シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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水環境システム学 | 2024 | 後期 | 月3 | 理工学部 | 山村 寛 | ヤマムラ ヒロシ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-AC3-3C05
履修条件・関連科目等
人間総合の学生は、「環境物理化学」を履修していることが望ましい。
何事も受け入れる態度を持って、受講すること
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では、最初に「自然による浄化作用」について理解するために、水環境の基本的な現象について学習する。続いて、「人間活動の制御」について理解するために、「上下水道システム」について学習する。最後に、合意形成を図るうえで重要となる「環境リスクマネジメント」について学習する。これらの学習を通して、都市や地域において、健全な水循環を形成するために必要となる知識と考え方を学習する。
科目目的
生き物にとって「水」は不可欠な物質であり、水循環を「健全」に保つことは、健康に持続可能な生活を営むうえで極めて重要となる。従来、人間活動がほとんどなかった時代には、水循環が健全に維持されていたが、人間活動が活発になるに伴って、公害に代表されるような環境問題が多発することになる。公害発生を二度と今後発生させないためにも、我々は、公害に至るまでの経緯をきちんと理解し、人間活動を工学的にコントロールしながら自然環境とうまく共生する術を学ぶ必要がある。
到達目標
(1)公害がなぜ発生したかについて理解することで、健全な水循環についての正しい認識をもつことを目標とする。
(2)水環境の汚染に伴う水域の生態系への影響について理解すると共に、自然の浄化作用について説明できるようになることを目的とする。
(3)地球の水循環を理解し、地球規模の水問題の因果関係を説明できるようにする。
(4)都市の水循環を理解し、水の質と量をコントロールする方法について説明できるようになることを目標とする。
(5)さまざまなステークホルダーと水を共有・管理する手法を習得する。
授業計画と内容
(1)ガイダンス。公害はなぜ発生したか?水のマネージメントの目指す方向
(2)地球規模の水循環と地球規模の水問題。SDGsって何?
(3)水資源と流域の関係
(4)関東の流域と水循環
(5)水循環と地下水
(6)水圏生態系のバランス
(5)湖沼の水環境
(8)富栄養化のメカニズム
(9)水環境のルール。環境基準、水質汚濁防止法、PRTR
(10)水質汚濁防止法と環境法体系
(11)環境リスクと合意形成への利用
(12)水道の歴史とその役割
(13)下水道の役割(内水氾濫の防止と水質汚濁防止)
(14)汚泥処理と資源循環
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業内で課す問題を解くほか、授業中に配布した資料をきちんと読み込むこと。
授業では、内容を飛ばすこともあるが、配布資料を読み込むことでさらに理解が深まる。
配付資料は、参考資料であり、教科書ではない。
授業後の、課題を調べながら回答することで、授業の内容を定着できる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 試験による評価100% |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストを適宜配布予定。
授業に配布したプリントは、必ず毎回の授業に持参すること。
manabaでの配付はしません。
参考文献として、下記の書籍が特に優れている。
浄水の技術、リスク解析学入門
その他特記事項
特になし。