シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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哲学Ⅱ | 2024 | 後期 | 金4 | 理工学部 | 竹中 真也 | タケナカ シンヤ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-WP1-HB02
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
21世紀はそれほど見通しのよい時代ではない。国際的な政治状況の不安定さ、宗教における対立、経済の予測困難さ、科学技術の急激な発展、気候の大幅な変動――いずれもが複雑に絡み合って、わたしたちの日常生活に覆いかぶさっている。こうした現代の社会状況において、多少なりとも見通しをよくするためには、ことがらの本質をとらえる力が求められるだろう。本講義では、哲学者における多種多様な思想を学び、現代社会を生きる手掛かりを模索する。とりわけ、近現代の哲学を概観する。
科目目的
この科目は総合2群に属しており、理工学部生に理工系の知識にかぎらない広い教養的知識を習得させることを目的としています。本講義では、哲学者のさまざまな問いかけ、思考のしかたを学び、自分なりにものごとを考える土台を形成する。
到達目標
自分なりに哲学者の立場を理解し、論理的な言葉で説明できること。
授業計画と内容
以下は、暫定的なものであり、受講者の関心に応じて、変化することがある。
第一回 全体の目標の把握
第二回 ヘーゲルの「弁証法」(時代背景、欲求と欲望、主人と奴隷、労働、論理と理性)
第三回 キルケゴールの実存主義(実存の意味、美的、倫理的、宗教的実存)
第四回 ニーチェのニヒリズム(能動・受動的ニヒリズム、力への意志、真理、芸術)
第五回 サルトルの無神論的実存主義(現実存在、本質存在、木の根、投企、自由、他者)
第六回 ソシュールの言語理論(言語名称目録の否定、人と電車、言語の網目、構造全体)
第七回 レヴィ=ストロースの「野生の思考」(思考の構造、料理、神話、映画)
第八回 フーコーの「狂気」分析(隠された支配の歴史、マイノリティの支配の構造)
第九回 フーコーの「権力」分析(制度、監視、パノプティコン)
第十回 モートンのエコロジー(メッシュ、不気味な個物、世界の終焉)
第十一回 トンプソンの農業哲学(コウノトリ、環境保全と経済性、アグラリアン)
第十二回 「わたし」について(身体説、記憶説、心理説、魂説、巨大な唯一の魂)
第十三回 これまでの全体像と21世紀の哲学
第十四回 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
興味深いテーマについては、授業内で紹介した参考書などを読み、さらに理解を深めることがたいせつです。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 授業内容の正確な理解、日本語の正確さ、論理的な文章で書かれているか。 |
平常点 | 30 | 毎回のコメントシートの内容と量。授業への積極的な参加。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則として、評価は平常点と学期末の記述試験によっておこない、合格には60%の成績が必要です。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
資料を毎回くばります。参考書については、必要に応じて授業のなかでそのつど紹介します。