シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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欧米の文化と歴史Ⅱ | 2024 | 後期 | 月3 | 理工学部 | 吉田 達 | ヨシダ トオル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-HC1-HB26
履修条件・関連科目等
ヨーロッパの文化と歴史を思想家の思索を手がかりに学ぶので、哲学や思想史に興味をもっていることが望ましい。予習・復習にクラシック音楽の鑑賞を求めるばあいもあるので、クラシック音楽が苦手な人は安易に受講しないほうがよいだろう。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
古代ギリシアのいわゆる「ソクラテス以前の哲学者たち」から19世紀のニーチェに至るヨーロッパの思想史を紹介する。ただし、たんに思想家の思想を紹介するだけでなく、適宜、文学や音楽などの芸術と関連させながら議論を進める。
科目目的
学生諸君が、「問題解決力」「知識獲得力」「組織的行動能力」「創造力」「自己実現力」「多様性創発力」を修得することを目的とする。
到達目標
1)欧米の文化はおおまかに言って、古代ギリシア的な世界観(ヘレニズム)とユダヤ・キリスト教的な世界観(ヘブライズム)という異質な世界観どうしの反発や融和のくりかえしであった。こうした「常識」を理解する。
2)さらにヘレニズムとヘブライズムの内部にも、相互に歩み寄る可能性が秘められていたことを理解する。
3)文学作品やクラシック音楽を欧米の文化と歴史の流れで捉えることのおもしろさ・大切さを理解する。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 ヤスパースの「枢軸時代」概念、レーヴィットの『世界・神・人間』の3類型
第3回 ヘレニズムの問題 古代ギリシアの神話的世界観
第4回 タレス、ヘラクレイトス、パルメニデス
第5回 プラトンとイデア論
第6回 アリストテレスの形相論
第7回 ヘブライズムの問題その1 旧約聖書について
第8回 ヘブライズムの問題その2 新約聖書について キリスト教のインパクト
第9回 近代ヨーロッパの思想から(1)デカルトの『方法序説』
第10回 近代ヨーロッパの思想から(2)カントの『純粋理性批判』
第11回 近代ヨーロッパの思想から(3)ニーチェの『ツァラトゥストラはこう語った』
第12回 ニーチェのインパクトとリヒャルト・シュトラウス
第13回 グスタフ・マーラーという謎?
第14回 全体のまとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
参考文献から「2冊」を選び、早めに読破してレポートの準備をしておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | *1500文字以上10000文字以内(厳守)のレポートを5本課す。内訳は以下のとおり。 1)参考文献レポート2本を講義期間中に課す。 2)期末レポートは3つのテーマを設け、3本のレポートを課す。 *指定字数を満たしていても、内容が伴わないレポートは0点となることがある。 |
成績評価の方法・基準(備考)
*注意:他の講義で提出したレポートを「使い回し」して本講義にも提出した受講生、他人の文章を剽窃したレポート(いわゆる「コピペ」によるレポート)を提出した受講生、過年度を含むほかの受講生と同じ内容のレポートを提出した受講生には単位を認定しない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定せず、資料を配布する。
参考文献レポートの課題とする書籍は以下のとおり。2冊を選んで早めに読破しておくこと。
・プラトン『パイドロス』藤沢令夫訳、岩波文庫
・デカルト『方法序説』谷川多佳子訳、岩波文庫
・ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』氷上英廣訳、岩波文庫
・ドストエフスキー『罪と罰』工藤精一郎訳、新潮文庫
その他特記事項
吉田のメールアドレス:anamnesis1965@ybb.ne.jp
メールの「件名」に、「授業名・曜日・時限・質問者の氏名」を必ず明記すること。