シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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開発と環境 | 2024 | 前期 | 土2 | 経済学部 | 塚原 沙智子 | ツカハラ サチコ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-NE3-66XX
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
環境問題は、経済成長に伴う開発に起因して生じ、1950~1970年頃に深刻な公害問題をもたらした。現在では地球レベルのグローバルリスクとして認識され、気候変動、水、食糧危機、資源枯渇などの脅威は現実のものとなっている。本講義は、国内外の動向から深刻化する環境問題の実状とその背景を理解し、持続可能な世界をどう実現していくか、基本的な視点を獲得することが目的である。授業では、ディスカッションやグループワークを通じ、多様な社会経済の背景の中で利害関係が絡み合う開発と環境の問題の複雑さを具体的に理解する。
科目目的
環境と開発に関する基礎知識を学ぶとともに、国内外で深刻化する環境問題の実状とその背景を理解し、国際社会の動きについて関心を持ち自ら学びを深められるようになることがこの科目の目的です。
到達目標
上記の目的の達成のために、具体的には以下の目標を設定します。
① 環境と開発の問題に関する知識を具体的に学び、自らのものとして理解すること
② この問題にまつわる国内外の動きに関心を持ち自ら学びを深められるようになること
③ 疑問を探求し、自ら(又はグループ)の意見をまとめ、その根拠を他者に伝えるとともに、他者の意見についても理解しようと努めること
授業計画と内容
第1回 イントロダクション:授業計画、成績評価方法などの説明を行う。
第2回 DVD鑑賞・討論:種の絶滅や地球温暖化に関する現場をレポートしたDVDを鑑賞し、討論する。
第3回 公害の歴史:環境問題が生じている背景や歴史について学ぶ。
第4回 SDGsゲーム:ゲームを通じてSDGsについて学び、振り返りの討論を行う。
第5回 環境政策の基本原則:環境政策の基本的考え方について学ぶ。
第6回 環境リスク:化学物質による健康影響などのリスクを正しく理解し管理することを学ぶ。
第7回 廃棄物による環境問題:廃棄物による汚染に由来する問題とその対策について学ぶ。
第8回 e-wasteと金属リサイクル:都市鉱山であるe-wasteのリサイクルや国際資源循環について学ぶ
第9回 世界の水銀汚染:水銀の環境リスクと汚染被害、規制に関する国際条約について学ぶ。
第10回 プラスチック資源循環:海洋プラスチック問題や資源循環施策について学ぶ。
第11回 気候変動の影響と適応:気候変動の影響と適応策について学ぶ。
第12回 脱炭素社会の構築:気候変動の緩和策、エネルギー政策、金融政策などについて学ぶ。
第13回 福島再生:福島で発生した放射性物質に汚染された土壌に関する現状と処理について学ぶ。
第14回 まとめ
○教員
非常勤講師。
環境省職員(2005年入省)
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 以下の諸点を評価基準とする。 ・講義で取り上げたテーマについての知識を獲得し、理解を深めているか。 ・持続可能な社会を築いていく方法について、自らの意見をまとめ、根拠とともに説明することができるか。 |
レポート | 20 | 以下の諸点を評価基準とする。 ・毎授業後のフィードバックが提出されているか。 ・テーマに関して理解が深まっているか。 |
平常点 | 30 | 以下の諸点を評価基準とする。 ・授業への参画度(発言、発表、討論への参加など) ・グループ討論への参画度 |
その他 | 10 | 以下の諸点を評定基準とする。 ・グループ討論のリード等 |
成績評価の方法・基準(備考)
毎回の授業で以下を課す。
・グループ討論と発表
・フィードバック(感想)の提出
※特に授業内での発言回数・内容を評価において重視するので、講義形態を理解の上履修すること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2005年~環境省に勤務。環境省や厚生労働省において、環境政策の企画・立案に携わってきました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
環境省や厚生労働省に勤務した経験に基づき、地球温暖化、化学物質管理、廃棄物・資源循環等に関する国内外の政策、途上国支援について、事例を紹介しながら授業を行う予定です。
テキスト・参考文献等
テキストは特になし。毎回、当該授業の資料をmanabaを通じて配布します。
(希望がなければ紙配布は行いません)
参考文献は授業中に適宜提示