シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
科学技術と倫理 | 2024 | 前期 | 火6 | 理工学部 | 寺本 剛、小須田 健、柴尾 晴信、竹中 真也、藤野 美都子、本田 隆浩、吉田 達 | テラモト ツヨシ、コスダ ケン、シバオ ハルノブ、タケナカ シンヤ、フジノ ミツコ、ホンダ タカヒロ、ヨシダ トオル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-OC1-HB36
履修条件・関連科目等
なし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
環境、情報、技術、医療、法律など現代社会のさまざまな分野で活躍されている学内外講師によるオムニバス形式の講義である。
科目目的
この科目は、学位授与の方針で示されている「卒業するにあたって備えるべき知識・能力・態度」のうち、以下の能力を養うことを目的とする。
・コミュニケーション力:相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ることができる。
・問題解決力:自ら問題を発見し、解決策を立て、実行できる。実行結果は検証し、計画の見直しや次の計画に反映することができる。
・知識獲得力:深く広く情報収集に努め、取捨選択した上で、知識やノウハウを習得し、関連付けて活用することができる。
・自己実現力:自らを高めるため、常に新しい目標を求め、その達成のために道筋を考え、努力する。その際、自己管理と改善のための工夫を怠らない。
到達目標
科学技術は人々の生活を支え社会を発展させる反面、地球全体に大きな影響を及ぼす可能性をつねに含んでいる。もし科学技術において倫理に悖る(もとる)行為があった場合は、人々の生活や福祉に深刻な影響を与え、人間の尊厳を傷つける結果にもなる。この科目は、高い科学技術力の修得を志す者に対し、相応しい倫理観を持って社会で活躍していくために必要な倫理教育を授けることを目的とし、生涯において継続的に前進するための具体的な方法論と社会的知識とを全人的に獲得させることを目標としている。
授業計画と内容
以下の計画については、社会情勢の変動を考慮し、変更があり得る。
第1回 現代社会はなぜ倫理を必要とするか
第2回 科学技術のリスクと安心・安全
第3回 放射性廃棄物と世代間倫理
第4回 デジタル時代のリアリティ
第5回 掘割再生ー広松伝氏の仕事から考える
第6回 生命科学研究における倫理問題
第7回 能力としての技術者倫理
第8回 環境調査(土壌、地下水)・分析業における倫理問題
第9回 現代情報化社会の構造と倫理・道徳・法の関係
第10回 プライバシー保護と個人情報保護
第11回 気候変動とジオエンジニアリングの倫理
第12回 先端医療と倫理
第13回 研究者の権利とハラスメント
第14回 現代社会における倫理の問題をあらためて考える
*講義の内容や順序は変更される場合がある。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
参考書をはじめ、技術者倫理については多くの書物が出版され、理工学部図書館にも所蔵されているので、あらかじめそのいずれかに目を通し、科学技術と倫理というテーマについてある程度の見通しをつけておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | 講義で学んだ概念やボキャブラリーを適切に使用して、講義の内容をまとめ、そのうえで自分の見解を適切に表現できている。 |
平常点 | 50 | 各回の講義に積極的に参加し、レポートを提出する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点と授業中に課されるレポート評価点をそれぞれ5割の比率で評価する。各回、授業時に配布されるレポート用紙に、必要事項を記載し提出すること。レポートの提出状況と内容に応じて加点される(単純に全体の6割以上出席すれば合格、という意味ではない)。なお、科目の趣旨上、遅刻者にレポート用紙は配布しない。ただし、履修要項に記載されている追試験に相当する理由(スポーツ公欠を含む)により欠席する場合は事前に、また急病等による場合は事後速やかに、担当教員まで届け出て指示を受けること。
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
各回に講義内容に関する小レポートを作成し、それが成績評価に反映される。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
第7回と第8回の講義では技術士の資格を持つゲストスピーカーが講義を担当する。
第7回担当のゲストスピーカーは、上水道及び下水道に関する調査・計画・設計等の経験者である。
第8回担当のゲストスピーカーは、環境調査に関する提案(設計)、調査、分析、評価等の経験者である。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
第7回 能力としての技術者倫理
・実務経験を踏まえ、技術者倫理の基本的な考え方をわかりやすく教える。
第8回 環境調査(土壌、地下水)・分析業における倫理問題
・環境調査における実務経験を踏まえ、そこで生じる倫理問題について論じる。
テキスト・参考文献等
教科書:購入の必要なし。各回、資料を配布する予定。
参考書:飯野弘之「新 技術者になるということ~これからの社会と技術者~」(雄松堂出版 2,100円)
その他特記事項
この科目は「就業力育成教育プログラム『キャリア教育プロジェクト①』科目」である。