シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 演習Ⅰ | 2026 | 春学期 | 火2 | 商学部 | 舟木 律子 | フナキ リツコ | 3年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-11XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
[テーマ] 「移民社会」日本の実態について
このゼミでは、「移民社会」日本の実態について、具体的な事例と全体像を示すデータを通して、わかりやすく理解することを目指します。学生のみなさんは自分たちが特に興味を持っているテーマについて、その実態に詳しい当事者の協力を得ながら調査を行い、卒業論文を書きます。具体的には、日本の入管行政や、外国人労働者、外国人家族、外国人の教育、地域社会への参加などについて現状を学びます。将来的に日本が国籍や民族、人種に関わらず、どんな人も住みやすい国となるためには、何が必要なのかを考えます。
《3年次》
みんなで一緒に本を読みます。ゼミでは毎回、みんなで話し合うための司会兼問題提起担当者を決めます。本の課題となる部分の内容についてディベートを行います。問題提起担当者以外のゼミ生は全員が事前に課題の箇条書きレポートを提出してもらいます。担当となった人は、自分が一番大切だと思うポイントを示すスライドを準備し、事前に提出します。また、4年生になったときに行う調査の準備として、秋学期には質的研究の方法についても学んでいきます。
《4年次》
これまで学んできたテーマの中から、特に興味を持っているテーマを選びます。そのテーマに関する質的調査を行い、その結果を論文にまとめます。同じようなテーマに取り組む仲間とともに研究グループを作り、それぞれが自分の研究を進めながら、関連する情報を共有したり、フィールドワークをしたり、問題についてディスカッションしたりすることで、協力し合います。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
この演習では、「移民社会」日本の現状を理解し、具体的な事例に関するフィールドワークを通じて質的データの収集と分析方法を学びます。さらに、調査依頼、参与観察、インタビューやプレゼンテーション等を通して、コミュニケーション能力も同時に向上させます。
到達目標
以下を到達目標とします。
・移民社会としての日本の実態を理解する。
・社会科学の研究手法の基礎的な考え方、特に質的研究の考え方とプロセスを理解し、自分の研究に活用できる。
授業計画と内容
〈3年生〉【春学期】
第1回 ガイダンス
第2回 『隣人のあなた』はじめに〜ウクライナ難民の受け入れと、認定の壁
第3回 日本はアフガニスタンからの難民にどう向き合ってきたのか
第4回 入管法は今後どう変わるべきか
第5回 ウィシュマ・サンダマリさんの死
第6回 仮放免者として生きること
第7回 孤立出産した技能実習生は、なぜ「罪」に問われたのか
第8回 「外国人だからアプリで監視」は許されるのか
第9回 公権力による差別と、求められる法整備
第10回 外国人が増えると日本の治安は悪化するのか
第11回 日帰り実態調査orゲストスピーカー
第12回『新版外国人労働者受け入れを問う』はじめに
第13回 外国人労働者はどう受け入れられているか
第14回 総括
※期間中、日本国内で移民社会の現状を学ぶために、国内の関連自治体や関連機関を訪れて日帰りの実態調査を行うことがあります。また、移民社会の現状をよく知る当事者をゲストスピーカーとして招くこともあります。そのため、学習内容が前後したり、一部は秋学期にずれ込むこともあります。
【秋学期】
第15回 人口減少・超高齢社会と外国人労働者
第16回 移住女性の権利を守るには
第17回 社会的・文化的受け入れ態勢を整える
第18回 多文化社会を共に生きる
第19回 なぜ日本は単一民族の国と思いたがるのか
第20回 在日コリアン
第21回 アイヌと琉球
第22回 日系人
第23回 フィールドワークって何?
第24回 計画を立てる①調査目的と調査対象
第25回 計画を立てる②調査方法と日程案
第26回 情報を集める①全体像をつかむ
第27回 情報を集める②情報の信頼性とは
第28回 総括
〈4年生〉【春学期】
第1回 フィールドワークガイダンス
第2回 インタビューの質問を作る①質問NG集のその理由を考える
第3回 インタビューの質問を作る②自分が聞きたいことが伝わる質問になっているか
第4回 インタビュー調査のマナーと準備
第5回 ライフストーリーインタビュー①実践例から
第6回 ライフストーリーインタビュー②家族/友人へのインタビュー
第7回 観察する・記録する
第8回 インタビューの文字化
第9回 インタビューデータの分析①コーディングとは
第10回 インタビューデータの分析②自分のインタビューデータのコーディング結果
第11回 実態調査計画①調査目的に適合した計画となっているか
第12回 実態調査計画②調査依頼書を作成しよう
第13回 フィールドワーク計画
第14回 総括
※就職活動が一段落した人から、本格的フィールドワークを開始します。秋学期開始までにフィールドワークの主要調査を終えるようにしてください。
【秋学期】
第15回 ガイダンス フィールドワークの結果を記述にまとめる
第16回 フィールドワーク報告①テーマA
第17回 フィールドワーク報告②テーマB
第18回 フィールドワーク報告③テーマC
第19回 フィールドワーク報告④テーマD
第20回 研究結果の記述と考察パートは何をどう書けばよいのか?
