シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習1 | 2024 | 通年 | 金5 | 経済学部 | 堀内 英次 | ホリウチ エイジ | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
【こちらは入力しないでください。】
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
テーマ:第四次産業革命下の日本の産業構造改革に関わる諸問題
近年デジタル技術の進歩により、世界的に第四次産業革命とも呼ばれる急速な技術変化が起こっています。しかし、米国や中国などデジタル技術の社会実装が急速に進む国がある一方で、日本ではその動きは遅れています。
本演習は、「第四次産業革命下の日本の産業構造改革」をテーマとして、90年代以降急速に進展したデジタル技術によって、第四次産業革命と言われる近年における、日本企業の現状と政府の政策改革の現状と課題について、デジタル関連産業やビジネス全般のDX、科学技術政策や労働市場政策など、関連する政策課題を中心に批判的に検討し、今後を展望します。
2年次には、関連資料を用いて上記テーマについての基本的な論点を理解し、後期はグループ別にテーマを設定し、政策改革、経営改革に向けた提言をまとめ、プレゼンテーションを行います。
3年次には経済学的手法を用いてグループごとに研究を行い、その成果をゼミ外の発表会(大学コンソーシアム八王子あるいは学内の学部プレゼン大会など)で発表することを目指します。
4年次には、それまでの成果を活かし、経済学的な手法を用いて個人で関連するテーマを設定し、卒業論文を執筆します。
科目目的
1. 「第四次産業革命下の日本の産業構造改革」というテーマについて、主要な論点を理解するとともに、自らテーマを設定して問題解決の提案を行うことを目指します。
2. グループ研究を行うことで、グループワークのマネジメントを行い、議論を深めることで、知的共同作業におけるチームビルディングの経験を積むことを目指します。
3. グループ研究や個人研究を通じて、経済学の知識や手法を駆使し、問題を解明したり、説得的な解決策を提案したりできるようになることを目指します。
到達目標
上記の目的を達成するために、具体的には以下の到達目標を設定します。
【演習1】輪読や、プレゼン発表による課題解決案の作成を通じて、以下の目標を達成します。
1, テーマについての主要な論点、および問題の構造を理解した上で、問題解決に向けた課題を示すことができる。
2, 効果的にプレゼンテーションやレジメ発表をすることができる。
3, グループ研究において、議論をはじめ班活動の企画と運営に積極的に参加することで、知的活動におけるチームビルディング全般に貢献できる。
4, 「第四次産業革命下の日本の産業構造改革」というテーマについて、経済学の知識や手法を駆使し、説得的な改革案を提示することができる。
【演習2】論文作成や内外の発表会への参加を通じて、以下の目標を達成します。
1, 様々な論文を読み、その分析視角や分析手法を理解しつつ、その是非を論じることができる。
2, グループ研究において、資料収集、分析などをはじめとした議論に積極的に関わることを通じて、質の高いグループ研究に貢献できる。
3, グループ論文の執筆を通じて、経済学的な手法を用いて、問題を解明したり解決案を提示したりすることができる。
【演習3】卒業論文の作成を通じて以下の目標を達成します。
1, 個人論文の執筆を通じて、経済学の知識や手法を駆使し、問題を解明したり、説得的な解決策を提示したりすることができる。
2, 他人の主張に対して、説得的かつ建設的な意見を提示することができる。
授業計画と内容
<授業内容>
【演習1】(2年次)
関連資料を用いて上記テーマについての基本的な論点を理解し、後期はグループ別にテーマを設定し、政策改革、経営改革に向けた提言をまとめ、プレゼンテーションの形式で発表します。
【演習2】(3年次)
上記テーマについて経済学的手法を用いてグループ研究を行って論文を作成し、その成果を大学コンソーシアム八王子あるいは学内の学部プレゼン大会などで発表することを目指します。
【演習3】(4年次)
それまでの研究成果を活かし、経済学的な手法を用いて個人で関連するテーマを設定し、卒業論文を作成します。
<授業計画>
【演習1】(2年次)
第1回: ガイダンス、グループ分け
第2回: 輪読:技術のデジタル化とモノづくりへの影響
第3回: 輪読:米国企業の躍進とそのビジネスモデル
第4回: 輪読:アジア企業の台頭とそのビジネスモデル
第5回: 輪読:日本大手電機メーカーの敗北
第6回: 輪読:日本大手電機メーカーの構造改革
第7回: 輪読:それまでの学習から得られた論点の整理
第8回: グループ研究:ガイダンスとグループ分け
第9回: グループ研究:研究テーマ設定と資料収集
第10回: グループ研究:問題の整理と課題の設定
第11回: グループ研究:提言の検討1
第12回: グループ研究:提言の検討2
第13回: ゼミ内プレゼン大会(提言の発表と質疑応答)
第14回: グループ研究・チームビルディングの総括
※夏休み
・履修者と相談の上、合宿を行い、後期のグループ研究に向けた準備をします。
