シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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生物統計学 | 2024 | 後期 | 火1 | 理工学部 | 竹内 文乃 | タケウチ アヤノ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-PR2-CA17
履修条件・関連科目等
「生命倫理」を受講していることが望ましい。「確率統計1」、「線形代数1」と「線形代数2」を履修していることが望ましい(強く期待する)。「確率・統計2」を同時履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
細胞や動物を対象とした薬理試験・毒性試験、ヒトを対象とした疫学調査や臨床研究など、生物とくにヒトを対象とした研究の計画とデータ解析に関わる応用統計学が生物統計学である。本講義では疫学調査と臨床試験を中心としてデザインの基本とデータ解析の基本(データの記述、2群比較、多群比較と実験データの解析、相関と回帰、回帰分析の拡張と継時データ解析、生存時間解析)について学ぶ。
科目目的
ヒトを対象とするデータを取り扱う「生物統計学」について理解する。人を対象とするデータ解析の数理的な側面を中心に理解し、演習を行う土台とすることを目的とする。
到達目標
生物統計学の基本を学び、疫学研究と臨床試験の論文で使われている統計手法が理解できることを目指す。なお、コンピュータ実習は生物統計学演習で行う。
授業計画と内容
(1)バラツキとバイアス
(2)研究方法論
(3)評価の信頼性と妥当性
(4)検査データの解釈(ベイズ統計入門含む)
(5)データの記述
(6)統計的推測入門(その1):確率変数と確率分布
(7)統計的推測入門(その2):統計的推測の原理、信頼区間とp値
(8)統計的推測入門(その3):2群比較 2値データ
(9)統計的推測入門(その4):2群比較 連続データ
(10)相関と回帰(その1):相関の定義と相関係数の解釈
(11)相関と回帰(その2):回帰モデルの当てはめと診断
(12)多群の比較と実験データの解析
(13)継時データ解析
(14)生存時間解析
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義時間内に数値計算演習を行う余裕はないので、提出される課題を復習として十分に行うこと。疑問があれば教員あるいはTAに尋ねること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 期末試験を60点満点として採点する |
平常点 | 40 | Respon等で問った出席を加味する |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験の成績にRespon等でとった出席を加味して採点する。
試験は自筆の目も1枚(A4サイズ)の持ち込みを可とする予定。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員は上級疫学専門家の資格を持ち、疫学研究データ解析経験を豊富に持つ。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実際のデータ解析を行う観点から実践的に役立つ項目を選んで講義を展開する。
テキスト・参考文献等
毎回パワーポイントの資料を用意する。
参考書:Altman DG:Practical Statistics for Medical Research, Chapman and Hall,1991. (佐久間昭監訳:「医学研究における実用統計学」、サイエンティスト社、1999)
大橋靖雄:医師のための臨床統計学、医歯薬出版、2011.
その他特記事項
統計検定(日本統計学会公式認定)2級取得をめざす講義内容となっている。この講義内容を理解できれば2級取得の能力は十分あると考えられる。実際に2年、3年時で認定を受ける学生が多数出る状況となっている。また講義で用いられた事例を3年時の生物統計学演習で実習する仕組みになっている。