シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ソフトウェア工学 | 2024 | 前期 | 金3 | 理工学部 | 庄司 裕子 | ショウジ ヒロコ | 4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-IG4-7C35
履修条件・関連科目等
オブジェクト指向プログラミング言語およびデータベース工学の基礎知識を前提とする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「ソフトウェア危機」が叫ばれソフトウェア工学が誕生したのは、今から40年以上前のことである。それ以降、ハードウェア技術は劇的に進歩し、当時は考えられないほど高性能なコンピュータを個人が持ち歩いて外出先でも手軽に利用できるまでになった。一方、ソフトウェア技術のほうはそれほどの目覚ましい進歩はないものの、オブジェクト指向の提唱以来、技術開発に弾みがつき、近年のUMLの普及と相まって、ようやく「アート」の世界から名前どおり「エンジニアリング」の世界に入ったと言ってよいだろう。本科目では、こうしたソフトウェア工学の歴史的背景と目的を理解し、その主要技術の基礎を習得することを目的として、ソフトウェア開発プロセス、従来の分析/設計手法、および近年のUMLモデリングと関連技術について解説する。
科目目的
ソフトウェア工学の歴史的背景と目的を理解し、その主要技術の基礎を習得することを目的とする。
到達目標
(1)ソフトウェア工学の意義を理解する。
(2)ウォーターフォール型開発の欠点と反復型開発の重要性を理解する。
(3)従来の主要な分析/設計手法の基礎を習得する。
(4)UMLモデリングと関連技術の基礎を習得する。
授業計画と内容
第1回 ソフトウェア工学とは ― ソフトウェア工学の目的と歴史的背景
第2回 ソフトウェア開発プロセス ― ウォーターフォールモデルと反復型開発モデル
第3回 要求分析/定義と設計(Ⅰ)― 構造化分析/設計
第4回 要求分析/定義と設計(Ⅱ)― ERモデリング
第5回 要求分析/定義と設計(Ⅲ)― オブジェクト指向分析/設計とUML
第6回 UMLモデリング(Ⅰ)― ユースケースモデリングとユースケース駆動型開発
第7回 UMLモデリング(Ⅱ)― システムの静的側面のモデリング
第8回 UMLモデリング(Ⅲ)― システムの動的側面のモデリング
第9回 実装 ― オブジェクト指向プログラミングとUML
第10回 ソフトウェア再利用 ― デザインパターンとUML
第11回 管理 ― プロジェクト管理と品質管理
第12回 管理 ― ヒューマンファクター
第13回 ケーススタディ、その他
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
Java言語の基礎については既知であることを前提としているため、知識が不足する場合は各自で補足学習をおこなうことが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 期末レポート課題 |
平常点 | 20 | 授業中の小課題、参加度合 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書は特に指定しない。
参考文献:有沢誠著「岩波コンピュータサイエンス ソフトウェア工学」(岩波書店 2,600円)
Perdita Stevens with Rob Pooley著「Uding UML:Software Engineering with Objects and Components, Updated Edition」(Pearson Education .00)(邦訳:「オブジェクト指向とコンポーネントによるソフトウェア工学 ― UMLを使って ―」(ピアソン・エデュケーション 3,000円))
Martin Fowler, Kendall Scott著「UML Distilled:A Brief Guide to the Standard Object Modeling Language, 2nd Edition」(Addison-Wesley Pub Co .99)(邦訳:「UMLモデリングのエッセンス―標準オブジェクトモデリング言語入門 第2版」(翔泳社 2,400円))
Erich Gamma、Richard Helm、Ralph Johnson、John Vlissides著「Design Patterns :Elements of Reusable Object-Oriented Software」(Addison-Wesley Pub Co .99)(邦訳:「オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン 改訂版」(ソフトバンク パブリッシング 4,800円))
日経ソフトウェア編「ゼロから学ぶソフトウェア設計」(日経BP社 1,886円)
Philippe Kruchten著「The Rational Unified Process:An Introduction, Second Edition」(Addison-Wesley Pub Co .99)(邦訳:「ラショナル統一プロセス入門 第2版」(ピアソン・エデュケーション 3,200円))