 利潤最大化と企業行動
第16回 ベクトルとは何か?
第17回 内積の定義と意味、直線・平面の式
第18回 平面の式と予算制約
第19回 多変数の微分とは何か?
第20回 接平面の公式と全微分
第21回 偏微分の計算練習
第22回 制約付き最適化の手法(ラグランジュの未定乗数法)
第23回 制約付き最適化の応用(異時点間の最適消費、初期保有がある場合の最適消費)
第24回 制約付き最適化の応用(企業の支出最小化問題と費用関数)
第25回 行列計算の基礎
第26回 最小二乗法とデータ分析
第27回 確率とリスク
第28回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義中に問題のセットを配布します。
講義でその問題の背景にある数学と経済学、そして問題解法を解説します。
時々、復習用に自宅で考察する宿題を出します。
期末試験では、講義中に解いた問題を少しアレンジして出題します。
私が黒板で解く問題解法と経済学の基本概念の復習を、コツコツ行うと効果的です。
さらに深く学びたい方は、教科書中の項目のうち、講義時間制約のために扱えなかった箇所を、しっかり読むと効果的でしょう。
期末試験は講義中に扱った内容のみ出題します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 講義中に解説した基礎的な内容に関する筆記試験。 |
期末試験(到達度確認) | 60 | 講義中に解説した基礎的な内容に関する筆記試験。 |
平常点 | 10 | 宿題の提出状況で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点について。経済学において重要な概念のうち、数学を用いることでより実践的に役立つものについて、基礎的な内容の宿題(復習課題)を時々出す予定です。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業中に学生どうしが相談し合って問題を解く時間を設ける。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト 尾山・安田編著 『改訂版 経済学で出る数学:高校数学からきちんと攻める』日本評論社
その他特記事項
数学は短期的に詰め込んでも身に付かないので、
日頃から少しずつ復習する習慣をつけると良いでしょう。
参考URL
特にありません。