シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 法と社会 | 2026 | 春学期 | 月5 | 法学部 | 鈴木 博人 | スズキ ヒロヒト | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL2-001L
履修条件・関連科目等
この授業を履修できるのは、企業コースの学生に限定されています。特に履修条件等はありませんが、憲法の人権、企業コースの学生は3年次以後に履修可能となっている家族法は、特に関連が深い科目です。
また、シラバスで書いてあるような問題に関心をもっていて、グループでの報告や全員での討論に積極的に参加できる人。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ワークライフバランスの尊重、ワンオペ育児、性自認、児童虐待、高齢者虐待、孤立死等々、人が生まれてから死ぬまでの間には、個人としての生活に関わってくる問題が数多くあります。そのすべてにとは言わないまでも、望むと望まないとに関わらず、すべての人が必ずいずれかの問題に直面します。例えば、人は必ず死にますので、誰かが死んで自分は残されるということ、自分自身が死ぬということは必ず体験するわけです。
こうした、ある意味では身近な問題は、自己責任の問題だとして軽く見られているようにも見受けられる中で、身近な問題こそ社会の問題であるということを、具体的な事例(裁判例)や新書のような入門書を読んで考えていこうというのがこの授業です。
科目目的
企業コースの学生のみが履修する授業です。企業コース所属学生は、人の個人生活に密接に関わる、民法の家族法について、他のコースの学生と異なり、2年次では履修できず、3年次にならないと履修できません。これは2年次で企業コースとして履修を優先した方がいい科目が他のコースよりも多いということなのではないかと思います。
もちろん、その結果というわけではありませんが、ことによると、学部の授業において、個人の家庭生活とか、家族をもつこと、あるいは家族をもたないこと、結婚や離婚、子どもをめぐる問題や相続といったことに触れないまま卒業してしまうという人もいるかもしれません。
そこで、比較的少人数の授業になると思われるこの授業で、家族から自立していくこと、家族を作ることや作らないこと、いろいろな家族の形があるということ、家族の解体、暮らしていくことで直面するといったようなことをできるだけ具体的な例を題材にして、とはいえ、あまり欲張らずに考えていくことを目的にします。
到達目標
履修者各自が、扱う問題やテーマについて、こういう理由から問題が起きてくるのかということを理解することを目標にします。
また、参加者同士での意見交換や共同作業を行うことを予定しています。
授業計画と内容
第1回 本授業で目指すこと等のガイダンス
第2回 選択夫婦別姓制度が日本ではなぜみとめられないのだろうか?
第3回 夫婦の姓に関する最高裁判決を読んでみる
第4回 遠藤正敏著『戸籍の日本史』をゆっくり読んでみる(1):1頁から94頁
第5回 『戸籍の日本史』をゆっくり読んでみる(2):95頁から205頁
第6回 『戸籍の日本史』をゆっくり読んでみる(3):206頁から315頁
第7回 家族って何だろう 梶原阿貴『爆弾犯の娘』を読んでみる(1)
第8回 『爆弾犯の娘』を読んでみる(2)
第9回 同性婚訴訟判決を読んでみる:地方裁判所判決
第10回 同性婚訴訟判決を読んでみる:高裁判決
第11回 同性婚訴訟判決を読んでみる:東京高裁判決
第12回 和田静香『中高年シングル女性』を読んでみる(1)
第13回 『中高年シングル女性』を読んでみる(2)
第14回 総括討論
新しい裁判例が出たり、事件が起きたりした場合には、取り扱う題材が入れ替わることがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
取り扱った問題についての小論文を、学期末に提出していただきます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 70 | 学期末に授業で取り上げたテーマについて小論文を提出していただきます。小論文は4千字くらいのものを想定しています。問題設定や起承転結がしっかりしているかどうかをみます。 |
| 平常点 | 30 | 少人数授業であることが予想されますので、出席をとり、3名程度の小グループによる話題提供の報告をしてもらい、それを起点にして全体討論を行います。こうした授業を形づくっていく活動への寄与度をみます。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
学期末に扱った問題についての小論文を執筆していただきます。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
遠藤正敏『戸籍の日本史』インターナショナル新書 集英社 2025年 1090円+税
梶原阿貴『爆弾犯の娘』ブックマン社 2025年 1800円+税
和田静香『中高年女性シングル』岩波新書 岩波書店 2025年 1056円