シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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科学思想Ⅱ | 2024 | 後期 | 金5 | 理工学部 | 竹中 真也 | タケナカ シンヤ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-HO1-HB08
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代の科学哲学の議論を手がかりにして、科学者の思考がいかなるものか、いかにして法則を見いだすのか、科学者が新しい学説を受け入れるようになる背景は何かを考察する。まず、仮説演繹法についての批判的考察を足がかりに、科学者の思考法について様々な学説を紹介する。次いで、科学が前提とする諸概念について掘り下げ、それらについて様々な解釈が可能であることを理解する。最後に、科学が前提とする世界観について批判的に検討する。
科目目的
科学者の思考や方法論がいかなるものか、科学の進歩とは何かなど、科学という営みの特徴について理解を深める。
到達目標
科学の方法や科学において重要な役割を果たしている諸概念について反省的な分析を行うことを通して、科学という営みの本質について批判的に考察する力を養う。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション(全体の概観、科学者への信頼)
第2回 推論と仮説演繹法(帰納法と演繹法と仮説演繹法)
第3回 帰納法の問題点(ヒュームの批判、カルナップの確証可能性)
第4回 帰納法の問題と科学の前提(後件肯定の誤謬、ポパーの反証可能性)
第5回 反証主義の特徴(線引き問題、験証度、進歩的知識観)
第6回 反証主義のまとめ(事例による思考実験)
第7回 全体論(決定実験の不可能性、デュエム=クワインテーゼ)
第8回 「理論負荷性」と「実験者の悪循環」(理論と実験の関係)
第9回 パラダイム論争(クーン、通常科学、科学革命、連続性の否定)
第10回 リサーチプログラムとリサーチトラディション(科学の前進の問題)
第11回 原子論論争(原子とは?エネルギー論者と原子論者の対立)
第12回 科学的実在論と科学的反実在論(科学の対象は実在するか)
第13回 科学は宗教か(生活世界、ファイアーアーベントの挑発)
第14回 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業は前回の授業の内容を承けて展開される。次の授業の理解に支障がないよう、前回の授業のプリントおよび解説の内容をよく読み返し、不明な点がないか確認しておく必要がある。また、期末試験に向けて、ことがらを論理的に説明できるよう、文章力を磨いておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 授業内容の正確な理解、日本語の正確さ、論理的な文章で書かれているか。 |
平常点 | 30 | 毎回のコメントシートの内容と量。授業への積極的な参加。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則として平常点と、学期末試験によって評価を決定する。ただ、毎回、課題を提出してもらい、次回の講義でフィードバックを行うので、必要な知識の修得のためには講義への出席が不可欠である。単位の取得には60%以上の成績が必要である。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストとしてレジュメを配布。参考文献は必要に応じてそのつど紹介する。