第15回: 輪読:米国の成長戦略
第16回: 輪読:スウェーデンの成長戦略
第17回: Excel講習会:(経済データ分析のための関数とデータベース)
第18回: 輪読:日本の産業構造改革とSociety 5.0
第19回: 輪読:日本の産業構造改革とSociety 5.0 続き
第20回: Excel講習会:(単回帰)
第21回:グループ研究:ガイダンスとグループ分け
第22回:グループ研究:研究テーマ設定と資料収集
第23回:グループ研究:問題の整理と課題の設定
第24回:グループ研究:提言の検討1
第25回:グループ研究:提言の検討2
第26回:ゼミ内プレゼン大会(提言の発表と質疑応答)
第27回:グループ研究・チームビルディングの総括
第28回:次年度に向けたガイダンス
【演習2】(3年次)
第1回: ガイダンス、グループ分け
第2回: 研究テーマの設定:班内検討会議
第3回: 研究テーマの報告:グループA, B
第4回: 研究テーマの報告:グループC, D
第5回: データ分析を学ぶ:Excel講習会(重回帰)
第6回: データ分析を学ぶ:回帰分析の実践
第7回: 既存研究サーベイの報告:グループA, B
第8回: 既存研究サーベイの報告:グループC, D
第9回: 分析手法の報告:グループA, B
第10回:分析手法の報告:グループC, D
第11回: 分析結果の中間報告:グループA, B
第12回: 分析結果の中間報告:グループC, D
第13回: ゼミ内研究発表会:暫定的な結論と質疑応答
第14回: ゼミ外の大会参加に向けた準備
※夏休みは9月の大学コンソーシアム八王子での学生発表会(口頭発表)へのエントリーを目指し、自主ゼミや合宿で研究を進めます。
第15回: 第4回報告:夏休みからの進捗状況の報告 グループA, B
第16回: 第4回報告:夏休みからの進捗状況の報告 グループC, D
第17回: 追加の検討作業
第18回: 最終結果の発表 グループA, B
第19回: 最終結果の発表 グループC, D
第20回: 最終論文の報告 グループA, B
第21回: 最終論文の報告 グループC, D
第22回:大会での発表資料の作成
第23回:大会での発表資料の作成
第24回:大会に向けた発表の練習
第25回:大会に向けた発表の練習
第26回 :3年次のグループ研究の総括
第27回:2年間のグループ研究全体の総括
第28回: 卒業論文のための準備
【演習3】(4年次)
第1回: 講義:演習論文の書き方について,発表順の決定
第2回: 研究テーマ、既存研究の報告 (履修者1/2)
第3回: 研究テーマ、既存研究の報告 (履修者2/2)
第4回: 論文全体の構成と分析手法の報告(履修者1/2)
第5回: 論文全体の構成と分析手法の報告(履修者1/2)
第6回: 分析に関する相談会
第7回: 分析結果の報告と質疑応答(履修者1/2)
第8回: 分析結果の報告と質疑応答(履修者2/2)
第9回: 追加の分析に関する相談会
第10回:草稿の前半部分の報告(履修者1/2)
第11回:草稿の前半部分の報告(履修者2/2)
第12回:草稿全体の報告(履修者1/2)
第13回:草稿全体の報告(履修者2/2)
第14回:完成原稿の確定,提出
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・輪読の講義では、発表担当者が準備するのは勿論、他の履修者も質疑応答に向けて該当部分を読み込み、準備する必要があります。
・グループ研究では、毎回のグループ単位での作業や発表に向けて、適宜個人での準備やグループでの準備が必要となります。
・3年次にはサブゼミを行ないます。
・3年次には学内のゼミ発表会や外部の発表会に参加します。
・2年次、3年次、4年次のすべて、原則として合宿を行います。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 毎回の授業での討議やグループ活動への参加度 |
その他 | 50 | レジメ形式やプレゼン形式での発表 |
成績評価の方法・基準(備考)
【演習2】と【演習3】についても同様です。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業内で、文書作成用にPC、アンケート用に携帯を利用します。原則として毎回持参してください。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【演習1】(2年次)
堀内英次(2022),『グローバル化・デジタル革命のインパクト:日系電機の凋落と官民の改革』, 中央経済社. (ISBN)9784502414411
※その他については演習時にその都度紹介します。
【演習2】(3年次)
演習時にその都度紹介します。
【演習3】(4年次)
演習時にその都度紹介します。
その他特記事項
「よく学び、よく遊ぶ」ゼミを目指します。皆で相談し、皆でアイデアや知恵を出し合いながら、グループ研究で真剣に学びつつ、合宿やその他の企画で交流も深められるゼミを創りたいと思っています。
ゼミ生の希望やニーズを積極的に取り入れることで良いゼミを創っていきたいと思っているので、ゼミ生からの提案を歓迎します。
参考URL
特になし。