第21回 卒論ドラフト発表①テーマA
第22回 卒論ドラフト発表②テーマB
第23回 卒論ドラフト発表③テーマC
第24回 卒論ドラフト発表④テーマD
第25回 卒論ドラフト修正発表①テーマA
第26回 卒論ドラフト修正発表②テーマB
第27回 卒論ドラフト修正発表③テーマC
第28回 卒論ドラフト修正発表④テーマD
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・授業時間外に、日帰り実態調査の実施も予定しています。主に土曜日に実施されますので、参加のためのスケジュール調整をお願いします。これまでの日帰り実態調査訪問先は以下です。
-移民難民フェス https://note.com/refugeemigrant
-移住者と連帯する全国フォーラム2025 in 北関東 https://migrants.jp/news/event/20250404.html
・フィールドワークが4年生の活動の中心となります。授業時間外でフィールド先に訪問し、調査打ち合わせ、見学、インタビュー等のために4回以上実施するための時間を確保してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 60 | 毎回の論点レポートと、ゲストスピーカーの回や国内日帰り実態調査の実施レポートが評価対象となります。形式と議論の質、締め切りまでに提出できたかという点を評価します。 |
| 平常点 | 40 | ディスカッションへの参加態度、問題提起・研究発表の内容を評価します。公欠届けや配慮願のない欠席、遅刻は減点対象となります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
※レポートに関して、剽窃、その他生成系AIが作成した文書の使用が疑われた場合、その旨を本人に通知し確認の上、当該学生がこれまでに提出したものを含む当該学期中の全てのレポートを成績評価の対象から除外します。(そんな人はいないと思いますが、念の為書いておきます)
【欠席の扱いについて】
1) 欠席する場合は、Manabaの「個別指導」より事前に欠席理由について連絡をすること
2) 無断欠席は1回につき、総合評価より20点減点(社会人なら1発アウトですが、「人間だもの」)
3) 連絡をした上での欠席1回につき、総合評価より4点減点
(公欠届・学部事務室発行の配慮願いがある場合は免除、連絡をすれば10回まで欠席していいという意味では決してありません、念の為)
4) 就職活動で欠席する場合は、自身の氏名と日時を確認できる先方からの連絡が確認できる資料(スクショ等可)、その日時でなければならなかった理由の説明を付して、「個別指導」よりゼミ前日までに連絡すること
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〈テキスト〉
安田奈津紀『隣人のあなた:「移民社会」日本でいま起きていること』(岩波ブックレット1071)[2022]
ISBN 978-4-00-271071-6
宮島喬・鈴木江理子『新版 外国人労働者受け入れを問う』(岩波ブックレット1010)[第1刷2019= 第3刷2024]
〈参考文献〉
上瀬由美子『ステレオタイプの社会心理学:偏見の解消に向けて(セレクション社会心理学21)』サイエンス社[2002]
永吉希久子『移民と日本社会:データで読み解く実態と将来像』(中公新書2580)[2020]
原由利子『日本にレイシズムがあることを知っていますか?:人種・民族・出自差別をなくすために私たちができること』合同出版[2022]
高谷幸(編著)『移民政策とは何か:日本の現実から考える』人文書院[2019]
岡崎広樹『外国人集住団地:日本人高齢者と外国人の若者の”ゆるやかな共生”』(扶桑社新書434)[2022]
澤田晃宏『外国人まかせ:失われた30年と技能実習生』株式会社サイゾー[2022] ISBN 978-4866251615
太田裕子『はじめて「質的研究」を「書く」あなたへ:研究計画から論文作成まで』東京図書[2019]
ISBN 978-4-489-02320-0
その他特記事項
〔募集人数〕
15人
〔募集方法〕
レポート(manaba「レポート」利用)
面接試験
〔国外実態調査〕
実施しない
※ソフトウェアの利用なし